昨晩、500gを越える巨大柿(甲州百目)、届きました。
目を疑う大きさ。
どのくらいの大きさかというと・・・えーと、橋の欄干の擬宝珠くらい、かな。
無事干し柿になった暁には、「カットして数回に分けて食べること。もとは500g以上の柿です」という注意書きをつけておかないと。
で、写真撮りそびれましたので、明日くらいにアップします。
(特大甲州百目柿の記事は
こちら)
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10月下旬のことですが、東北からマルメロをどっさり送って頂きました(らじょふさんありがとうございます!)。
2,3個なんて可愛い数ではなく、とても沢山あるので闘志が湧いてきます。
初めてのものにも挑戦してしまおうかな☆
というわけで、
昨年、
一昨年とポメマルさんのブログで拝見して気になっていたパート・ド・フリュイ(フランス語)もしくはコトニャータ(イタリア語)を作ってみることにしました。
同時にジェリーも作れてしまうというお得感にも惹かれました。ジェリーは、お砂糖を沢山入れる必要があるようですが、秘密兵器「日本製ペクチン」を使ってしまえばきっと大丈夫なはず。無添加とはいえなくなりますが、まあ初挑戦だしちょっとハードルを下げてみました。
今回の作り方を記録しておきます。ポメマルさんの
こちらの記事と『プリザービング』を参考にさせて頂きました。
■■マルメロジェリーとコトニャータ
■材料
マルメロ
水
砂糖(果糖使用)
ペクチン
ガーゼか何かの袋
■作り方
(1)マルメロを綺麗に洗う。
皮をピーラーで剥き、汚いところは捨て、綺麗なところはとっておく。
6つ割くらいにして芯を取り除き、綺麗な芯はとっておく。皮と芯を袋に入れて口をしばっておく。
花落ちのもじゃもじゃした部分は捨てました。
丸ごとのマルメロを茹でたり、皮も芯も一緒にザクザクカットし、後で漉す、という方法もありますが、以前ボケの実酒を作った際、あんな固い実でもかなり虫食いがあることがわかりびっくり。なので虫食いや傷んだ部分を事前に取り除くために予めカットし、果肉とそれ以外を分けておきました。
(2)マルメロの果肉と皮・芯の袋を大きめの鍋に入れ、水をたっぷりかぶるくらいまで入れ、ぐつぐつ煮立てる。
果肉がさほど煮くずれない段階で火を止め、皮と芯の袋を取り出す。
ザルを置いたボウルを用意し、鍋を傾けて水をあける。このとき鍋の水を完全に切る訳ではなく、数㎝は水が残っている状態。鍋の中にはマルメロ果肉と水少々、そしてボウルには薄黄色のマルメロのゆで汁、ということになる。
---ここからジェリー作成---
(3)ボウルの煮汁を、目の細かい茶こしを通して鍋にあける。
この鍋に、適量の砂糖、レモン汁を入れ、どんどん煮詰める(最終的には半分くらいになったかも)。途中、網杓子などでアクをこまめに取り除く。
(4)どうせ液体だし焦げないし、としばらく放置。するとびっくり、薄黄色だった液体が赤く!
