この章の、4分割のうちの2つめです。
燃え上がるような恋の逢瀬のシーンはもう終わってしまって、その3倍の長さ、波瀾万丈な周辺事情と根回し、交渉,、エトセトラが続きます。
今回の部分では、取り持ち女がシンドゥクトの鋭い質問を言い逃れる様子、そしてシンドゥクトの母としての悩みの部分がなかなか読み応えがあると思いました。
ところで、このシャーナーメになると、「いいね」のクリック数がいつもの半分くらい・・・。
あまり面白くないという人も多いかもしれませんが、すみません・・・・。
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7.ザールとルーダーベの話(2/4)
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■登場人物
ザール:シスタン、ザブリスタンの若王(跡継ぎ)。生まれつきの白髪。Zal
ミフラーブ:ザールの支配地域にあるカボルの領主(アラブ系でザハクの子孫)。Mehrab / メフラーブ
シンドゥクト:ミフラーブの妃 Sindukht
ルーダーベ:ミフラーブの娘 Rudaba / Rudabeh / ルーダーバ
サーム:ザブリスタンの先王。ザールの父で、ザールに後を託してマヌチフルの命令でマザンダランとカルガサールに遠征中。Sam / Saam
マヌチフル:ザブリスタンが臣従する、大イラン帝国の王。シャー。Manuchifl
カボル(地名):アフガニスタン東部。いまの首都カブール一帯。Kabol / Kabul 。(敢えて現代の通称と違うカボルを使っています)
■概要
恋の当事者、ザールとルーダーベは愛し愛される関係でしたが、双方の民族は異なり過去の両民族間の禍根もあり、前途は多難です。
ザールはまず自分の父に手紙を書き、以前の「お前の望みはなんでも叶える」という約束を持ち出して、結婚の許可を願い出ます。
父サームは、その約束を違えたくはなく、また占星術師の予言も吉兆だったので、許可の手紙をだしました。
ルーダーベの両親は、大切に閉じ込めておいた娘が勝手に恋をしたことを知り驚愕し激怒しますが、サームからの婚約承諾の手紙を知り、それに望みをつなぎます。
■ものがたり
□□6.ザール、ルーダーベについて神官と相談する
太陽が山の峰から昇ると、ザールは使いを遣って賢者や神官を自分の天幕に呼び寄せました。彼は訳もなく幸せな気持ちでいっぱいで、微笑みがこぼれるのでした。
彼は賢者たちに向かって言いました。
「偉大なる神に幸いあれ。被造物は神のちからによってのみ生きることができます。そして全ての生き物は神の恵みにより伴侶を得ることで、季節が繰り返し巡るのです。
私について伝えたいことがあります。
私の心は、ミフラーブの娘に奪われています。あなた方はこれにどう答えるでしょうか。父上は同意するだろうか。マヌチフル王は? 若気の至りだと思うだろうか、それとも罪だと思うだろうか?」
●賢者たちに相談するザール f73v
賢者たちは何も言わず、唇を閉ざしたままでした。ミフラーブの祖父は悪王ザハクだったからです。マヌチフル王はザハクとその一族を憎んでおり、これを解く解毒剤は思いつかなかったのです。
ザールは彼らの沈黙に怒り、別の戦術を試みました。
「あなた方が私の選択を非難するのは当然ですし、私はその責任を引き受けます。それでも、もしあなた方がこの困難な結び目を解く方法を考えてくれたら、私はあなた方に篤く報います。」
賢者たちはようやく答えました。
「私たちは皆、あなたの忠実な臣下です。私たちを黙らせたのは、私たちの驚きです。ミフラーブ殿は貴族であり、戦士であり、立派な人物です。彼は悪王ザハクの子孫ですが、もとはアラブ王家の血筋であり、恥ずべきものではありません。
サーム殿に手紙を書いては如何でしょうか。彼は私たちよりも多くの知恵、思慮深さ、機知を持っています。彼はシャーに自分の見解を説明する手紙を書くかもしれません。」
□□7.ザール、父サームに手紙を書く
ザールは筆記者を呼び、心の中を書き取らせました。
