採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

桑の実ジャム2010

2010-06-30 | +ジャム・ピール(果物系保存食)

「桑の実 ジャム」で検索してこのブログにたどり着く方がいらっしゃるようなので、今年の分を記事にしておきたいと思います。
作り方は、これまで整理したことがあったかな?
よく覚えていないので、再度書いてみます。

■■桑の実ジャム
■材料
桑の実
ミックスジャムを作る場合はその他材料
(ブルーベリー、いちご、プラム、ブラックベリーなどがおすすめです)
果糖
レモン汁など(今年は柚子果肉を冷凍しておいたものを使いました)

■作り方
(1)桑の実を摘んでくる。
このとき、なるべく大きい実を摘むのがお勧めです。
また、軸が綺麗な緑色で、触ったときにぶよぶよしていない、しっかりした実がいいと思います。茶色い軸のものはやや古くなっている実です。
(2)桑の実を洗い、梅干し用の大きくて平らなザルにキッチンペーパーを敷き、そこにあけて干す。盛り上げず、なるべく一層になるように。
扇風機で風をあててもよい。
(3)裁縫用の糸切りバサミに輪ゴムなどをかけて、開き方を小さくしておく。これを使って1個ずつ、軸の部分を切り取る。これを土鍋にためていく。
キッチンペーパーに果汁がひどく滲んでいる実や、軸が茶色で古いような実はペーパーの上に残しておき、あとで紙ごと捨てると便利です。
(4)(下煮)土鍋にたまったところで、砂糖、レモン汁を適量ふりかけて、一旦加熱する。
私の場合、ひとまずここまで作業して、これを冷まして冷蔵庫に入れておき、別の日に最終的に瓶詰めします。
桑の実は大変傷みやすいため、加熱しておかないとすぐにかびてしまいます。また、加熱した方が嵩張らないという利点もあります。
(5)ミックスジャムにする場合、混ぜ込むものを電子レンジなどで加熱し、それをガスコンロにかけて水分を飛ばすようにする。(特にいちごは沢山水が出るので予めいちごの水分を煮詰めておくとよいと思います)
ここに、軽く煮ておいた桑の実、砂糖、レモン汁を加えて、適宜煮詰める。
私は、桑の実ジャムの場合、あまり神経質にアクはとらないです。
(6)消毒した瓶につめて、脱気して出来上がり。

■参考情報
2005年の桑摘み:この頃は遠くまで摘みに行っていました。今ではこの頃より作業方法はずっと効率的になっています。
2006年の桑摘み:6/12、遠くまで摘みに行って、いっぱい摘んできました。
2006年の桑ジャム作り:この年の後半から、比較的近所の桑並木で摘むようになりました。
2008年の桑摘み:My桑並木や製作過程の写真があります。この記事が一番充実していると思います。
2010年の桑(青い頃):5/27には、まだ真っ青でした
2010年の桑摘み:6/4から摘みはじめました。


今年は、桑の実が小さめで、あとなんだか柔らかく(リン酸肥料でもやってみようかしら)、桑摘みをしていても感動がやや少なめでした。
というわけで、欲求不満のうちに桑シーズンが終わってしまいました。

でも、親のカタキか、って言うほど作ったような気もする。ふむ。

6/6
(日)
(1)桑、いちご、果糖、ゆず果肉、レモン果汁~8個
(2)桑、いちご、果糖、ゆず果肉、レモン果汁~7個
(3)桑、いちご、果糖、ゆず果肉、レモン果汁~6個
6/7
(月)
 
6/8
(火)
6/9
(水)
6/10
(木)
 
6/11
(金)
 
6/12
(土)
(1)桑、すももジュース、果糖、ゆず果肉、ブラックベリー酒~7個
(2)桑、すももジュース、果糖、ゆず果肉、ブラックベリー酒~9個
(3)桑、果糖、ゆず果肉~7個
(4)桑、果糖、ゆず果肉~5個
(5)桑、ルバーブ、果糖、ゆず果肉~10個
(6)桑、ブルーベリー、果糖、ゆず果肉、レモン果汁~7個
(7)桑、ブルーベリー、果糖、ゆず果肉、レモン果汁~10個
(8)桑、ブルーベリー、果糖、ゆず果肉、レモン果汁~7個
6/13
(日)
6/14
(月)
(1)桑、果糖、レモン果汁~8個

(全部で何個?)


