新幹線の中に持ち込んだ本が数冊、結局読んだのは、アスキー新書の2冊で両方とも写真の本だったが、面白かったのは、NHKの趣味の園芸のキャスターを務めていた柳生真吾の「デジカメ散策のすすめ」で、ガーデニングと写真が合体したような本だから、私の趣味に合っている。
八ヶ岳山麓で雑木林を造って、ギャラリー&レストランを経営しながら山の生活をしている農学部出の著者であるから、当然、園芸やガーデニング、林業などはプロであり、その生活を通じての写真の楽しみの数々を開陳しているので、新鮮な驚きがあり楽しい。
まず、野鳥の写真についてだが、やはり、山梨県の八ヶ岳南麓の雑木林の中にある「八ヶ岳倶楽部」の周辺に集まる野鳥だから、里にいる雀やカラスとは違って、珍しい小鳥の姿も多いのであろう。
雪の上に降り立ったオオマシコという赤い小鳥の写真など極めて貴重だと思うのだが、やはり、野鳥好きのプロはいるもので、グーグルで「オオマシコ」と打って検索すると、もの凄く素晴らしい写真が続々掲載されているのにびっくりする。
冬の撮影の楽しみは野鳥だと言う事で、家の傍に巣箱やえさ台を置いて訪れてくる小鳥の姿を家の中から写すのだと言う。
ニコンのデジカメ一眼レフで、200ミリの望遠、すなわち、300ミリで、三脚を立てて撮っているようだが、やはり、野鳥は、コンパクトデジカメでは無理だということでもある。
私の場合には、三脚など立てたことはないし、野鳥が傍に来れば適当にシャッターを切って撮っているということで、計画性などは全くない。
森や林などでの野鳥撮影などは、まず、鳥との距離が遠すぎるので無理であるし、近くの民家の植え込みなどにとまっている小鳥を狙おうものなら怪しまれるのが落ちである。
結局、わが庭を訪れて花木などに止まる野鳥を撮ることになるのだが、良い形になってシャッターチャンスに恵まれる機会は極めて少ない。
椿などの花の蜜を求めて飛んでくる鳥や、色々な木の実を求めてくる鳥や、地面の昆虫などを餌とする鳥など色々な野鳥が飛んでくるが、何故か、気付くのは、夏鳥はツバメくらいで、冬鳥の方が多いような気がするのが面白い。
渡りに成功して日本に辿り着く鳥は僅かで、まして、わが庭を訪れてくる鳥など、非常に稀有な筈だが、毎年、入れ替わり立ち代りやって来てくれている。
今年は、もう、シベリアへ帰ったのであろうか、つぐみもジョウビタキもシメも見えなくなってしまった。
私は、三脚を使わないので、すべて、花も野鳥も、カメラを手持ちで撮るので、手ブレを考えれば、300ミリの望遠が精々である。
デジカメなので、450ミリということであるが、やはり、本格的に野鳥を狙うのなら、500ミリは欲しいと思っている。
手持ちではぶれて駄目であろうが、カメラ本体とレンズ両方からの手ブレ補正機能がシンクロされれば、可能になるかもしれない。
この口絵写真は、大きな野鳥が、花の散ってしまった枝垂梅の枝に止まったので、カメラを向けてピントを調整していると、もう一匹の野鳥が飛んできて戯れ始めた。
飛んできた鳥は、私のよく知っているモズのオスで、先に止まっていたやや薄い褐色の鳥は、モズのメスだったのに、やっと気づいた。
このブログにも載せたが二度目のメスの写真である。
ところで、この番のモズの写真を撮れたのは偶然で、ファインダーを覗いて見ていたので、二匹がファインダーに入っていたのはほんの一瞬。シャッターチャンスはたったの二回で、オスはすぐに何処かへ消えてしまった。
メスはくちばしに何か小さな木の実のようなものを銜えて、はしゃぐような格好で、両羽を小刻みに羽ばたかせている。小鳥も人間も同じなのである。
