ふと気づいた! 教育界の「WIN 10乗の法則」

ビジネス書を読むと、「WIN-WIN-WINの関係」という言葉がよく出てきます。これを学校に当てはめると、「子ども‐保護者‐学校」の三者がすべて「WIN」になるようにマネジメントすることを「WIN-WIN-WINの関係」と言えます。私はこの法則を副校長登用試験の時にずっと訴え続けてきました。三者のトライアングルでみんな勝利者になれば学校は良くなるという主張です。

今、実際に副校長という立場になって、どうも学校という社会は、「子ども‐保護者‐教師」という三者では成り立たないのだということが、つくづく理解できます。そこでふと気づいたのが「WIN10乗の法則」です。

10の根拠は何か?

(1)子ども
(2)保護者
(3)教師
(4)地域
(5)協力者
(6)教育委員会
(7)ボランティア
(8)大学
(9)公共団体
(10)日本

このようにあげた10の要素がみんな勝利することこそ、私がやるべき仕事なのだと気づきました。

さらに、こう考えていくと「WIN 10乗」では足りないのではないかとも思えてきました。

学校という拠点を中心に、そこに少しでもかかわる人たちがすべて勝利者となれるようにマネジメントしていくことこそ、副校長の仕事の醍醐味なのかもしれません。

自分の力がアップしていったら、今想定できる「WIN10乗」が「20乗」にも「30乗」にもなるかもしれません。地球上で聞いたこともない学校を作ることができるように、今は目の前のことを着実に推進して、実力をつけていくことが必要なのだなと気づきました。

妄想段階ではありますが、大きな夢からの一筋の光が差し込んだ「気づき」でした。
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アファメーションとは何なのか

昨日の亀戸での監督定例会で話題にした「アファメーション」について参考文献をご紹介します。
監督の必読書としてお薦めします。


アファメーション
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望めば、叶う―自分を高め人を導く成功法則
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夢は宣言すると叶う
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努力はいらない! 「夢」実現脳の作り方
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【マインドマップ活用法】副校長・突発的な仕事に対応するためのマインドマップ

副校長という仕事は通常の業務以外に、突発的に何かが入ってくることが多いようです。

先週の金曜日は教育委員会と消防署から連絡が入り、書類の提出を求められました。ところがその書類について、私の知識にはないものばかりでしたから大変。

「え~っ?いったいその書類はどこにあるんだ?!」

と棚の中の捜索開始。消防署から求められている書類はなんとか見つけ出したものの、どれをどのように提出したら良いのか分からないので、消防署から発行されている「防火管理の知識」という本をひもとく。5月に2日間かけて研修を受けた内容でしたが、実際にその仕事をしたことがないのでエピソード記憶にはなっておらず、ほとんど忘れていました。しかし、この突発的なエピソードのおかげで、読み直した部分はたぶん長期記憶に残ることでしょう。

結局、分からないことがたくさんあるので、月曜日を待って、お隣のベテラン副校長に質問することにする。


教育委員会からの依頼については結局何も分からずじまい。資料もなにもない。そこで、副校長がいなかった期間に、報告書類を扱っていた事務主事さんに、これまた月曜日に確認することに。

この2点を今日中(月曜日)に片づけなくてはならないと決め、朝の電車の中で「今日のスケジューリングマインドマップ(写真参照…電車内で書いているので落書き状態でお見苦しく公開に堪えないのですが…)」に書き入れておきました。

頭の中で考えているだけでは、私の場合、脳に“仕事モードのフック”がかからないので判断力が遅くなります。写真のようなマインドマップ活用を朝のスタート時点ですることで、仕事のスピードはかなりアップします。これに加えて、何時何分までにこの仕事を終わらせるという「タイムプレッシャー」をかけます。1日の全体的な流れも把握し、すき間時間活用も明らかになるこの方法を2008年に教務主任となって以来続けてきました。自分に合っている方法なので、人にはあまり勧めようとは思いませんが、何かのヒントになれば良いかと思い公開してみました。



ところで、今日は15時過ぎから16時ころまで電話が鳴りやまない状態でした。一度に2~3件の電話がかかってくる。さらにパソコンのサーバーが「ピー」と警告音を発し出す始末。(うわ~!呼び出し音のシンクロだ~!きっと自分が何かを呼び込んでいるに違いない。)と心を整える努力をしてみますと、鳴り物関係は落ち着いてくれました。

こういう日もあるわけですね。


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このドリルで指導することができるようになると、子どもたちが作文を書くのが楽になります。マインドマップのかき方については、学校や団体として私を講師に呼んで下されば、2時間ほどでお伝えさせていただきます。
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夢を実現する方法

昨日は小学生バレーボール東京第3支部の監督会議。早くも「ミカサ杯教育大会」の日程と組み合わせを決めました。その訳は、最近の学校事情が影響しています。学校は週休2日制だったのに、昨今の教育事情の影響を受け、土曜も授業をしたり、日曜を学校公開にすることが増えています。以前は日曜日しか休みではなかったので、学校も余程のことがなければ日曜日に行事を入れることはありませんでした。また、隔週5日制(第2・4土曜日が休日)の時代もありましたが、1・3・5土曜日が学校だったので、休みの日に授業をすることはありませんでした。全チーム同じように休日になっていたので、大会日程を調整するのに苦労することはありませんでした。

ところが今は違います。どの日を休日の学校公開にするのか、各学校で決めろというのですから、当然学校のある日がバラバラになります。その結果、日程調整に苦労させられるはめになったのは、小学生スポーツ団体だけではないはずです。教員の自主的な研究団体にも影響がでているはずです。