写真があまりありません・・・・。
ゴムで縮めた糸切りバサミの写真でも撮っておこうかな。別にいらないか・・・。

2010/06/10大粒の桑の実

たまに、こんな大粒の実があるのです。長さ3cm強!
こんな実ばかりだと軸切りも楽なのだけれど・・・。

2010/06作の桑の実ジャム

とりあえず並べておき、最後にラベル貼りをしました。



 

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今季初!アンズタケとヤマドリタケモドキ(2010.6.28)

2010-06-28 | +きのこ

週末は、黄色い梅の収穫や梅シロップの仕込みをしていました。
あと、ほんの少しだけ採ってきたびわの加工など。日曜日は一歩も家から出ないという、引きこもり生活でした。
一日お家で過ごすなんて、おうちリゾート、と呼びたいところですが、家内制手工業というか武士の傘貼りというか、むしろ、「内職」ですね。

昨日は外の天気も知らずに暮らしていましたが、バタバタと変な音がするので見てみるとどうやら雨。ふむふむ。雨ということは・・・。

そして今日、例のモノがそろそろでは、と思ってチェックしてみると、やっぱりありました!

2010/06/28アンズタケ

車の中からでも分かる、びわ色(黄梅色)のアンズタケ。
(ここ数日びわと梅で頭がいっぱいのため)

むしろアンズ色というべきかな。

2010/06/28ヤマドリタケモドキ

痛恨の失敗写真。草にピントがあってるし(後ほど差し替えます)。

奥に、ころんと可愛いヤマドリタケモドキが2個あるのが分かるでしょうか。

2010/06/29ヤマドリタケモドキ

6/29、気を取り直して再撮影。
上の写真の斜面を右側に回り込んだところにこんな群生地が。
(ヤマドリタケモドキ)

2010/06/29ヤマドリタケモドキ

どれも大きくて採集にはちょっと。
がんばって胞子を飛ばして、テリトリーを増やして下さいね。

2010/06/29ヤマドリタケモドキ

こんなに伸びきってしまったものもありました。
ぐりとぐらのホットケーキくらいの大きさ。

2010/06/29ヤマドリタケモドキ

先程の群生地を斜面の上から撮ったところ。
きのこが生えている様子は、海底のような不思議な雰囲気だといつも思います。

2010/06/28ウツロイイグチ

6/28のウツロイイグチ収穫!
(左下はやや育ちすぎですが、実は風味りが強くてトロンとした食感が結構好き)

2010/07/02アンズタケ

アンズタケをタマネギ、ニンニク少々、イタリアンパセリと一緒にバター炒めしました。
手前の黒っぽいものはムラサキヤマドリタケの軸です。


ヤマドリタケモドキとウツロイイグチは、育ちすぎ、というものが結構沢山ありました。
6/23の雨で出てきたのかなあ。その頃は、びわをカラスに取られたショックで呆然としていたのかも。

植物は、春の寒さで成長が遅れ気味ですが、きのこの場合はここ数週間の気温と雨で、例年通り出てきている感じです。
さすが菌類。

降るときはしっかり降って、降っていないときはカラリと乾燥していると、状態がよいきのこが採れるようです。
寝苦しいような湿度の高い天気だと、折角生えたきのこが生きながらにしてカビだらけになってしまいます。

週末にかけて雨が降りそうですし、まだしばらく採れそうです。
これから毎日、パトロールを欠かさないようにしよう。

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白い坊ちゃん

2010-06-28 | +野菜

坊ちゃんかぼちゃという小さいかぼちゃはご存知ですか?
小さくて、濃い緑色のかぼちゃです。
可愛らしいし使い切りサイズなのが便利で味もなかなか、このあたりの産直にもよく出ています。

ところが先日、見慣れない色のものが。
坊ちゃんかぼちゃなのに白っぽいのです。


2010/06/22坊ちゃんかぼちゃ~白い坊ちゃん

坊ちゃんかぼちゃといえば、深緑色なのに?

