熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

成田山公園のさくら・・・シダレザクラが満開

2006年03月29日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   先日、梅の時期を失して仕舞ったのだが、久しぶりに成田山公園を訪れた。
   梅の花は、ピンクのぼってりとした八重の紅梅は数本だけ咲いていたが、殆ど散ってしまったか散る寸前であった。
   しかし、中には、紅梅と白梅の源平梅と言うのであろうか、可なり綺麗な花が残っていて、ピンクがかった花が一輪白花に混じって、苔むして白く光っている幹から飛び出した若枝に縋り付いている風情など中々良かった。

   梅の木の根元には、スミレの花が群生していた。
   昔、子供の頃、宝塚の野山で見たスミレは紫色であったが、千葉のスミレは、中には、少し色の濃いスミレがあるが、多くは淡い青紫の花である。
   森や林の木の根元の草むらにビッシリと咲いていて、目立たないが、雰囲気があって面白い。

   さくらは、ソメイヨシノが、木にもよるがほんの2~3分咲きでまだ蕾がかたいが、池畔のシダレザクラは満開。
   梅林を抜けて木の茂った坂道を降りると急に眼前に、巨木な枝を広く広げて夕日を浴びて光り輝くシダレザクラの勇姿は、川面に浮かぶ優雅な白鳥の姿そのもので、ビックリするほど素晴しい。
   少し小型のシダレザクラが対岸に2本、更に2~3本池畔にあるシダレザクラも可なり大きな木で、夫々、こんもりと張り出した淡い色彩がカサを被った平安時代の女人の風情である。

   川面の石の上には、亀が甲羅干し、その横を、おしどり風の綺麗な鴨が悠然と泳いでいる。
   池畔の鯉に餌をやる乙女の目を盗んで、餌を狙うヒヨドリと雀が代わりばんこに待機しているさくらの木から飛び降りてくる。

   公園には、ボケ、レンギョウ、ヒイラギ南天、馬酔木、水仙などの花が彩りを添えている。

   山手のさくらは殆どソメイヨシノで、まだ、花がちらほらであるが、残っている梅と咲き乱れる椿の赤い花との対象が中々綺麗で絵になる。
   椿は荒獅子に似た千重咲きでボリュームのある花で、濃い緑の光り葉にしっくりと合っているが、これが、何本も道路沿いに連植されていて、さくらの木のバックとしては中々良い。
   他の所で咲いている別な種類の椿は、白い乙女椿、それに、ヤブツバキで、この公園には、椿は少ない。

   次の休日には、ソメイヨシノが満開になっていて、観光客で賑わうであろう。
   成田の参道もまだ寂しく、よねやの羊羹博物館で時間を過ごした。
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