熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

佐原商家町ホテルNIPPONIAに泊まる

2024年11月12日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   さて、今回の佐原での宿泊ホテルは、長女夫妻が、用意してくれて、佐原商家町ホテルNIPPONIAにした。
   
   普通のホテルの概念とは、全く違っていて、佐原の古い商家や蔵などをリノベイトして、各戸毎に一戸の客室となっているので、古風な雰囲気の一戸家が散らばっている感じである。
   特別な経験と言うことであろうか、高級ホテルのスィートなみに宿泊料はかなり高い。
 
   随分昔、欧米客の接待で、何度か、京都の純日本風の超高級老舗旅館の柊屋旅館に泊まったことがあるのだが、京都の文化伝統の良さを凝縮させたような貴重な雰囲気を味わって嬉しかったのを思い出す。

   さて、ヨーロッパでは、スコットランドの古城ホテル巡りやスペインのパラドールなど高級シャトーホテルに泊まった豪華な旅の経験があるのだが、
   ここの雰囲気は、綺麗にリノベートされてはいるが、なぜか、ドイツの古都やアルザスやウェールズの田舎などで泊った、文化財風の古建築で倒れかけて床が傾いてきしんでいた古い旅籠での思い出が蘇ってきて、無我夢中で東奔西走多忙を極めていた頃を思い出して、懐かしさ一入であった。

   ホテルのコンセプトは、
   重要伝統的建造物群保存地区に指定された佐原は江戸の台所、商人の町として栄え、その風情を今も残す数少ないまちの一つ。
そぞろ歩けば、令和に生きる私たちが知らない江戸に出会えます。
昔の人の暮らしにタイムスリップしたような旅の体験を。と言うことである。 

   我々老夫婦が泊ったのは、
   【SEIGAKU棟/3名定員/71平米/フラットタイプ/VMGスイート】 
   江戸時代に建てられた米蔵を改装した客室。天井高5m、横幅15mある開放的な空間で、ゆったりとお寛ぎいただけます。 入口の扉は当時から使われていた木製の大きな扉で、南京錠式となっております。室内には江戸時代の木簡なども残されており、探して解読してみるのもお部屋の楽しみ方の一つ。 各所に江戸時代の髄を感じられます。と言う長方形に長い部屋であった。
   



   面白いのは、江戸時代へタイムスリップせよと言うことであろうか、部屋には、電話もなければテレビもない。Wi-Fiを使えるようだが、スマホを持って居れば良いと言うことであろう。
   テレビ付きパソコン漬けの毎日から解放されて変な感じだが、酒処佐原の吟醸酒をちびりちびり、静かな旅情を楽しんだ。

   食事は、ホテルのレストランで取った。
   まず、ディナーは、
佐原の発酵食文化をフレンチで堪能する時間
江戸時代創業の老舗蔵元の酒蔵のひとつを再利用した、フレンチレストラン。
佐原では、良質な米でできる日本酒や酒粕、味噌や醤油といった醸造業が発展し、地元産の食材と発酵食へのこだわりが歴史を重ねるごとに磨かれていきました。
フレンチでありながら酒粕を取り入れたり発酵食品を使用するなど、この土地ならではの地元食材を使用したお料理と、蔵元直送の日本酒のペアリングを楽しめます。
   と言うかなり良質なフレンチで、美味しかった。ワインと言う感じでもなかったので、佐原の日本酒で通した。
   若いころヨーロッパに居た時には、ミシュランの星付きレストランを行脚して美食を楽しんでいたが、久しぶりのフレンチのフルコースで、当時を思い出していた。
   

   不思議なもので、旅に出ると非日常と言うのであろうか、なぜか、昔の旅の思い出が走馬灯のように駆け巡ってきて、酔いの所為もあろう、無性に旅情を感じて懐かしくなる。
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