偶然とは言え、このような写真が撮れることがあるので、写真がやめられないのかも知れない。
柳生さんは、普段は、海外旅行でも、高級なコンパクトデジカメと高品質のカメラ機能を備えた携帯電話で押し通していると言う。
実際には、重くて交換レンズの必要な一眼レフデジカメは、何か目的があって写真を撮ろうと思う時以外は中々使えないもので、私の場合も、旅だとか、外出して何か撮ろうとする時でも、キヤノンのIXYやニコンのCOOLPIXだけで通している。
どうせ、プリントでは、Lサイズか、精々、はがきサイズか2Lサイズ程度にしか引き伸ばさないし、このブログに使う程度なので、十分である。
1000万画素もあれば、たとえ多少トリミングしてA4程度に引き伸ばしてもびくともしないし、難を言えば、ボケ効果が欠けるとか少しは思うような写真にはならないことがあると言ったくらいだと思っている。
プロでない限り、カメラは、携帯性とチャンスがすべてだと思っているし、昔の銀塩カメラ時代と違って、随分カメラも良くなったし対応が便利になった。
さて、柳生さんのこの本だが、
身近にあふれる自然の世界も、よく観ると、謎や不思議だらけ。
今まで気付かなかった、最高の贅沢に会える!
いつも片手にデジカメを。
と、帯に書いてある柳生流自然観察と写真術の指南書である。
写真は、私の方が年季が入っているので、兎も角として、愛情を込めて自然に接し、日々の移り変わりを追いながらの素晴らしい写真の数々は、八ヶ岳山麓の冷気が漂い小鳥たちのさえずりさえ聞こえてくるような臨場感があり、それに、豊かな知識と経験で培ってきた自然観察の確かさは抜群で、読んで見て楽しめる楽しい本となっている。
これは、柳生さんのパーソナリティであろうが、どこまでも素人っぽい優しい雰囲気を漂わせながらの語り口が新鮮で素晴らしい。
それに、八ヶ岳倶楽部のホームページを開くと、柳生真吾の素晴らしい膨大な量の写真が掲載されていて、見るだけでも高原の息吹が漂ってくる。
八ヶ岳山麓で雑木林を造って、ギャラリー&レストランを経営しながら山の生活をしている農学部出の著者であるから、当然、園芸やガーデニング、林業などはプロであり、その生活を通じての写真の楽しみの数々を開陳しているので、新鮮な驚きがあり楽しい。
まず、野鳥の写真についてだが、やはり、山梨県の八ヶ岳南麓の雑木林の中にある「八ヶ岳倶楽部」の周辺に集まる野鳥だから、里にいる雀やカラスとは違って、珍しい小鳥の姿も多いのであろう。
雪の上に降り立ったオオマシコという赤い小鳥の写真など極めて貴重だと思うのだが、やはり、野鳥好きのプロはいるもので、グーグルで「オオマシコ」と打って検索すると、もの凄く素晴らしい写真が続々掲載されているのにびっくりする。
冬の撮影の楽しみは野鳥だと言う事で、家の傍に巣箱やえさ台を置いて訪れてくる小鳥の姿を家の中から写すのだと言う。
ニコンのデジカメ一眼レフで、200ミリの望遠、すなわち、300ミリで、三脚を立てて撮っているようだが、やはり、野鳥は、コンパクトデジカメでは無理だということでもある。
私の場合には、三脚など立てたことはないし、野鳥が傍に来れば適当にシャッターを切って撮っているということで、計画性などは全くない。
森や林などでの野鳥撮影などは、まず、鳥との距離が遠すぎるので無理であるし、近くの民家の植え込みなどにとまっている小鳥を狙おうものなら怪しまれるのが落ちである。
結局、わが庭を訪れて花木などに止まる野鳥を撮ることになるのだが、良い形になってシャッターチャンスに恵まれる機会は極めて少ない。
