2008/11/21 花梨とマルメロ酒
そして心配がもうひとつ。
数日後見たら、お酒の中に何かモロモロしたものが浮遊しています。
蜂蜜が結晶していたので、その糖分かと思いましたが、数日経っても溶ける気配なし。
花梨やマルメロの果肉かしら。
しばらく漬け込んで、そのあと漉せば大丈夫とは思うのだけれど・・・。
バジルペーストって、オイル、ナッツ、バジル、塩と、作るのは簡単だけれど、バジルの葉っぱを綺麗にするのが少々面倒ですよね。
水洗いすると、どうしても水分が残ってしまいます。
なのでこれまでずっと、一枚ずつ、葉っぱを湿らせたキッチンペーパーで拭いていました。
でも、先日楽子さんに「生け花方式」が楽だよ~と教えて頂いたのです(楽子さんありがとうございます!)。
バジルを摘むとき、葉っぱでなく茎ごと切り、それをざぶざぶ洗ってしまいます。
そして切り花のように、水に活けておくのです。
そうすると、水分がすっかり綺麗に蒸発するのだそうです。
たったそれだけでいいなんて、何て簡単な。
一枚ずつ拭いていた、私の今までの苦労は何!?
やってみますわよ。
バジルを枝ごと切って、大きいボウルにためた水に逆さまにつっこんで、ざぶざぶぶ洗います。
結構水が汚れます。やはり葉っぱや茎にはゴミがついているということね・・・・。
そして、活けるのだけど・・・
こちらは、シカクマメ。
miyakoさんの畑で採れた貴重な収穫です。miyakoさん、ありがとうございます!
インゲン豆のような豆の4隅から、ひらひらのものが生えています。
お勧めの食べ方として教えて頂いたように、茹でてマヨネーズをつけて頂きました。
ひらひら部分がある程度モソモソするのかな~と予想していたのですが、あに図らんや、ひらひら部分の食感は、全然目立ちません(口の中ですが)。
むしろ、中心部分の、コリコリとした歯切れの良い食感が印象的でした。
これは美味しい!
通常のインゲン豆より細くて、食べやすい気がします。
これに衣をまぶして天ぷらにしたら、さぞかし衣がいっぱいまぶることでしょう・・・。
(いいのか悪いのか・・・)
今回はつまんではじっこからぽりぽり食べてしまったのですが、(かずさんが素敵に盛り付けていらっしゃったのですが)短めに切ると断面の形がきわだって、スターフルーツのようにお星様型で、実にカワユイです。
実は、来年の3月から1年ほど、知人の家庭菜園を預かることになりそうなのです。
基本的に植え付けは終えていくそうなので、草むしりと収穫がお役目。
シカクマメ、植えたいなあ。
何だと思いますか?
あけびやムベみたいですが、ポーポーpawpaw、またはポポーというものです。
ポーポーは、北米原産で、温帯でも生育する数少ないバンレイシ科の樹木だそうです。町で食べるものではなく、森に入って、自然に落果した瞬間の果実を食べるものだと、本で読んだことがあります。日持ちがしないとか。
バンレイシ科の樹種で代表的なのが、釈迦頭(カスタードアップル)、チェリモヤ、アテモヤ(釈迦頭とチェリモヤの交配品種。台湾では鳳凰釈迦とも))があります。
(ウィキペディア:ポーポー バンレイシ)
釈迦頭、鳳凰釈迦を食べたことがありますが、熟れた洋梨に似たねっとりしたクリーム状の甘い果肉で、黒くてツルツルの大きめの種が入っています。
釈迦頭は、酸味がほとんどないのですが、鳳凰釈迦の方は甘酸っぱく、味も洋梨に似ています。どちらも独特のいい香りです。
どちらもとてもおいしくて、大好きなので、日本で育つあの系統のフルーツがあると知って、ずっと興味があったのでした。
以前検索したら、外見の写真はあったけれど、断面の写真があまりなく、謎でした。
とうとう実物が目の前に!
味は、とても甘くて濃厚で、酸味はあまりなく、ちょっとドリアンのような香りがしました。
洋梨というより、マイルドなドリアンのようです。とってもトロピカルな味で美味い!
こんなのが日本で採れるとは!!!