調べてみると、「白い坊ちゃん」という商標だそうです(何軒かの種やさんで見かけました。こちらとかこちら)。
そして何と、「赤い坊ちゃん」(タネはこちらこちら)というものまであるとか。


カボチャは交雑しやすくて、家庭菜園でも混ざったものが出来てしまうそうだけれど、何だかびっくり。
来年あたり、シマシマ坊ちゃんも出てくるんじゃないかな・・・。


小さいかぼちゃは丸ごと電子レンジで加熱して、そのままなにもつけずに食べるのも好きです。
この白い坊ちゃんは、ほくほくで美味しかったです。

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青梅ジャム

2010-06-26 | +ジャム・ピール(果物系保存食)
6/18に収穫してきた、概ね青い梅で、梅ジャムを作りました。
2009年は何故か分離してしまったという失敗があったため、今年は慎重に行きます。
あと、例年ザルで裏ごしていたのですが、裏ごし器を買ったのでそれも使います。
実はムーランも持っているのですが、あばただらけの梅のため、今回はより目が細かい裏ごし器の方がよさそうです。

■■梅ジャム
■作り方
(1)梅をよく洗う。目立つキズや斑点部分は包丁で取り除く。
 特に、キズのような部分は、中の組織もダメになっている可能性があるのでとりあえずほじってみる。
表面だけのアバタはそのままにしておく。
(生の梅を一晩水に漬けるというレシピもあるようですが、こういうアバタの梅の場合腐りやすいため私はしません。)
(2)梅のアク抜きをする。
 鍋に梅と水(たっぷり目)を入れ弱火にかける。梅が少し破れるくらいになったら火をとめ、しばらくそのままおく。
 この段階で水をなめてみると、酸っぱ渋い味がする。
 熟した南高梅を下ゆでした場合、このゆで汁は殆ど渋みがなく、ジュースとして飲める程だそうです(詳細は楽子さんのブログを是非ご覧下さい)が、My(野良)梅はかなり渋いのでこの水は使いません。
レシピによっては、茹で上がったら水を換え、更に一晩おく、というものもあるようですが、時間もないため、冷める程度の晒し時間で次の工程に行ってしまいます。
(3)裏ごし器と木べらを用意し、梅を数個ずつ鍋の水の中から取りだして、裏ごしする。
アバタの部分はあまり強くこすらないようにする。
 (梅ピュレが出来たら一晩おいておいてもよい)
(4)梅ピュレに果糖を混ぜ、適宜煮立てて煮詰める。このとき、銅製の鍋を使うと鮮やかなグリーンに煮上がるということを聞いたことがあります(銅鍋を使ってらっしゃるポメマルさんの青梅ジャムはとっても綺麗なグリーンです。勿論青々した梅を使うことも重要だと思いますが)。
10円玉でも入れてみようかと思うのですが、いつも忘れます。
砂糖を入れるタイミングは、いつも特に理由もなく最初に入れてしまうのですが、最後煮詰まってからの方がいいのかな。迷います。
(5)消毒した瓶に詰め、吹きこぼれないように気を付けて、煮沸して出来上がり。


2010/06/19ジャム用梅

今年はこのくらいの、結構黄色ぽくなった青梅を使いました。

2010/06/19ジャム用梅

下ゆで段階でこんな黄色になります。
本当はもっと水が多めの方がいいのかも。

2010/06/19ジャム用梅

裏ごしします。
こんなアバタだらけですが、斑点部分は漉し残るので、意外と綺麗なピュレになるのですよ。

10個くらい漉すごとに網をよく洗うのが素早く漉すコツではないかと思います。

2010/06/19梅ピュレ

ほら。
あんなアバタ梅から出来たとは思えないです。漉した甲斐があったというものです。

(青梅ジャムとは思えない色だけど)

2010/06/20作梅ジャム1

ん?照明の加減か、少しは青梅らしい色かな?

2010/6/20作-1
梅、果糖

2010/06/20作梅ジャム2

ちょっと遊んで蜂蜜を入れてみました。

2010/6/20作-2
梅、果糖、ユーカリ蜂蜜

2010/06/20作梅ジャム3

でもやっぱりベーシックが一番かな、とシンプルに。
梅ジャムは、材料欄が潔くて好きです。

2010/6/20作-3
梅、果糖

2010/06/20作梅ジャム

梅ジャムにしてはゆるいかも。

梅の量が多かったため下茹でを4回に分けたのですが、うち1回、煮すぎてしまったものがありました。
水っぽくなったのに煮詰め不足だったかな・・・。

 

