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トランプ大統領の就任演説をNHKの録画で見て、読売新聞電子版の演説全文を読んだ。
今から、アメリカの黄金時代がはじまる。The golden age of America begins right now. からスタートした30分ほどの演説。
ホワイトハウスのHPを開いたら、先日のバイデンから、全く様変わりで、第1ページは、トランプの映像写真の下に、次の文章、
America Is Back
Every single day I will be fighting for you with every breath in my body. I will not rest until we have delivered the strong, safe and prosperous America that our children deserve and that you deserve. This will truly be the golden age of America.
さて、the golden ageになるのか、the dark ageになるのか、神のみぞ知るということであろうか。
私が気になったのは、
「今日、私は一連の歴史的な大統領令に署名します。これらの行動により、私たちはアメリカの完全な回復と常識の革命を開始します。まず、南部国境に国家非常事態を宣言します。あらゆる不法入国は直ちに停止されます。 」と言うところの「常識の革命the revolution of common sense 」と言う文言で、「常識 common sense」と言う言葉などトランプには最も縁のない言葉である。アメリカの発展もその後の爆発的な成長も、すべからく、移民あってのアメリカ。その移民排斥が、「常識の革命」と言うのなら、何をか況やである。
尤も、バイデン政治を否定した一連の歴史的な大統領令が、「常識の革命」と言うのなら、殆ど常識外れのような気がする。
しかし、一番気になるのは、
バイデン氏が退任演説でトランプ政権で少数独裁到来と警鐘を鳴らした
「ハイテク産業複合体」―の不気味な台頭。
軍産複合体による支配の危険性を唱えたアイゼンハワー元大統領の退任演説に言及し、人工知能(AI)開発を含む「ハイテク産業複合体」の台頭が「同様の脅威をもたらす可能性がある」と指摘した。のだが、
今回の就任演説会場では、テスラのイーロン・マスク氏、グーグルのスンダー・ピチャイ氏、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、メタのマーク・ザッカーバーグ氏などビッグテックのCEOたちが、閣僚より前の席に配置されて目を引いた。と言う。正面演台のすぐ後ろ左側、トランプファミリーとの並びである。
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トリプルレッドで殆ど白紙委任状を得て超独裁権を握ったトランプ政権と、人類の文化文明史上最先端産業であり最高の経済権力を握るハイテク産業が癒着してアメリカのみならず世界全体を支配すれば、どんなことになるか、バイデンは、最後の白鳥の歌を歌って去ったのである。
移民問題や関税の問題、ウクライナや中東の問題より、はるかに強力な文明破壊力が炸裂するような気がしている。