10月11日、12日と、白樺山荘にお預けしている生ハムをひきとりに伺いました。
標高1300mくらいあるため、冬季は凍ってしまうためです。
大勢集まるということで、わらびさんが「キノコの会と何処ぞやの路地裏の会」というテーマを企画してくださいました。参加者それぞれ、路地裏の一杯飲み屋っぽいイメージで、何かお料理を作る、というものです。
私の企画は「路地裏のお菓子屋さん」。
お料理は、たぶん食べきれないくらいに美味しいものが集まるはずです。
しかもひとに出すような洒落たお料理なんて作れないです。
お菓子ならば余っても持って帰りやすいですし、ね。
作ったのは次の6種類。
作る前の週末に、すべての材料を計量してビニール袋に入れ、名札(「カップケーキ用 バター 160g」など)もつけておきました。(で、バターや卵はまた冷蔵庫に)
(1)ユウガオハルワ入り、カルダモン風味カップケーキ
(ユウガオハルワのレシピはこちら)
今年は畑友の畑のユウガオを収穫させて頂きました。
干したりもしたかったけれど夏後半の天気がずっと悪く、大半をハルワに。
大原照子さんのバナナケーキレシピの、バナナをユウガオハルワに置き換えて作成。
(2)トリュノワ
(以前作ったときの記事はこちらとかこちら)
在庫の栗渋皮煮と栗ペーストを大量放出。栗ペーストは1キロ使っています。
表面に渋皮煮をちりばめて、栗の存在感を演出してみました。
本当はチョコペースト部分に刻んだオレンジピールを混ぜるつもりで、わざわざ脱気してあったピールの瓶を開封して、これを干して刻んで、用意してありましたが、入れ忘れました。
でも渋皮煮部分が、しみこんだブランデーのせいでフルーティな香りがあり、オレンジはなくてもまあよかったかな。
(3)カノム・モーケン(タイのサトイモプリン)
(レシピはこちら)
冷凍のサトイモペーストと、サツマイモペーストを使いました。
思ったよりココナツミルクのこってり感はなくて、割とあっさりになったかも。
(4)マロン・シュー
カイエさんから頂いた、中津川の栗菓子屋さん、満天星一休の栗シュークリームが美味しかったのです。
外側はココアシューで、内側は栗きんとんまんま、という感じ。
それをイメージして作ってみました。
シュー皮は、ちょっと焼きすぎたかなあ。
クリームは、泡立てバター、砂糖、マスカルポーネ、栗ペースト、泡立て生クリーム。
お店のに近い感じにはなったけれど、生クリームっぽいやわらかささがもっとあってもよかったかも。
栗クリームと生クリームを2層にするとか。
(5)マロンパイ
タルトなどに使うアーモンドクリーム(アーモンド粉、バター、砂糖、卵、各同量)と、栗ペーストを混ぜて餡にしました。比率は1:2くらいかな。栗分多め。
(今回のお菓子作りで、栗ペーストを2キロ近く消費しました。)
ここに更にトリュノワで使った渋皮煮の残りを刻んで混ぜました。
皮は、フィロペーストリー。溶かしバターと全卵を混ぜてマヨネーズ状にし、刷毛で塗りました。
溶かしバターを塗るだけだと、粉っぽさが残ったりします。
マヨネーズ状のものを塗ると、パリパリになって大成功。
(6)サモサ
フィロペーストリーを1パック解凍すると、かなり大量です。
ジャガイモ消費のため、玉ねぎをカレー粉で炒めたものやら卵白を焼いたものやら適当に混ぜ、サモサも作りました。
(こちらは主に自家用)
10月9日、10日と2日かけて作りました。
最後のマロンパイ・サモサあたりで、疲労のあまり、やっぱ作るのやめようかな?とも思いましたが、初志貫徹でやりとげました(やりとげる、というほど大層なことじゃないけど)。
開封した渋皮煮も使い切ることができたし、結構おいしくできたし、やっぱり作ってよかった。
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カルダモンカップケーキ。 (写真はかずくん撮影のをお借りしました。)
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渋皮煮をぎっしり並べたトリュノワ。 大粒栗の渋皮煮を半分にスライスしてあります。
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無念のオレンジピール。 渋皮煮がブランデーの香りでフルーティぽさがあったので、なくてもまあよかったです。 渋皮煮を並べない場合は絶対入れた方が美味しいと思います。
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三角のがマロンパイ(とサモサ)。フィロ生地を四等分した帯状の生地で具を包むようにパタパタ転がして三角にしてあります。 その左はサトイモプリン(カノム・モーケン)。
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マロンパイ断面。 パイシートなどに比べると、皮部分がとても薄くて軽いです。 フィロを1.5倍~2倍使うともっとよかったかな?今度実験してみなくては。
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栗シュー。 小ぶりに作りました。 念入りに焼いたせいか、皮がちょっとモサモサと乾き気味だったかなあ。(特に詰めるものが固めの栗クリームだったので) 生クリームと栗クリーム、2層にすれば、口の中でしっとり感が生まれたかも。
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路地裏のお菓子屋さん風になったかな? 持ち帰らずに、この場ですぐにマロンパイを食べる方には、トースターで軽く焼いて提供しました。 フィロ皮は薄いので、湿気やすいけれど、焼くとパリパリ感がすぐに戻ります。
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ずっと懸案で思い詰めていて、二日がかりで集中して大量に作り、だいぶ疲れました。
いまでもちょっと放心状態・・・。
■よかった点
・栗シューの中身やサモサの具は、適当な分量作った。
これを、たまたまだけれど、皮と同時にほぼぴったり使い切ったのが気持ちよかった。
・冷凍庫に、明らかに隙間ができたのがめでたい。
・たとえ1種類のお菓子作りでも、作業が終わると家じゅうが爆発したような大散らかり状態になりがち。
今回は1種類で爆発させていると次のものを作るスペースがなくなるので、なるべくこまめに片付けるように心がけた。
全部終わったときの散らかり具合は、まあまあ許せる程度(当社比)だったのがよかった。