クリーミーで濃厚で、日本の他のフルーツとは全く違う系統です(原産地も違うし当たり前ですが)。
ドリアンもそうですが、このアケビサイズ1個程度の量でも、結構な満足感があります。
日持ちがしなさそうなので、一部はピュレ状にして冷凍にしてみました。
ポーポーシャーベット、絶対おいしいはず。
黒くてツルツルのきれいな種、とりあえず洗って干したのだけれど、蒔いてみたい方いらっしゃいませんか?
郵便封筒に入れてお送りしますが・・・・。
ただし花の香りは「腐臭」がし、自家不和合性なので、2株以上育てないと受粉しないそうですが・・・。
『くだもの百科』(斉藤 義政, 1964, 株式会社婦人画報社)という本に、ポポウのことが載っているようでうす。
(この本は、今は日本果物商業協同組合連合会のHPで見ることができます)
ポポウのことは、世界のくだものの章の最後、そして原木巡礼の第九番にあります。
(興味深いのでご一読下さいませ)
明治30年代初めに米国から宛名不明の荷物が届き、開けてみたら苗木だったので京都府立農業試験場に託されたのが、ポポーの最初の苗木だそうです。
戦前のこと、放置されるままだったこのポポウを、この著者(銀座千疋屋の初代社長)が試験場長さんの協力を得て、「京都産珍果」として銀座千疋屋で1個80銭で売り出したそうです(温室メロンが一個2円から2円50銭)。
その後愛知の種屋さんが、種1個2円で売り出し、千疋屋はほとほと困ったとか。
戦争に突入するとバナナの入荷が不如意となり、ポポウの人気が高まったのだそうです。
今年の干し柿作り、もう始まっております。
口火を切ったのは、矢崎フルーツ園の甲州百目と大和百目です。
矢崎フルーツ園さんは、山梨で、モモ、ブドウ、柿などを育てて販売していらっしゃいます。なんとモモの剪定方法「大草流」の考案者でいらっしゃいます。
(といっても分かる方は少ないかも。「大草流」については梅の剪定を調べていたときに出会いました)
なんと今年はブドウ病害虫の大被害にあってしまったそうです。
長年の経験があり、ノウハウがあるようでいても、自然を相手にしている農業ってこういうことがあるのですよね。「農業ビジネス」という言葉がありますが、なかなかそんな簡単にはいかないということですね。
(やまけんさんがブログに農業ビジネスについて興味深いことを書いてらっしゃったので、興味のある方は読んでみては如何でしょうか。その1・その2・その3)
消費者として、日本の農業のために何が出来るのかなーといつも漠然と考えているのですが、とりあえず何も思いつかないままです(お恥ずかしい)。なるべく国産を応援したいとは思うけれど、トロピカルフルーツもつい買ってしまうしな・・・。それに、うどんや蕎麦よりもパスタのほうをよく買ってしまいます。あ、でもうどんの小麦粉もそば粉も、最近は輸入ものかな?
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さてさて、柿の話題に戻りますと・・・。
2005、2006年の一覧表からもリンクしていますが、
甲州百目のアップ写真と干しあがりの様子はこちら、
大和百目のアップ写真と干しあがりの様子はこちらをよかったらご覧下さい。
甲州百目はがっしりとした三角形で肉厚で、干し柿の王様って感じかしら。
そして大和百目は、すんなり面長に、少し固めに干しあがります。全体にきれいに粉を吹いて大人っぽく美しく、女王様かなあ。
佐渡の八珍柿は、ぽっちゃり丸く、ちんまり可愛らしく出来上がるので、私の中ではお姫様です(プリンセスといっても、故ダイアナ妃やカロリーヌ王女(モナコ)ではなく、もうちょっと小柄な・・・あんみつ姫、かな?)。
食べ比べるだけでなく、干す過程も観察出来るのが、自分で作る楽しさですよね。
2005年は沢山の品種の干し柿に挑戦してみました。一覧表はこちら。よかったら見て下さい。結構変わった種類にも挑戦しました。
2006年はある程度絞り込みました。一覧表はこちら。
2007年は、気合いをいれそびれてしまい、買った柿は1種類。佐渡の矢田農園さんの八珍柿(平核無柿)だけでした。
柿の干し方は、2006年に考案した「ハンガー方式」。全ての柿が水平に干せるし、簡単に移動できるので気に入っています。
今年の大和百目と甲州百目の写真をご紹介しますね。
オレンジ色で、気分がぽかぽか暖かくなりますよ~。
(写真はクリックすると拡大します)
左が甲州百目で右が大和百目です。 大和百目は、以前の写真と比べると、ずいぶんコロリンと太ってる・・・? あれ私ったら両方甲州百目を選んでしまったかな?でも色も違うし・・・。 | |
こっちは、大和百目・・・のはず。 比較するとやや黄色っぽいです。 | |
My柿と大和百目の比較。 | |
左側、たまにこんな感じで、五角形の柿があります。あたり、みたいで嬉しくなってしまいます。 受験生向けに「ご-かく」柿として売り出したらどうかなあ。 あ、でも干してしまうと、五角形でも四角形でも違いは殆どなくなります。 |
右2つがりんごのかつ。 左上のは、豚薄切り肉とバジルを重ね、くるくる巻いたうずまきカツ。 | |
どうかな? | |
こちらはうずまきカツ。 思ったより綺麗かも~。 |
紫蘇のかわりにバジルを使ったのですが、加熱したせいか、それとももう古い株だからかやや香り弱めでした。
バジルの葉っぱ2枚重ねにすればよかったかもしれません。
大きくて平たいカツはちょっと扱いが難しいので、渦巻きカツの中心にスティック状のりんごを入れるというのはどうかしら?
