あれから3ヶ月。
常に地味柄になりたがるのが青光墨の特徴です。
しかしこれは黄縞に変化したものですが今のところ最上柄を維持。
いくら派手になってもそれが原因で倒れることのない青光墨ですから
この綺麗な柄をいつまでも見ていたいものです。
さて仔の柄ですがこちらは三光中斑風の稚葉から出た次の天葉は
深覆輪状の柄で伸びてきました。
規則性のある柄で固定されるのならこれはこれで楽しみです。
しかしこちらの仔の天葉は柄無し。
稚葉はしっかりした紺覆輪でしたので残念です。
でも下葉に柄があるということでまだ諦めるには早すぎます。
と、前置きはこれぐらいにしてここからが本題。
ふと鉢底を覗いていたらなんとキノコが生えていました。
白くてかわいらしい形のキノコです。
そこでこれはまだあるのかとあちこちの鉢底を見て回りました。
ただ、キノコこそありませんでしたが
ピートモスに白い菌糸が纏わり付いているのはたくさんありました。
もしかしたらこれがラン菌(木材腐朽菌)で、生えたキノコもそれ由来のものかもしれません。
ラン菌によってピートモスから分解された生成物や
菌糸そのものも根の栄養になるわけですが
なるほど、今年はまだ肥料もやっていないのに
いまだかつてないほど太い新根がたくさん出ているのは
もしかしたらこれのおかげかと納得している次第です。
この木も派手柄ですからいつもは細い根が少ししか出なかったのですが
今回はかなり勢いが違います。
いつも肥料や活力剤に頭を悩ませて来ましたが
本来、蘭の持っている能力をフルに発揮させる
ピート植えで無肥料が栽培法の決定版かも。
ピートモスは適度に栄養分が枯れ落ちリグニンやセルロースが成分の主体となっていますから
雑菌が繁殖して早々に腐ることもなくこれをラン菌が食べ尽くすまで3年は掛かりそう。
ということはその間、植え替えの必要はありませんし
ものぐさな私にとってはもってこいの方法かもしれません。
といってもまだやり始めたばかりで結果はせめて秋まで待たなければなりませんが・・・。
でも、それまでにビラビラした大きなキノコが生えてきたらどうしましょう。
おいしく食べられたら一石二鳥なのですが・・・。