彼はまず、神への賛辞と父への敬意を美しい韻文で綴りました。そして前半生の苦労、山に捨てられシムルグの巣で育てられたことを書き起こし、そして続けました。
「私はいま、カボルの王ミフラーブの娘への愛の炎に焼かれています。私の心は海のように荒れ狂って、悲しみに我を忘れています。あなたは世界の英雄です。この心の痛みから私を解放してください。私たちの儀式と習慣に従って、ミフラーブの娘と結婚させてください。アルボルズ山脈から私を連れてきたとき、あなたはシャーと廷臣たちの前で『私の望みに決して逆らわない』と誓いました。私には望むことなど何もないと思っていましたが、いま、これこそが私の心の唯一の願いです。」
使者は3頭の替え馬を連れ、カボルを火のように素早く出発した。使者がカルガサールに近づくと、狩りをしていたサームが遠くからその姿に目をとめました。
「カボルの男がザブリスタンの白馬に乗ってやってきた。ザールからの使者に違いない。彼の話を聞いて、ザールや彼の旅先のできごとを聞いてみようではないか。」
使者は手に手紙を握りしめながらサームに近づき、馬を降りて地面に接吻して平伏し、サームに手紙を渡してザールからの挨拶を口上しました。
サームは山を下りながら、のんびりと手紙を開いてザールのメッセージを読みはじめましたが、その途端、驚いてその場に立ちすくんでしまいました。それは予想していたような旅の報告ではなく、切なる要求でした。
もし自分が息子に反対すれば、安易に約束をしてそれを破った者として知られることになるだろうし、もし許可を与えたら、あの野蛮な鳥の養い子と悪王の子孫からどんな子孫が生まれるのか、と彼の心は乱れました。
□□8.サーム、占星術師たちに相談する
サームは目を覚ますと、神官や賢者たちを呼び寄せて相談しました。彼はまず占星術師に質問し、火と水のように異なる二人が結びついた結果どうなるか、きっとザハクとファリドゥンの戦いのような災いが起こるのではないか、と尋ねました。
占星術師たちは何日もかけて空を見上げ、再び彼の前に現れたとき、彼らは微笑んでこう言いました。
「ザールとミフラーブの娘が結ばれる運命だという良い知らせをお届けします。二人は繁栄し、この二人から偉大な英雄が生まれるでしょう。象の体躯を持つ男で、剣で世界を征服し、重いメイスで地上から悪の種族を排除し、世界を浄化します。彼は苦しむ者の慰めとなり、戦いの門と悪への道を閉じます。帝国のシャーは彼を信頼し、彼の生涯を通じて帝国は繁栄することでしょう。」
サームはこの占星術師の言葉に安堵して微笑み、ザールの使者を呼んで言いました。
「ザールには『約束は約束であり、断る方法を探すのは不当である』と言ってやってくれ。そして私はイランのシャーに伺いを立てるため夜明けとともに宮廷に向かう。」
使者はザールに幸運の知らせを伝え、ザールはその幸福を神に感謝し、貧しい人々に金貨や銀貨を配り、友人たちにも同様に気前よく振る舞いました。
□□9.ルーダーベの行動を知るシンドゥクト
ザールとルーダーベの仲立ちをするのは、とあるおしゃべりな中年女でした。
●仲立ちをする中年女 76v
ザールは彼女を呼び出して、サームからの手紙を託しました。
「よい兆しが見えてきました。父は私たちの結婚に同意してくれました」
と。
女は急いでルーダーベのところへ行き、これを伝えました。ルダベはうれしさのあまり、彼女に金貨を浴びせ、金細工の椅子に座らせました。そしてルーダーベはザールへの伝言と、贈り物として、横糸と縦糸が分からないほど精巧に織られたモスリンのターバン―ルーダーベ自身で刺繍を施したもの―と、木星のように輝く貴重な指輪を託して彼女を送り返しました。
この女がルーダーベの居室から宮殿の大広間へ出てきた時、シンドゥクトはその姿を目にとめ、きつい声で呼び止めました。
女は青ざめて女王の前に跪き地面に口づけをしました。
シンドクトは彼女を詰問しました。
「お前はわたくしの目を避けて、しょっちゅうルーダーベの居室に出入りしています。一体何をしているのですか。」
「私は日々の糧を得るために精一杯の貧しい女です。ときに宝飾品の売り買いを仲介することがございます。ルーダーベ様が宝石を買いたいというので、金の髪飾りと宝石をはめた立派な指輪を持って参りました。」