かなり煮詰まったようなので、ここでペクチン液を準備。
箱の説明に従って、1袋のペクチンと水約150ccを合わせて電子レンジでチン。溶けて透明になったペクチン液をマルメロシロップに投入。
適宜煮立たせて、瓶詰め、煮沸して出来上がり。
---ここからコトニャータ作成---
(5)(量にもよりますが)数時間ずっと鍋につきっきりということになるので、それなりに覚悟を。
大鍋に残ったマルメロ果肉と水分を、テフロン加工の鍋に移す(口径の大きい鍋がよい)。
まずはそのまま、しばらく水分を煮詰めると段々煮くずれてくる。そうすると焦げ付きやすいので、かき回しながらしばらく煮詰める。
煮くずれてから最初のうちは、熱いピュレが溶岩のように沸騰して大変危険です。長袖で作業するのをお勧めします。
(6)熱いピュレがとても危険なので、もう少し安全な方法を考えてみました。
マルメロピュレの鍋は、沸騰しない程度の極弱火で温めておく。
ゆるゆる・熱々のピュレを、浅いお皿(カレー皿など)に入れ、電子レンジで5分ほど加熱。そうするとかなり水分が飛び、濃度が濃くなります。これを別の鍋にあけ、こちらも温めておく。
これを繰り返して、全てのピュレを電子レンジにかける。
こうすると、新たな鍋に入っているピュレは、かなり濃度がついたものになります。
濃度が濃くなるに従って、熱い滴が飛び跳ねて手につくようなことはなくなり、かなり加熱作業が楽です。
電子レンジにかけている間は、数分おきにピュレを入れたり出したりする必要はありますが、鍋をかき混ぜ続けなくてもよいのは助かりました。
ご飯の仕度など、他の台所仕事の片手間にすることが出来ました。
(7)鍋をかきまぜ続けながら更にしばらく煮詰め、ゴムべらで底をこすったとき、両側のピュレがすぐには落ちてこない程度までにする。
今回は、ややゆるいかな?という段階で力尽き、翌日に持ち越しました。そうしたら、冷えるとゆるかったはずのピュレがコチコチに。型に入れなくてはいけないのにどうしようとあせりましたが、再加熱するとまた柔らかくなり、無事に型詰めが出来ました。とはいえ本当は、一日のうちに終わらせる方がよいと思います。
(8)型にシリコン紙を敷き詰め、マルメロピュレを流し込む。
かなり濃度がついている場合、空洞を抱き込んでしまいがちなので、1箇所からそっと流し込み、上手に均す。
(9)そのまましばらく冷まして固める。
低温のオーブンに入れて乾燥させるという手もあるようです。私は、紙箱に入れて冷蔵庫に入れたり、天日干ししたりしてみました。
(10)適当な大きさにカットし、(ミキサーで粉砕するなどした)細かめのグラニュー糖をまぶす。(この作業はまだです)
何しろ初めてなもので、失敗するかも、と弱気な気分で作業していました。なので作業中の写真がありません・・・。
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東北のマルメロは、とても沢山あるのでそのうち、と思っているうちに、うっかり写真を撮りそびれ、全部使ってしまいました。なので後日購入した長野産の写真です。 少し形が違うのですが、どちらも茶色いモコモコした毛に覆われています(この写真は洗ったあと)。
置いておくだけで、部屋中がいい香りになります。 |
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冷めたばかりのコトニャータ(2009/10/31)。まだ表面に水分が滲むので、日干ししているところです。 |
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こちらも同様。 フタのしまる紙箱にシリコン紙を敷いて流し込みました。 また箱に詰めることが出来るので、冷蔵庫にしまいやすくてよいです。 |
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上の写真から6日後(2009/11/06)。
あら?撮影時は気づかなかったけれど、最初より随分赤みが濃くなったような? 乾燥がすすんだためでしょうか。 |
この後、カットしてグラニュー糖をまぶさないといけないのですが、まだです。
やや厚くなってしまった気がして、このままのし餅のようにカットするか、もしくは横から食パンのように薄くスライスして、細長いものにするか、悩んでいてまだ結論が出ていません。
ポメマルさんにアドバイスを仰いだら、厚めが美味しいとのこと。
のしもちスタイルで、切ってしまおうかな。
あと、これを芯にしてチョコレートがけもしてみたいです(昨年、頂きもののマルメロコトニャータで作ったのですが、私が作ったピールや干し柿などのどれよりも評判がよかったのです)。
チョコがけ用にはまた違う大きさに切らないと。
どれくらいのサイズが美味しいのかな・・・。
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マルメロジェリーも完成。 2009/10/30作 マルメロ、水、果糖、ペクチン、レモン汁、柚子果汁
油断してじゃんじゃん煮詰めたおかげでたったの3個しか出来ませんでした。ジェリーってそんなもんかな。
綺麗な色で、まあまあ透明に出来ました。 |
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ゆるゆると固まって、ジェリーらしくなりました(ペクチンのおかげ)。
ただし少々問題が。実家の青柚子果汁を使ったのですが、柚子の苦味が少し出てしまったのです。 パンやヨーグルトに添える分にはさほど気にならないと思うのだけれど・・・。大人の味ジェリーってことで。 |
コトニャータは、少し時間はかかるけれど、作っている最中いい香りだし、凝縮していく様子がなかなか嬉しいものでした。
出来上がりも、ジャムよりも更にコンパクトになるところも楽しいです。
沢山食べるものでもないのでしょうが、もっと沢山作りたくなってしまいます。
マルメロ、もっと買おうかな・・・。
あ、そんな場合ではないのだった。柿の皮剥かなきゃ。ひん。