4/29の祝日、珍しくお出かけしてきました。
先日、ダンナサマと一緒に『日曜美術館』を見ていて興味深かった「山口晃展」。場所は水戸芸術館です。
TVを見ながら珍しくダンナサマが、「行こうか!」と乗り気になっていました。
まあそのうちかな?(うちらのことだから知らない間に会期が過ぎる可能性も・・)と思っていたら、29日になって突然、「そうだ、あれ行く?」と。
水戸なんて、運転免許をとったとき以来でしょうか。
バスで、えらく時間がかかった記憶があります。
しかもあの場所は(今思うと)水戸の町はずれで、お昼ご飯を買うのにも不自由な地の果てみたいな印象のところでした。
マイカーで行けば、水戸は1時間くらいで着いてしまいます。意外に近い。
しかも、なかなかの市街地(県庁所在地ですしね)。
「無惨刀絵巻」のような劇画タッチの連作は、ほんと、マンガのようでした。
この方の作風がそうなのか、それともこの世代だとマンガの影響は免れないということか・・。
(イラストエッセイ集も出版されています)
これくらい絵が上手だと、おそらく描こうと思うものは何でも描けてしまうだろうなあ。
作品は、完成前から売れてしまうほどの人気だとか。
そういう人が何をどう描くか、それはそれで大変なのかもしれません。
アートについて何にも分からない私ですが、いろいろ考えさせられました。
・漫画家とイラストレーターと現代美術家の違いって何だろう?
・商業デザインとアートの違いって?
・色塗りされておらず、鉛筆の下書き線も残った作品「東京図」があったが、クライアントはあれでOKだったのかな。
相手がイラストレーターだったら、「塗って下さい」と注文を出せる(と思う)けれど、アーティストの場合はそういうこと言えないのかしら?
・上手な(一流の)マンガ家の手描き色つき原画と、この方の作品、サイズや所要時間が同じ絵を比較すると、値段ってどう違うのだろう。
(マンガ家による?)
・山口氏は美大では油彩を専攻したそうだけれど、何故日本画にしなかったのだろう。
余りに(作風として)親和性がよすぎるから、むしろ居心地が悪い油彩を選んでみたのかな・・。
・カタログを見ると、それぞれの作品に作者のコメントがついていた。存命の作家でも、必ずしもこうはならないですよね?お得かも?
ちょっと調べたところ余技で落語も出来る方だそうで、ある意味饒舌なアーティストなのかもしれない。
作品のアピール、というよりは、ごにょごにょとした言い訳っぽいコメントを書いたりしていて、そこが面白い。
美術館の後は、中庭の写真の奥に見えている京成デパートへ。
デパートの後にはストリートもうろうろするつもりが、デパートに入った瞬間、お刺身を買ってしまったのでした(ダンナサマが)。
ほかにも干物や、あと催事コーナーでお寿司を買ったりバウムクーヘンを2つも買ってしまったり。
普段行かない場所だったので、二人ともつい財布の紐をゆるめてしまいました。
「外食すると思えば安いよね」というのがこういう時の言い訳なのですが、しょっちゅう使っているような気もしてきたな。キケンだわ。