熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

三菱UFJ信託銀行の端株処理対応のお粗末さ?

2009年03月24日 | 経営・ビジネス
   昔々、何十年も前に、当時在職していたA社の勤続表彰で、数十株かの同社株を貰ったが、海外勤務だったので、東洋信託銀行より関西の親元に送られてきていた。
   その後、帰国しても東京に移り住んでしまったので、僅かの株だし、全く、記憶から消えてしまい、そのまま、ほって置いたのだが、先日、何かの拍子に、親戚から、三菱UFJ信託から書類が来ていたので二度転送したと言う話を聞いたのだが、住所表示の間違いのためか、私には届かず受け取っていない。

   端株の処理かもしれないと思って、迷惑をかけても何なので、照会のために、三菱UFJ信託に電話を入れた。
   本人確認のために、名前や住所を聞かれたので、述べたが、住所の一字が抜けているので、本人だと確認が出来ないので駄目だと言われた。
   押し問答をしても仕方がないので、住居表示の変更があったのを記憶していたので、伊丹市役所に電話を入れて、旧住居表記も確認して電話をかけ直した。
   しかし、その表示でもなく、現在の住居表示の町名の上に一字が抜けているので、駄目だの繰り返しであった。
   
   現在の住居表示の上に何か漢字の一字が乗った町名や住居表示を調べたが、伊丹市にはないし、市役所も、住居表示は間違っていないと言う。
   三菱UFJに登録されている住所を見ないと分からないが、A社が、東洋信託に通知した住所が間違っていたのか、東洋信託の表記が間違っていたのか、有り得ない間違った住所が、銀行に登録されていることだけは間違いなさそうである。
   本人が、届け出たわけでもなく、書類を一度も見たことがなく、まして、正しくて正確な住所ではなく、全く本人が与り知らない間違っている住居表示を言えと言われても、いえる訳がない。

   しかし、いくら説明しても担当者は、A社に問い合わせて住所報告を正しくしたか確認しろと言う。
   何十年も前の担当者が誰でどのような通知を東洋信託にしたのか、記録など残っている筈もないし、確認しても、埒が明く筈がないと説明しても、とにかく、住所表記の一字が違っているので、本人確認は出来ないと言う。
   どうすれば良いのかと聞き返したら、他の手段でいくらでも本人の確認は出来る筈なのに、問題を株主の立場になって解決しようと言う姿勢は皆無で、一切何も行わずに、今後も、三菱UFJ信託から連絡が行くのでそれを受け取って、それで対応せよと剣もほろろである。

   もう、送られてきている住所には、1年前から記載の住居には家がなく、転送されているのでいつまでも人を煩わせるわけにも行かず困るのだと説明したが、本人の氏名住所と銘柄を、正確に確認出来なければ、本人確認は出来ないとの一点張りで、もうこれ以上前に進めず、馬鹿らしくなったので、電話を切った。
   念のため、転送したと言う親戚に連絡したら、この伊丹の住所で郵便局に転送依頼をしており、それに基づいて転送されて来ているのだから、絶対に間違いない、三菱の間違いだと言って怒る。(住所の一字違いで、今まで届いていたのかいないのか分からないが、ほっておいた私も悪いが、何十年もだから、不思議でもある。)

   本件は、電話での対応であったが、一次担当者2人が、証券代行部の上司に電話を振っての回答なので、全く、マニュアル人間によるスペアパーツ的な対応だが、正式の三菱UFJ信託の姿勢なのであろう。
   
   私自身、メガバンクの株主総会には良く出ていて、顧客株主が、銀行の対応がいかに悪いか、切々と訴えていたのを聞き流していたけれど、改めて、銀行の質の低下の一端に触れた感じである。
   しかし、一般人にとって、こんな場合に、問題提起するにしても、MUFGの株主総会でぶちまける以外に方法がないのが、何とも寂しい限りであるが、昨年、サブプライム処理でいい加減な回答をして逃げていたので、今年の株主総会は面白くなるかも知れない。
   当時、私の大学の学部の同級生のほぼ50%は銀行に就職しており、大半は今のメガバンクの旧構成銀行に勤めていた。私自身、海外で欧米銀行と切った張ったの経験をしていたので、如何に日本のバンカーが軟弱だと思ったかを彼らに語っていたのだが、久しぶりに思い出した。

   私自身は、監査やコーポレート・ガバナンスなどにたずさわって来たので、このあたりの顧客サービスやセキュリティ対策にも力を入れて勉強してきているので、その視点から本格的に論じるべきだと思ったが、今回は、事実だけの記録に留める。
   本件を、ブログに書いても良いかと、聞いたら、勝手だと言うことだったので、金融危機にあって信用を失墜しておりながら、信託銀行が、証券業務を代行している顧客企業の株主への対応・顧客への対応がこの程度なのだと言うことを、参考のために、とりあえず、記しておくことにした。
       
(追記)本件の顛末。
   A社に電話を掛けて調査を依頼したら、町名の後ろに「町」の字がついていた。
   現実には、町のついた地名は存在せず、前述したように、何十年も前のA社からの届出間違いか、東洋信託の記載間違いの結果であって、私の全く感知しないところである。
   残っている記録・記載がすべて真実であって、これに基づいてすべてを処理すると言う原則が、正しい事務管理であり、セキュリティ対応であろうか。
   1株の端株でも、何十万株と言う大量の株でも、処理事務は同じのようだから大変だとは思うが、社保庁の年金問題が典型的だが、イレギュラーなことが発生するのは常態であるのだから、何をどのように処理するのが最も合理的で顧客満足となるのか、もう少し考えても良いような気がする。(2009.3.25)
コメント (1)
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