椿などの花の蜜を求めて飛んでくる鳥や、色々な木の実を求めてくる鳥や、地面の昆虫などを餌とする鳥など色々な野鳥が飛んでくるが、何故か、気付くのは、夏鳥はツバメくらいで、冬鳥の方が多いような気がするのが面白い。
渡りに成功して日本に辿り着く鳥は僅かで、まして、わが庭を訪れてくる鳥など、非常に稀有な筈だが、毎年、入れ替わり立ち代りやって来てくれている。
今年は、もう、シベリアへ帰ったのであろうか、つぐみもジョウビタキもシメも見えなくなってしまった。
私は、三脚を使わないので、すべて、花も野鳥も、カメラを手持ちで撮るので、手ブレを考えれば、300ミリの望遠が精々である。
デジカメなので、450ミリということであるが、やはり、本格的に野鳥を狙うのなら、500ミリは欲しいと思っている。
手持ちではぶれて駄目であろうが、カメラ本体とレンズ両方からの手ブレ補正機能がシンクロされれば、可能になるかもしれない。
この口絵写真は、大きな野鳥が、花の散ってしまった枝垂梅の枝に止まったので、カメラを向けてピントを調整していると、もう一匹の野鳥が飛んできて戯れ始めた。
飛んできた鳥は、私のよく知っているモズのオスで、先に止まっていたやや薄い褐色の鳥は、モズのメスだったのに、やっと気づいた。
このブログにも載せたが二度目のメスの写真である。
ところで、この番のモズの写真を撮れたのは偶然で、ファインダーを覗いて見ていたので、二匹がファインダーに入っていたのはほんの一瞬。シャッターチャンスはたったの二回で、オスはすぐに何処かへ消えてしまった。
メスはくちばしに何か小さな木の実のようなものを銜えて、はしゃぐような格好で、両羽を小刻みに羽ばたかせている。小鳥も人間も同じなのである。
偶然とは言え、このような写真が撮れることがあるので、写真がやめられないのかも知れない。
柳生さんは、普段は、海外旅行でも、高級なコンパクトデジカメと高品質のカメラ機能を備えた携帯電話で押し通していると言う。
実際には、重くて交換レンズの必要な一眼レフデジカメは、何か目的があって写真を撮ろうと思う時以外は中々使えないもので、私の場合も、旅だとか、外出して何か撮ろうとする時でも、キヤノンのIXYやニコンのCOOLPIXだけで通している。
どうせ、プリントでは、Lサイズか、精々、はがきサイズか2Lサイズ程度にしか引き伸ばさないし、このブログに使う程度なので、十分である。
1000万画素もあれば、たとえ多少トリミングしてA4程度に引き伸ばしてもびくともしないし、難を言えば、ボケ効果が欠けるとか少しは思うような写真にはならないことがあると言ったくらいだと思っている。
プロでない限り、カメラは、携帯性とチャンスがすべてだと思っているし、昔の銀塩カメラ時代と違って、随分カメラも良くなったし対応が便利になった。
さて、柳生さんのこの本だが、
身近にあふれる自然の世界も、よく観ると、謎や不思議だらけ。
今まで気付かなかった、最高の贅沢に会える!
いつも片手にデジカメを。
と、帯に書いてある柳生流自然観察と写真術の指南書である。
写真は、私の方が年季が入っているので、兎も角として、愛情を込めて自然に接し、日々の移り変わりを追いながらの素晴らしい写真の数々は、八ヶ岳山麓の冷気が漂い小鳥たちのさえずりさえ聞こえてくるような臨場感があり、それに、豊かな知識と経験で培ってきた自然観察の確かさは抜群で、読んで見て楽しめる楽しい本となっている。
これは、柳生さんのパーソナリティであろうが、どこまでも素人っぽい優しい雰囲気を漂わせながらの語り口が新鮮で素晴らしい。
それに、八ヶ岳倶楽部のホームページを開くと、柳生真吾の素晴らしい膨大な量の写真が掲載されていて、見るだけでも高原の息吹が漂ってくる。