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梅シロップ

2010-06-25 | +ジャム・ピール(果物系保存食)
6/18に収穫した梅ですが、傷の程度でおおよそ3つにランク分けし、2番目のもので梅シロップを作りました。

A.ほとんど傷のないもの・・・梅酒

B.ソバカスの少ないもの、片側だけは綺麗なもの・・・梅シロップ

C.ソバカスが多めのもの・・・梅ジャム


シロップ漬け用には、ソバカス部分を削り取り、綺麗な方の半分を、ぱかっと種から外します。
そして種つきの方は果糖とあわせて梅シロップに。
これは、そのまま飲むというより、ピクルスビネガーに足したり梅干しの塩抜きに使ったりなど、調味料的な使い方をします。
種から外した方:果肉も食べられるタイプの蜂蜜漬けにしてみました。
りんご蜂蜜、りんご蜂蜜と果糖、みかん蜂蜜と果糖、の3タイプ作成。

2010/06/18梅の種とり

こうやってぱかっと割ります。

2010/06/18漬け込み梅シロップ

種付きの方は、まとめて果糖に漬けています。
1日置いて出てきたシロップの一部を汲み上げて、更に梅を押し込みました。


発酵してしまわないようにどれも冷蔵庫に入れていますが、とっても嵩張ります。
特に種付きの方。
一旦シロップを汲み上げ、再度砂糖をまぶしてとことん絞り尽くしてから実は捨ててしまうかな?

梅シロップの実でポメマルさんがパート・ド・フリュイを作ってらっしゃいましたが、こうやって加工するのであれば、(全くの絞りカスではなく)今くらいの段階の方がいいかもしれません。
黄色くなりかけの梅だったので茶色っぽいパート・ド・フリュイになるかもしれませんが、チョコレートがけをしたら見えなくなるし、結構美味しいかも。

冷凍庫の片付けが一段落したら(って着手もまだだけど)、作ってみようかな。秋かな。

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ヤマモモは死守(の予定)

2010-06-23 | +きのこ以外
Myビワがカラスの餌食になってがっくりです。

これから熟すヤマモモは、絶対死守せねば!

テグスを張り巡らせてみようかと思っています。

2010/06/17ヤマモモ

6/17に見に行ったときには、まだまだ青くてこんな感じです。

でも!青いうちからの鳥よけが重要です。

2010/06/17ヤマモモ

青くてよく分かりませんが、結構沢山実っているようです。
2009年は7/6に2008年は7/10と7/12に収穫しました。
今年はどうかな。

至急テグスの手配をしないと。


 

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きなこクッキー

2010-06-20 | +お菓子(西洋)

きなこって味は好きなのですが使いそびれてしまいます。
おにぎりにまぶしたりすればよいのだけれど、つい忘れがち。
年代物になりかけのきなこを消費すべく、レシピを探してみました。

参考にしたのは、「うーらのオーガニックレシピ手帖 」(庄司智子著、エンターブレインムック)の「黒ごま&きなこのパリパリクラッカー」。
きなこの含有量は20%くらいだけれど、その分大量に作って全量消費よ!
あと、ちょっと余っていたあれもこれも、入れてしまえ。
しかも、オリジナルの分量を6倍したはずが、水や油脂、砂糖はなぜか3倍しか用意しておらず、あれ?まとまらない?、と適当に追加したりして・・・。
という訳で、オリジナルとは随分かけはなれたレシピになりました。

次に作るときに間違えないように、ちゃんと計算した数字を書いておきます。

■■ きなこクッキー
(「うーらのオーガニックレシピ手帖 」の黒ごま&きなこのパリパリクラッカーより)
■材料
きなこ 120g
小麦粉(のところ、パン用米粉もミックス) 300g
なたね油 大さじ9 (今回は太白ごま油使用)
黒ごま 大さじ9 (今回は白ごま使用)
砂糖 大さじ6
黒ごまペースト 適量 (オリジナルレシピにはありません)
水 大さじ9~12

■作り方
(1)全部の材料をよく混ぜる。
(2)ジップロックなどに入れて、ごく薄くのばす。これを何回か繰り返すため、重さを量っておくとよい。
(3)ジップロックから取り出し細長く切ってオーブンペーパーに並べる。
(4)こんがりするまで焼く。油脂や糖分が少ないためか、結構時間がかかります。

2010/05/28きなこクッキー

細長く切るのに、このお道具を使ってみたかったのです。
パスタローラーというのかな?

