ヤナギラン(柳蘭)
<アカバナ科アカバナ属>
中部地方以北の日当たりのよい草地に生える多年草。
茎は高さ1~1,5メートルと高くなり、
ほとんど枝分かれせず直立する。
森林の伐採跡や山火事跡などにいち早く生え
群生を作るので、カナダやアラスカなどでは、
Fire weedと呼ばれている。
夏に周辺の草より高くたち、
先端に長さ10~45センチの花序を総状につけ、
紅紫色の花が下から順に咲きあがる。
花は径2~3センチ、花弁は4個。
萼片は細く長さ1,5センチで深く4裂する。
葉は多数互生し、細長い披針形で、
中ほどの葉が最も大きく、下部の葉は
花の咲く頃、枯れる。
和名の柳蘭は、葉の形が柳によく似て、
蘭のような花を咲かせることから。