
民主党が、偽の送金メール事件の責任を取って、前原代表以下総退陣を決めた。
若手グループの暴走の結果でありベテランに党の主導権を、と言う動きが起こっているようだが、問題の本質を無視した本末転倒の議論に、民主党の未来に暗雲をみた。
今回の偽メールに振り回された最大の理由は、民主党には、巷の経済界で議論されているコーポレート・ガバナンス、即ち、民主党と言う組織を統治する機構・システムの不備で、代表を筆頭に民主党執行部に自党の組織を統治する能力が殆どなかったことによる。
端的に言えば、危機管理は勿論のことマネジメント能力の完全なる欠如で、公党としての組織の体をなしていなかったと言うことであろう。
普通にコーポレート・ガバナンスが働いている会社ならば、永田議員が質問に立つ前にブロックされ十分精査される筈で、こんな初歩的なミスは起こり得ない。
前回の衆院選の大敗や岡田体制の崩壊も、初歩的なマーケットリサーチ論や経営戦略論等の経営学の基礎知識が多少さえあれば世相の風向きを読み得た筈で、避け得たことは間違いない。
日本人にとっては経営の神様であるピーター・ドラッカーは、晩年は、コーポレーションの横暴に失望して資本主義の未来に見切りをつけて、ガール・スカウトや学校、教会等NPOやNGOなど本来は経営学など必要ないと思われている分野に、ボランティアとして経営を教えコンサルタントを行っていた。
このような組織こそ、経営学の手法が有効であることを知悉していたのである。
偽メール事件が些細なことだとは思わないが、日本のマスメディアもこの事件に翻弄されて過剰なほど執拗に報道を続けて、政治の空洞化と空転に貢献して来た。国民が喜ぶから報道したと言うかも知れないが、その責任は重い。
竹中大臣が、今回の問題やライブドア問題などで日本中が狂奔して騒いでいるのを一番喜んでいるのは官僚であると、はき捨てるように言っていたが、4点セットなどの小泉政権の失政は免罪符を与えられた感じになってしまった。
これから景気が上向けば、問題などみんな忘れてしまって、日本の政治も経済も社会も新しい方向に向かって浮かれ始める。
民主党の統治についてであるが、自党さえマネッジ出来ないような公党がどうして日本国の統治など議論できるのか。
CSRや党の社会的責任を含めて、一般企業のように、党を如何にマネジメントすれば公党としての責任を果たせるのか、一から経営学の管理手法を学ぶべきであり、一刻も早く有効な統治・管理システムを確立すべきである。
これは、何も民主党だけではなく他の公党も同じである。
少し前に酒類販売組合の年金基金の流用が問題になったことがある。
このような業界団体や民間の多くの組織には、持ち回りの名誉職の役員が居るだけで、その維持管理・運営は事務局任せのようで、殆ど統治・管理システムが機能していないと聞くが、同じ様な不祥事は必ず起こり得る。
もう一度、ドラッカー先生の教えに従って、何かを目的にして活動する組織や団体には統治・管理システムが必要であり、それがなければ不祥事の発生は必定であり組織としての体をなさないのであると言うことを肝に銘じて、経営学を学ぼうではないか。
民主党の改革だが、百戦錬磨のベテラン議員が統治すれば良くなると考えるのは、歴史の針を逆に回すのと同じこと、何の改革にもならない。
前述したように、今回の不祥事は、マネジメント体勢の欠如であって若手政治家の経験不足による不手際だけではない。
次の総理が安倍官房長官であるならば、民主党が古参政治家による執行部体勢を立てれば、若さと清新な政治で改革と革新のお株を奪われてしまって民主党の明日は全く暗くなる。
先の参議院選挙で民主党が勝ったのは、改革への強い方向性を国民に示したからで、逆に、今度の衆議院選挙で負けたのは、小泉自民党の方が革新的に見えたので先の無党派の改革志向派が寝返った為である。
今でも、どちらかと言えば、自民党の方が革新的で強烈かつ改革政党のように見えてしまっている。
アメリカ型弱肉強食の市場重視の資本主義政策に比重を置いている筈の小泉内閣に対して、経済界が比較的醒めた対応をしているのも、この所為かも知れない。
老壮青と女性のバランスが大切だと能天気なことを言っているが、国民はバランスなど一切気になどしていない。
改革、革新、何か本当にやってくれる清新な政治を求めているのである。
日本国民は、古色蒼然とした何の新鮮味もない昔の名前で出ている政治家などには飽き飽きしていて、その拒絶反応は凄まじい。民主党も抵抗勢力淘汰に成功した自民党の上を行く改革をしない限り、国民の支持は得られない。
どうする、民主党!