クッキー生地のようにコシのない生地だと、切り始めと切り終わりが千切れやすく要注意です。

2010/05/28きなこクッキー

最初白っぽく焼き上がりますが、それがこんがりキツネ色になるまで焼いた方が美味しいです。

自然食品店に売っているようなモソモソした系統のクッキーになりました。
(私は結構好き)
きなこがまだあったかどうかわかりませんが、また作りたい味でした。

塩味にしてもいいかも。
マーマイトやクミンなんかもちょっと入れたりして。

でも、折角片づいたきなこを、また買うのはダメですよ(自分に言い聞かせてる)。

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アーティチョークオイル漬け

2010-06-19 | +野菜系保存食

地元の産直(3件)にアーティチョークが出るので、生産者さんに来年も出してもらうためにも、せっせと買ってお友達に送ったりしています。
先日(6/11)、いつもと違う方の産直にアーティチョークを予約しておきました。
というのも先週電話したら、「来週くらいかなあ」と言われたので。
(よその産直ではもう出盛りなのにおかしいなあ、と思いつつ・・・)

さて、受け取りに行ってみると、ツボミが大きいのはいいけれど、こりゃもう開きすぎでは、というものが大半。こ、これは・・・。
(やっぱり!というのが第一印象。あまりアーティチョーク栽培に詳しくない方のようなので収穫時期が分からなかったようです)

これではプレゼント用には出来ないので、もう少しつぼんでるものはないか電話で聞いてもらったところ、生産者さん(おじさん)が ちょっと見に来て自分で選んでくれないか、と。

という訳で、車で数分のところに行ってきました。
アーティチョークが4株程植わっていて、選び放題です。
巨大なツボミもあったのに、育ちすぎで残念!でもいくつか大きめのものがありました。そのほか、ごくごく小さい脇芽も沢山出ていて、こちらは柔らかそうなので、それも頂いてきました。

アーティチョークを摘みながらお話を聞いたところ、今年はやはり天候不順で大変だそうです。「何しろ米が育たねえもん。これで夏がちゃんと暑くならなかったら、全滅だよ。またタイ米食わなきゃなんないよ」と。そして、
「生きてて喋んないのが一番難しいんだ」とも。
やっぱりなあ。
小さいながらも自分でも畑をやるようになると、農業のお話が実感を持って分かるようになります。これは畑をやっていいことのひとつだな。
アーティチョークを選び終わったところで、おじさんが、ほれこれも、これも、とレタス3玉、アイスプラント4枝もおまけでつけてくれました。

いや、楽しかった☆
来年は、ちょくちょく育ち具合の様子を見に行って、ほどよい時期に個人的に買い付けさせてもらおうかな、と画策中。


という訳で、育ちすぎアーティチョークと、脇芽のプチアーティチョークが手に入りました。大きい方は、丸ごと茹でて、ガクは食べてしまってハートは冷凍。
小さい方は、ガクのつけ根も柔らかく、トゲトゲの雄しべも気にならない柔らかさなので、初めて保存食に挑戦してみることにしました。

sarahiさんのレシピ、およびmarinoさんに教えて頂いたレシピを参考にさせて頂きました。

■■アーティチョークのソットーリオ(オイル漬け)
(参考サイト:こちら。(イタリア語。写真付き))
■材料
アーティチョーク(小さいもの、もしくは縦長のタイプがガクのつけ根が柔らかい気がします)
酢と水(酢1:水1~酢1:水2 程度)
砂糖や蜂蜜
塩(イタリア語サイトによると液体に対して1.5%)
クローブ(液体1リットルに対して5粒)
粒黒コショウ(液体1リットルに対して10粒)

■作り方
(1)生のアーティチョークの固いガクを剥いて先端も切って綺麗にし、レモン水に漬けておく。更に4つに切ってからトゲトゲの雄しべを取り除く。

・・・・というのが普通のやり方のようですが、生のアーティチョークを使うと手がヤニでベトベトになるし、ガクのつけ根の可食部を捨てることになります。
極小のものはともかく、普通サイズのツボミだとガクのつけ根はこそげ集めるとハートと同じくらいの分量になるため余りに勿体なく、私は結局次のようなやり方にしています。