「ではそれらを見せなさい。」
「ルーダーベ様にお渡ししたのですが、他に欲しいものがあるとのことでまた取りに戻るのです。」
「では彼女が払ったお金を見せなさい。」
「ルーダーベ様は明日払うとおっしゃいました。まだ受け取っていないのでお見せできません。」
シンドゥクトはこの女が嘘をついていることを知り、かっとしてこの女の衣服を探りました。そしてルーダーベ自身が刺繍した男物のターバンを見つけると激怒して、娘を自分の前に連れてくるよう命じました。
シンドゥクトは動転して言いました。
「お前は名家の娘にもかかわらず、何の気まぐれで、はしたない下層の女のような振る舞いをしているのでしょう。罪人のようにこそこそして。さあ、あなたが隠している秘密をこの母に話しなさい。なぜこの女があなたのところに出入りしているのですか?このターバンと指輪は誰のためのものですか。
ああ、このような地位と名声のある家にあなたのような娘を産んだ母親がいたでしょうか。」
ルーダーベはじっと下を見つめ、ぽろぽろと涙をこぼしてその美しい頬を濡らしました。彼女は母に言いました。
「生まれてこなければよかった。そうすれば悪い娘にならなくて済んだのに。
愛が私の心を餌食にしてしまいました。私は夜も昼もザボレスタンの王ザールを思い、彼なしでは生きる気力もありません。彼は私のところに来て、私たちは隣に座り手を取り合って、お互いの愛が永遠に続くことを誓い合ったのです。
ザール殿は結婚の許可を得るために使者を父君サームのところへ送り、返事が届きました。サーム殿は承諾して下さったのです。あの女がその手紙を見せてくれました。」
●母シンドゥクトに告白するルーダーベ f76v
シンドゥクトはその言葉に驚愕し、最初は何も言えませんでした。
実際のところザールは婿にふさわしいとは思いましたが、問題もあります。彼女は言いました。
「確かにザール殿に匹敵するような高貴な戦士はいません。彼は偉大な人物で、英雄の息子で、立派な名声を持ち、知性と明晰な頭脳の持ち主です。
しかしイランの王はこれに怒り、わがカボルの上に戦いのほこりを上げるでしょう。シャーは我が一族の者が統治者の血筋に連なることを望んでいないのです。この結婚は無理です。」
シンドゥクトは使いの女を解放し、今まで隠されていたことを知ったと伝え、そしてこの秘密についてかたく口を閉ざすように念を押しました。
そして、娘の決意が誰からの忠告も聞かないほどのものであるのを考え、涙と悔しさの中で眠りにつきました。
□□10.ミフラーブ、娘の恋を知る
ザールの野営地から戻ってきたミフラーブは、ザールのもてなしに満足し、上機嫌でした。
彼はシンドゥクトが長椅子の上で青ざめて悩んでいるのを見ました。
「どうした? お前の薔薇色の唇はなぜ色褪せているのか?」
彼女は言いました。
「この世のむなしさについて考えていたのです。今、この宮殿は美しく豊かで家臣は忠実で、欠けるところはありません。しかしいずれ敵が我々のものを受け継ぎ、狭い棺が我々の住処となります。
その果実が我々の癒やしともなり悩みの種ともなる木――私たちが植え、水をやり苦労して育て、その枝に王冠や宝物を掛けた木――は成長し枝を伸ばして木陰を広げますが、遂には切り倒されることになるでしょう。安らぎはどこにあるのでしょう。」
●長椅子で嘆くシンドゥクトと慰めるミフラーブ f77v
ミフラーブはシンドゥクトをなだめて言いました。
「おまえの苦しみは新しいものではない。かりそめのこの世は常に儚く、天の定めには逆らえないのだ。」
シンドゥクトはうつむいて、頬を涙で濡らしつつ思い切って言いました。
「そうなのです。天の定めはいつも私たちの思い通りになるとは限りません。
実は、サームの息子ザールがルーダーベの心を奪ってしまったのです。彼女はいま心乱れて苦しんでいます。」
ミフラーブはこれを聞くと、飛び上がって剣の柄を握り、体が震え、顔は青ざめ、心臓に血がたぎり、
「今すぐルーダーベの血の川を作ってやる!」
と叫びました。シンドクトは立ち上がり、彼を押しとどめて言いました。