でもそうすると、りんごの比率が下がるな。
やはり少しのお肉と、存在感のあるりんご、というのがおいしそう。
今回の半分のサイズで小さく作るといいかな?
さてさて、久しぶりのトンカツで(ダンナサマはトンカツとは認めないかも)、おいしくて全部平らげてしまいたかったのですが、カツを使って作ってみたいものが。
かずさんが紹介してらした、カツレツ・パルミジャーナです。
「仔牛のカツレツをトマトソースで軽く煮て、パルメザンチーズを山盛りに載せてから蓋をして、強火で一気にチーズをとかして」出来上がり、というものです。
カツをトマトソースで煮るなんて!とびっくりしました。カツ丼みたいですよね。
カツ丼は、甘辛いタレと甘いタマネギと卵で、ちょっとしつこい感じですが、トマトだとどうなるのか興味深いです。
たまたま、沢山あった生トマトで偶然にもおいしいトマトソースが出来上がっていたので試してみることができました。
でも、トマトで煮るのね~、ということにばかり注意が行っており、肝心のパルミジャーノチーズは忘れました・・・。 スミマセン・・・。
という訳で、カツトマト煮。
左上から、うずまきカツ、すり下ろした山芋(+卵)にパン粉をまぶして揚げたもの、りんごのかつ、です。
パルミジャーナはないものの、とてもおいしかったです。
トマトのさっぱり感で、「昨日のカツ」とは思えないほど。
折角のサクサクの衣が湿ってしまった、という残念感は全くなく、ソースを吸ってなめらかになった衣部分もとてもおいしいです。
思わぬ美味しさだったのが、余った溶き卵と余ったパン粉使用の山芋カツ。
ふわふわの「しんじょ」のような食感で、トマトソースをまぶしても全く違和感ありませんでした。
カツやフライの類は、翌日になるとなんだか油っぽくなるし、侘びしい感じですが、この方法ならさっぱりして美味しいし、断然グレードアップです。
(あ、本来は残り物カツなどでなく、揚げたてを使うはずなので、揚げた当日でもよいとは思います)
また作ろう!
あ、そしてパルミジャーノも忘れずに。うむ。
Tugukiさん、かずさん、美味しいレシピをありがとうございました。
そろそろ干し柿の季節。
今年はちょっと設備投資してみました。
昨年の皮むきが終わったころ、どうも渋柿のタンニンを手の皮膚から吸収したようで、なんとなく気分が優れなかったのです。
で、ずっと皮むき機導入を考えていました。
とうとう、先日那須のホームセンターで買ってきました。
ネットでも見付けてどうしようかと迷っていたのですが、色々比較した結果・・・
売っていた場所 | 価格 | 購入 | |
手動式 | ネットB店 | 5250 | |
〃 | 那須ホームセンター | 5000 | |
〃 | 那須ホームセンター 5000円のものとはメーカーが違うだけで、 大きさ形状とも同じ。 ネットB店の手動式と同じなので、ちょっと安く買えたかも☆ |
3000 | ○ |
〃 | 佐渡ホームセンター 矢田さんから情報頂きました。本職の矢田さんもお使いのものです。使用している様子の動画を矢田さんのブログで見ることが出来ます。飛ぶような速さです。でもこれは機械の性能だけでなく、熟練にもよるのだと思います。 |
26000 | |
電動式 | ネットA店電動ドリル改造型 | 16800 | |
〃 | ネットB店電動ドリル改造型 | 14800 | |
〃 | 那須ホームセンター 現物がなかったのでどのようなものかは不明 |
13000 |
結局値段で決めました。
那須のホームセンターで見付けた手動式の2タイプは、メーカーが違うだけで機能・形状とも同じに見えました。
もしかして安い方は、中国製か何かで、耐久性に問題があるかもしれないけれど、ひとまず今シーズンは様子をみる、ということで・・・。
それに次は電動が欲しくなってしまうかもしれないしね。
電動のものは、ネットで見付けたふたつは同じ物。お店によって少し値段が違います(安い方は、カードが使えなかった)。
手動より早いのかしら?