(1')アーティチョークを丸ごと、気持ち固めに茹でる。
ガクを取り外し、つけ根をスプーンでこそげて集め、まとめておく(冷凍も可。リゾットなどにどうでしょう)。
ハートを2~4つに切り、トゲトゲを取り除く。
なお、ごくごく小さいツボミは、トゲトゲは気になりませんのでホールのままでも可。
中くらいサイズになると、同じ大きさのツボミでも品種によってトゲの固さが違うので、チェックした方がいいです。

(2)酢、水、塩、砂糖を煮立て、生のアーティチョークだと6分くらい(様子を見ながら)、茹でてあるものの場合はもっと短めに茹でる。
(今回、ピクルス用ビネガーの余りも投入してしまいました)
生のアーティチョークを茹でると、最初は白っぽくて所々がアクで黒い色だったのが、ここで全体がうぐいす色になってきます。よく見かける瓶詰めアーティチョークの色になって、そうかー、と納得。

(3)ザルやキッチンペーパーの上に置いて、しっかり乾かす。
今回は都合により一晩乾かしてしまい、ちょっと乾きすぎたかもしれません。
ホールで茹でた場合、キッチンペーパーの上に伏せておくとよいかもしれません。

(4)煮沸しておいた瓶に、オイルとアーティチョーク、交互に少しずつ、空気を抜きながら詰めていく。アーティチョークだけ詰めていき最後にオイルを注ぐと、気泡がなかなか抜けてくれません。
好みでローリエなどを一緒に詰めてもよい。

(5)保存は冷蔵庫で。2,3ヶ月以内に食べてしまう。


2010/06/07ミニアーティチョーク

脇芽のツボミにはこんな小さいものもあります。
このくらいのサイズだと、トゲトゲは全く気になりませんので、半割にしないでもよさそうです。

2010/06/13アーティチョーク中 網の上で干しているところ。
2010/06/13アーティチョーク小 こちらは干し上がり。ちょっと乾きすぎてしまいました・・。
2010/06/13アーティチョーク小 オイルに浸して出来上がり。
ローリエを飾るのを忘れました。

2010/6/13作
2010/06/13アーティチョーク小 煮沸したら日持ちがよくなるのかな?

父がこれが好きだそうなので、今度試食してもらう予定です。

ザルに山盛り以上のアーティチョークを処理して、時間もかかってどっさりゴミも出た割には、出来上がりはこんな小瓶でたったの4個ぽっちり。

やっぱり、ガクのつけ根もしっかりこそげてピュレでも作らないと、物足りないです。

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ロールキャベツ(モリーユ入り)

2010-06-18 | +ふたりの日

桑摘みが一段落してしまったため、桑に混ぜようと思っていたいちごとブルーベリーが余りました。
 ・いちご+ブルーベリージャムを作る
 ・いちごジャムとブルーベリージャムを作る
 ・再度桑を摘んできて、桑+いちごジャム、桑+ブルーベリージャムを作る
どれが食べたい?

============

キャベツって、嫌いではないけれど、華に欠ける野菜じゃないかなーといつも思っていました。よく言えば、庶民的、悪く言うと格が低いというか。
トンカツやフライにはつきものだし、ギョウザに入れてもいいし、コールスローも美味しいです。お好み焼だって忘れてはいけません。ポトフに大ぶりに切っていれるのもいいですよね。
でも。
キャベツというと思い出すのが、学食などでよくあるおざなりのサラダ。乾燥しかけて味もなにもしないあれです。残したことはないけれど、つけてくれなくてもいいのに、といつも思っていました。

という訳で、私の中ではキャベツの位置はやや低め。
お洒落レストランに外食に行って、つけあわせ野菜がキャベツだったりすると、ちょっとがっかり気分になります。

ところが。

先日見ていたフランス料理の本で、何やら美味しそうなキャベツ料理をみつけました。ドーム状に形づくったシュー・ファルシです。挽肉だねを包んでいるので、要はロールキャベツなのですが、キツネ色の透明なスープにはモリーユがぷかぷかと!
私が作るロールキャベツは、トマト味の洋食風お総菜、というものでしたが、モリーユと組み合わせるなんて、何だか高級料理では。

