ヒトリシズカ(一人静)
<センリョウ科チャラン属>
花を静御前の亡霊の舞姿に例えた名前で花序が1本であることに
由来するがよく群生する。
山地の林の中に生える。
茎は出始めは紫褐色で、このころが一番きれいに見える。
枝分かれせずに直立し、草丈10~30センチになる。
茎の上部に対生する2組の葉がついて4枚が輪生しているように見える。
伸びきらない葉に花が包まれている。
花には花弁や萼は無く、3つに分かれた
白い糸状の雄しべの下から外に出る。
トウダイグサ
トウダイグサ(燈台草)
<トウダイグサ科トウダイグサ属>
日当たりの良い道端や畑にはえる。
昔、皿に油を入れ、そこに燈心を置いて明かりを灯した。
丸い花序をこの灯台の皿に例えたのが名前の由来で、海の灯台では無い。
黄色くなり花のように見える部分の直径は6~10センチ。
苞の中に杯状の花序がある。
花はつぼ形で、大きな丸い子房がある雌花を数個の雄花が囲み、
花弁のように見える楕円形の腺体(蜜を出す部分)が目立つ。
ネコノメソウ
裂けた果実がネコの目に見える。
おまけのノウルシ
クサノオウ(草の黄・瘡の王)
<ケシ科クサノオウ属>
茎やつぼみに縮れた毛が多く、白つぽく見える。
茎や葉を切ると黄色い汁が出て(有毒)、皮膚病の薬や鎮痛剤、
消炎剤に使うので瘡の王との説がある。
鮮やかな黄色い花が数個まとまつて咲く。
種子には脂肪やたんぱく質に富む物質がありアリが好む。