回転速度が速すぎて逆にうまくいかないってことはないのかな?
一度試してみたいものです。
ネットで見てはいたものの、おやま、と思ったのが大きさ。
意外と小さいのです。
ひとまずりんごで練習中。
ピーラーを持った右手を、うまいこと一定速度で動かさないと、剥きすぎや剥き残しが出来てしまいます。
こんな状況で、断面が四角い平核無柿をうまく剥けるかどうか・・・。
ちょっと前ですが、パレ・オ・シトロンやりんごタルトと一緒に、フルーツケーキも焼いてみました。
お菓子作りって、材料を冷蔵庫から出して、量って、また冷蔵庫にしまって、というのが手間の大半の気がします。なので何個も(何種類も)同時に準備する方が効率的という訳です。
フルーツケーキは4同割を基本に、その時の気分で適当に変えてみたりしています。
卵白のうち半分をメレンゲにして入れるようにしてから、バターが分離しにくくなった気がします。
今回は、バターを少なくしてみたらどうかな、と実験してみました。
■■トロピカルフルーツケーキ
■材料(100円のパウンド型2個分)
バター 150g
砂糖 160gくらい? (今回はコスタリカ産ブラウンシュガーというもの使用)
卵 4個 (卵白2.5個分をよけておく)
小麦粉 200g
スパイスミックス ごく少量
ドライフルーツのトロピカル酒漬け 適量(フルーツ合計で400gくらいだったか)
レーズンとクランベリーのコアントロー漬け 適量
干し柿のコアントロー漬け 少々
クルミ 適量 炒って砕いておく
■作り方
(1)バターと砂糖の7割を深めのボウルで泡立てる。
(2)よけた卵白以外の卵を混ぜていく。
(3)卵白と残しておいた砂糖でメレンゲを作る。
(4)バター生地を、浅くて大きい器(中華鍋型フライパン使用)に移す。
(5)メレンゲ、粉、フルーツ、粉、みたいな感じでフルーツに粉をまぶしつつ適当に混ぜていく。
(ツヤが出るまで混ぜる、というレシピもあるけれど、いつも迷って中途半端です。粉が見えなくなってからもう少し混ぜてるかな)
(6)紙を敷いた型にぽったり落とす様に詰めて、表面をならす。
このとき、型ほぼ満タンであせりました。
満タンだと、焼いている最中にあふれてしまいますよね。今度からもう少し量を減らして作った方がいいかも。
(7)160度~170度で30分~40分、表面の裂け目がすっかり乾き、串をさしても何もついてこなくなるまで焼く。
(8)あら熱がとれたら型から出し、熱いうちにシロップ(ドライフルーツの漬け汁など)を塗る。
さて出来上がりは・・・。
いまいちの写真。せめてパレ・オ・シトロンはどけてあげればよかったわ。
表面のアイシングは、パレ・オ・シトロンのが余ったので、ちょろちょろとかけてみたのですが、ダンナサマは、このアイシングに大きく反応しました。
(ダンナサマがクリーム絞り出しやとろりとしたアイシングの飾り、粉砂糖をはたいたり、が好きなのにもかかわらず)普段こういう飾りを滅多にしないので、嬉しかった模様です。
私は、飾りはすべからく排除の質実剛健派。
というのも、どれも経時劣化がありますよね。
アイシングはベタベタになったり、粉砂糖は溶けてしまったり。塗ったり絞ったりした生クリームも二日もたてば何だかおいしくなくなってしまいます。
1日目も、二日目も、三日目もほぼ同程度においしい方がいいな、と思うのです。
でも、もしかして、沢山作りすぎ? 1日でなくなる分だけ作るべきなのかな?