作り方をざっくり参考にしつつ、作ってみることにしました。
春に摘んだアミガサタケの出番です。

■■モリーユ入りシュー・ファルシ
■材料
キャベツ
(たね)
豚肉
アミガサタケを炒めて冷凍したものの固形分
ソフリット(タマネギ、セロリ)
ニンニク 極少々
パン粉


フォンドボー(缶詰) 小さじ2くらい
(スープ)
鶏ガラスープのもと
アミガサタケを炒めて冷凍したもの(固形分とスープ)。ドライモリーユでもいいかも

■作り方
(1)キャベツの芯をそぎ取ってから茹でて冷ます。
(2)豚肉とアミガサタケはそれぞれFPにかけて挽肉状にし、その他の種の材料をよく混ぜる。
(3)キャベツで種を包んでくるみ、留める。
本のようにドーム型にしてみたかったのですが、整形技術と鍋の都合で普通の俵型にし、タコ糸で縛ってみました。
(4)鍋に(澄まし)バターを入れキャベツの表面を軽く焼く。
(5)キャベツを丁度入る鍋に並べ、お湯、モリーユ、モリーユのスープ、顆粒スープのもとを入れる。
(6)フタをしてオーブンに入れて20分くらい蒸し焼きにする。

オーブンから取り出してフタをとると、なんともいえず、いい香り!
これはモリーユの香りなのかな?

2010/06/10モリーユ入りロールキャベツ でも見た目が冴えない・・・。


本には、仕上げにバターをモンテして、とか難しいことが書いてありましたが、とりあえずそれは省略。

でも、大成功みたい(自己満足)。
表面をバターで焼くというのは初めてですが、このせいで香ばしい香りが加わっているような気がします。
いつもとはひと味違うわ。これならおもてなし料理にも・・・ならないかな?

沢山出来てしまったので、小分けして冷凍しておきました。

===================

ちょっと調べ物をしていてたまたまヒットしたのですが、インドでもアミガサタケが採れるそうです。インドでの呼び名はグチ。標高の高い場所でしか採れず、とても高級なものだとか。主にピラフにして食べるそうです。
参考情報:インド人シェフのブログの記事 「グチ」、「グチピラフ

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アーティチョークパスタ

2010-06-17 | +ふたりの日
今年、とても新鮮で適度な若さ(開き加減)のアーティチョークを食べることが出来たため、軸の美味しさに目覚めてしまいました。
周辺部はグリーンな香りが強く、しかも髄の甘みはツボミ部分より濃厚です。

いつもツボミも軸も全部丸ごと茹でて、モリモリ端から食べていくばかりでしたが、折角なのでちょっと料理らしいこともやってみました。

■■アーティチョークパスタ
■作り方
(1)アーティチョークを、軸付きのまま、沸騰したお湯に入れて丸ごと茹でる。
ガクの先端等は切り落とす場合が多いようですが、私は最近は丸ごと鍋に入れてしまっています。
(2)気持ち固めで鍋から上げ、しばらく冷ます。
(3)ガクのつけ根をスプーンでこそげる。
(4)軸の太いスジは取り除き、固さを食べてチェックしながら、柔らかい部分を小口切りにする。外側が固い場合は髄のみ取り出す。
このチェックで結構おなかが一杯に・・・。身を挺して作るパスタといえましょう。
(5)ニンニクを少量のオイルで煮るようにして、取り出しておく。
(6)ガクのつけ根、軸を鍋に入れ、水を半分くらい入れて、蒸し煮する。ぐずぐすに柔らかく煮上がったら適当に軸を潰し、塩胡椒で味付け。
(7)パスタを茹で、茹で上がった麺とゆで汁をソースに加えて適当に和える。
(8)お皿に盛りつけ、オリーブオイルをたらりとたらして出来上がり。

2010/06/13アーティチョークパスタ

上がアーティチョークのハート(冷凍保存しておきます)。

下左が軸で、下右がガクのつけ根からこそげた部分。と髄のところ。

最初ニンニクも混ぜて煮ようかと思ったのですが、選り分けてあとからトッピングすることにしました。

2010/06/13アーティチョークパスタ

出来上がり~。
細長いパスタよりも、米粒状パスタの方が絡みがいいと思います(でもダンナサマはどんなソースでも細長い麺をリクエストするのです)

プレーンなオリーブオイルのほか、レモンオイルをかけてもおいしかったです。

 

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