「どうかまずあなたの妻の言うことを聞いて下さい。そしてあなたの魂が理性の助言に従いますように。」
しかし彼は彼女の手を振りほどき、怒った象のように咆哮しながら彼女を突き飛ばして叫びました。
「あの娘が生まれた時に首を切り落とすべきだった! 私はそうしなかった、祖父ザハクならしたであろうことをしなかった。そして今、彼女は私を滅ぼすためにこの愚行をおかしたのだ。私の名誉は貶められ、そして命までも危ういのだ。サームとマヌチフルが私たちに進軍すれば、カボルは踏みにじられ町も私たちの畑も作物も生き残れない。」
「落ち着いて下さい。そんなに恐れないで。サーム殿はこのことをもう知っていて、それを伝えるためにカルガサールの地からマヌチフルの宮廷に旅しているのです。」
「それは本当なのか。うまくいくのだろうか。アフバズからカンダハルまで、ザールを婿にしてサームと同盟を結びたくない者はいないのだから。」
「この結婚の見通しはそれほど心配することではありません。土、空気、水だけでは世界は輝かず、火も必要です。元素が混在していなければならないのです。別の種族が家族に加わると、あなたを恨んでいた人たちは落胆します、それがあなたを強くするのですから。」
そして彼女はサームからザールへの返信の一部を読み上げました。
『喜べ!汝の望みは叶った。よそ者と汝が結ばれるとき、汝の敵は青ざめるであろう』
ミフラーブはシンドゥクトの話に耳を傾けましたが、まだ怒り、混乱していました。そして彼女に言いました。
「ルーダーベをここに連れてきなさい。」
シンドゥクトは、彼が怒りにまかせて彼女を傷つけることを恐れ、
「まず、彼女を無事に私のもとに返すと誓ってください。いずれ彼女はカブリスタンのものになるのですから。今のように美しいままでなくてはなりません。」
ミフラーブは娘を傷つけるようなことはしないと誓いましたが、
「マヌチフル王がどんなに激怒することか。王が挙兵した暁には、この国も母も父もルダベも残っていないだろう」
と付け加えました。
シンドゥクトは下がって娘のもとへ向かい、言いました。
「お父様にすべてお話致しました。今度はあなたが行ってしおらしくしていなさい。美しく装って行くのです」
ミフラーブの前に出たルーダーベは春の朝日のように美しく、父親は密かにため息をつき、そして怒鳴りつけました。
「無分別で恥知らずの娘よ!お前のような妖精がどうしてあのアーリマンと結婚できるんだ !」
父親の怒鳴り声に、彼女は青ざめ、目は涙でいっぱいになり息をすることもできませんでした。娘は傷心して部屋に戻ると、母とともに神にものごとがうまく運ぶように祈りました。
■シャー・タフマスプ本の細密画
サムネイル | ページ番号 | 画のタイトル※ | タイトル和訳 | 所蔵館と請求番号 | 画像リンク先 | 備考 |
73 VERSO | Zal consults the magi | ザールはマギに相談する | MET, 1970.301.8 | MET | p133 | |
74 VERSO | Zal dictates a letter to Sam about Rudabeh | ザールはルーダーベについての手紙をサームに口述筆記する | Tehran Museum of Contemporary Art, Tehran, Iran | 詳細画像非公開 | ||
76 VERSO | Rudabeh confesses to Sindukht | ルーダーベは母シンドゥクトに告白する | Tehran Museum of Contemporary Art, Tehran, Iran | io | ||
77 VERSO | Mihrab hears of Rudabeh's folly | ルーダーベの愚行を聞いた父ミフラーブ | The Museum of Fine Arts, Houston, Texas, United States(Hossein Afshar Collectionからの貸与) | MFA / Hollis | ||