元々寄り合い所帯の民主党だが、このままでは墓穴を掘るだけのような気がして仕方がない。
若手グループの暴走の結果でありベテランに党の主導権を、と言う動きが起こっているようだが、問題の本質を無視した本末転倒の議論に、民主党の未来に暗雲をみた。
今回の偽メールに振り回された最大の理由は、民主党には、巷の経済界で議論されているコーポレート・ガバナンス、即ち、民主党と言う組織を統治する機構・システムの不備で、代表を筆頭に民主党執行部に自党の組織を統治する能力が殆どなかったことによる。
端的に言えば、危機管理は勿論のことマネジメント能力の完全なる欠如で、公党としての組織の体をなしていなかったと言うことであろう。
普通にコーポレート・ガバナンスが働いている会社ならば、永田議員が質問に立つ前にブロックされ十分精査される筈で、こんな初歩的なミスは起こり得ない。
前回の衆院選の大敗や岡田体制の崩壊も、初歩的なマーケットリサーチ論や経営戦略論等の経営学の基礎知識が多少さえあれば世相の風向きを読み得た筈で、避け得たことは間違いない。
日本人にとっては経営の神様であるピーター・ドラッカーは、晩年は、コーポレーションの横暴に失望して資本主義の未来に見切りをつけて、ガール・スカウトや学校、教会等NPOやNGOなど本来は経営学など必要ないと思われている分野に、ボランティアとして経営を教えコンサルタントを行っていた。
このような組織こそ、経営学の手法が有効であることを知悉していたのである。
偽メール事件が些細なことだとは思わないが、日本のマスメディアもこの事件に翻弄されて過剰なほど執拗に報道を続けて、政治の空洞化と空転に貢献して来た。国民が喜ぶから報道したと言うかも知れないが、その責任は重い。
竹中大臣が、今回の問題やライブドア問題などで日本中が狂奔して騒いでいるのを一番喜んでいるのは官僚であると、はき捨てるように言っていたが、4点セットなどの小泉政権の失政は免罪符を与えられた感じになってしまった。
これから景気が上向けば、問題などみんな忘れてしまって、日本の政治も経済も社会も新しい方向に向かって浮かれ始める。
民主党の統治についてであるが、自党さえマネッジ出来ないような公党がどうして日本国の統治など議論できるのか。
CSRや党の社会的責任を含めて、一般企業のように、党を如何にマネジメントすれば公党としての責任を果たせるのか、一から経営学の管理手法を学ぶべきであり、一刻も早く有効な統治・管理システムを確立すべきである。
これは、何も民主党だけではなく他の公党も同じである。
少し前に酒類販売組合の年金基金の流用が問題になったことがある。
このような業界団体や民間の多くの組織には、持ち回りの名誉職の役員が居るだけで、その維持管理・運営は事務局任せのようで、殆ど統治・管理システムが機能していないと聞くが、同じ様な不祥事は必ず起こり得る。
もう一度、ドラッカー先生の教えに従って、何かを目的にして活動する組織や団体には統治・管理システムが必要であり、それがなければ不祥事の発生は必定であり組織としての体をなさないのであると言うことを肝に銘じて、経営学を学ぼうではないか。
民主党の改革だが、百戦錬磨のベテラン議員が統治すれば良くなると考えるのは、歴史の針を逆に回すのと同じこと、何の改革にもならない。
前述したように、今回の不祥事は、マネジメント体勢の欠如であって若手政治家の経験不足による不手際だけではない。
次の総理が安倍官房長官であるならば、民主党が古参政治家による執行部体勢を立てれば、若さと清新な政治で改革と革新のお株を奪われてしまって民主党の明日は全く暗くなる。
先の参議院選挙で民主党が勝ったのは、改革への強い方向性を国民に示したからで、逆に、今度の衆議院選挙で負けたのは、小泉自民党の方が革新的に見えたので先の無党派の改革志向派が寝返った為である。
今でも、どちらかと言えば、自民党の方が革新的で強烈かつ改革政党のように見えてしまっている。
アメリカ型弱肉強食の市場重視の資本主義政策に比重を置いている筈の小泉内閣に対して、経済界が比較的醒めた対応をしているのも、この所為かも知れない。
老壮青と女性のバランスが大切だと能天気なことを言っているが、国民はバランスなど一切気になどしていない。
改革、革新、何か本当にやってくれる清新な政治を求めているのである。
日本国民は、古色蒼然とした何の新鮮味もない昔の名前で出ている政治家などには飽き飽きしていて、その拒絶反応は凄まじい。民主党も抵抗勢力淘汰に成功した自民党の上を行く改革をしない限り、国民の支持は得られない。
どうする、民主党!
元々寄り合い所帯の民主党だが、このままでは墓穴を掘るだけのような気がして仕方がない。