78 VERSO | Rudabeh before Mihrab | ミフラーブの前にいるルーダーベ | Tehran Museum of Contemporary Art, Tehran, Iran | 詳細画像非公開 |
■細密画解説(本や所蔵美術館の解説より適宜抜粋)
●73 VERSO Zal consults the magi ザールはマギに相談する
ここでは、悩めるザールが賢者に助言を求める姿が描かれている(ザールは、ザハクの子孫と結婚することを父やマヌチフルに反対されることを恐れていた)。
賢者たちは、ザルに父への手紙を書くことを提案する。「父上は我々より優れた知恵をお持ちですから」と彼らは助言する。おそらく彼は国王にとりなしてくれるだろう」と。
この細密画は、スルタン・ムハンマドと彼の助手である画家Dとの幸福な共同作業の結果である。スルタン・ムハンマドは、この絵のいくつかの部分、特に前景の人物と王座の左側の若者をデザインし、描いたようである。それ以外の部分は、ほぼDの作品である。
ザールの上にかかる天蓋の不死鳥のような鳥の模様は、幼いザルを育てたシムルグを指している可能性がある。曲がりくねった花木は、タブリーズのトルクメン絵画によく登場する。
〇Fujikaメモ:
ルーダーベと逢った翌日のことで、文章では、ザールは思わず笑みがこぼれる状態だったようです(当然ですね)。絵でも心なしか微笑んでいるように見えます。
賢者たちのターバンは、中心に棒があるのではなく、丸いお椀を伏せたようなものになっています。
●74 VERSO Zal dictates a letter to Sam about Rudabeh ザールはルーダーベについての手紙をサムに口述筆記する
(画像みつけられませんでした)
〇Fujikaメモ:
文章では割と素っ気なく、父親への手紙に「私の願いを全てかなえるという、あのときの約束を守って下さい」と書いているのですが、そのままではあまりに無礼に思えてしまいました。なので「願うことなどないと思っていましたが」というニュアンスを付け足しました。
●76 VERSO Rudabeh confesses to Sindukht ルーダーベは母シンドクトに告白する
〇Fujikaメモ:専門家による解説がないので、私が勝手に感想を書いてしまいます。
シンドゥクトが取り持ち女を問い詰めて、ルーダーベの秘密が露見し、呼び出された彼女がぽろぽろと涙をこぼして「生まれてこなければよかったのに」と母に告白するシーンだと思います。
画面左下に小さく描かれている横顔の中年女性が、件の取り持ち女でしょうか。
建物の左側には、外側が白っぽく中心が濃いピンクの丸い花弁(梅のような五弁)のアーモンドの花(割とよく見ますよね)。建物の右側の木には、白い五弁でやや角張った(ギザギザした)花びらの花。こちらはちょっと珍しいかも。低い位置にはムクゲのような花もあります。
●77 VERSO Mihrab hears of Rudabeh's folly ルーダーベの愚行をシンドゥクトから聞く父ミフラーブ
〇Fujikaメモ:専門家による解説がないので、私が勝手に感想を書いてしまいます。
不鮮明な画像とはいえ、ミフラーブが落ち着いた様子なので、タイトルはこうなっていますが、シンドゥクトが長椅子で憂鬱そうにしているのをミフラーブが慰めたシーンではないかと思います。この直後、シンドゥクトから事情を聞いてミフラーブが激怒することになります。
二階には沢山の女性が描かれています。
中央でうつむき加減で嘆いているのがルーダーベで、その向かいにいるのが取り持ち女でしょうか。
文中には出てこないしストーリーとは関係ないと思うのですが、右奥にはスコップで作業する庭師が描かれています。
●78 VERSO Rudabeh before Mihrab ミフラーブの前にいるルーダーベ
(画像みつけられませんでした)
父ミフラーブにルーダーベが激しく怒られているところ。どんな絵なのでしょう・・・。
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