この記事は、現場の教員である私が言うべきことではないのは百も承知で、あえて書いています。公ではなく個人の立場として、この統一感のない教育行政は良いとは思えません。土日曜日の授業をしないといけないのならば、第何土日を授業とせよと統一すべきです。どこかの行政区が“はじめの一歩”を踏み出してくれないかと期待をしています。


さて、話題を前向きに変えましょう。

ミカサ杯予選の組み合わせは、辰巳ジャンプのサイトにアップしました。こちらでもリンクしておきます。

平成23年度ミカサ杯教育大会・東京第3支部江東中央ブロック予選

辰巳ジャンプは、いよいよ6年ぶりの都大会出場を目標に出発します。何が何でも勝ちます。そして晴れの大舞台で、思い切りバレーボールを楽しみましょう。


昨日は会議の後、指導者有志で忘年会を行いました。

その中で、支部長と「夢実現方法」の話題になりました。支部長曰く、「テレビ寺子屋」を見ていたら、夢実現の方法について講師が語っていたとのこと。その内容は私がこれまでの3年間に研究してきたことの一部でした。そこで、良い機会ですからこのブログでまとめておこうと思いました。


(1)夢は心に秘めたら実現しない。自分の夢がひらめいた途端に誰かに語ること。知恵を逃がさないため紙に書き留めること。

(2)これまでの自分自身を振り返り、自分史をまとめ、客観視する。

(3)未来の大きな目標(夢)をできるだけ「ビジュアル化」「イメージ化」する。

(4)イメージした目標を言葉に書き直す。(言語化する)

(5)言語化の際、文章は現在系で肯定的に書く。

(6)紙に書いた目標(夢)を目に付くところに貼っておく。

(7)未来の目標を達成するために何をしたら良いのか、1年ごとに逆算して考える。(逆思考という。)

(8)さらに細かくスモールステップで計画を立てる。

(9)その目標(夢)が達成されたら、誰が喜ぶのか、“何のため”にそれをやるのか明らかにする。

(10)心に定まった目標(夢)を100人の人に語って聞かせる。


ここまでやると「夢実現脳」が活性化します。また自分だけでなく周りの環境(人的環境・社会的環境・自然的環境)が動き出します。

今回は細かい説明は抜きにして、エッセンスだけを書いてみました。詳しく知りたい方は、勇気を出して私に話しかけてみてください。


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勉強をできるようになりたいなら!  NHK「テストの花道」をみるべし

NHK教育放送の番組に「テストの花道」というものがある。
毎週月曜日の18時55分から30分間の「勉強番組」である。

まずはサイトをご覧ください。

「テストの花道」

はじめに出てくるのがこんな言葉です。

「人は考え方を手に入れたとたん頭が良くなる生き物である」

まったくその通りです。
これをメンタルリテラシー(頭の使い方)といいます。

私は「マインドマップ・フェロー」という立場をいただいていますが、この役職の使命は「頭の使い方を教育現場に普及する」ということにあります。これまで行われてきた教育は「とにかく頑張れ」という精神論が多かったのです。いかにして考えるかということを教えなくてはならない教師も、この「いかにして考える」という知識を持っていないために教えることができなかった。それがここ20年間の日本の教育の現状です。

しかし、これからの教育は、できるだけ無駄なものをはぶき、メンタルリテラシーを持って、いろいろな問題解決能力を持っていることがどうしても必要になってきます。私の今の感覚では、この「学び方を学ぶ」「考え方を学ぶ」=メンタルリテラシーというものは、教師も親も生徒も児童もない。身につけようとして学習した人が先駆者になると感じています。

その一端を見せてくれるのが「テストの花道」です。



今週放送された番組では、こんな言葉が聞かれました。
「夏休みは自分が生まれ変わるチャンス。いつも自分の変われる姿を信じて勉強している。」

夏休みは「休み」ではないのです!!!
自分の道を切り開いている人は、夏休みに他に人とは違う努力をしているのです。

そういえば、教師も同じだなと思います。
教師の世界にはこんな言葉があります。
「夏に学んで秋に生かせ!」
「夏は学校の外で学んで内に生かせ!」
「夏に何を学んだかで教師の実力が変わる」

な~んて、私が自分自身に言い聞かせてきたセリフなんですけどね(笑)


辰巳ジャンプはバレーボール練習ばっかりの夏休みにしましたが、子どもたち、ぜひともこのこの文章で紹介された言葉を心に刻んでください。
「夏休みは休みではない。自分が生まれ変わるチャンスである。ここで猛練習した経験は、これからの人生に大きな力となる。」

指導する私も夏休みはありません!!!
本当に楽しいですね!!!


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大きな目標を実現する方法

辰巳ジャンプの子どもたちへのマインドマップメンタルトレーニングの3日目を行いました。

今日のテーマは「大きな目標を実現する方法」でした。
その内容を要約して記録しておきます。

(1)コンフォートゾーンを高い所に移すこと

人間には「コンフォートゾーン」という心理的に安定する場所があります。自分にとって最も心地良い状況のことです。(これは苫米地英人氏の著書に多く紹介されている)
たとえば、ゴルフで「自分はいつも90打くらいだな」という人は、その状況がコンフォートゾーンになります。そんな人がある日、75打くらいでコースを回ったりするとすごくうれしいのだけれども、そんなに良い成績を出してしまった自分に違和感を感じ、コンフォートゾーンである90打に戻ろうと脳が動き出すのです。
また、片付けの苦手な小学生が、親に怒られて自分の机の上を整理整頓します。片付け終わった時には「やった、すごくきれいになった!」と晴れやかな気分を味わいますが、コンフォートゾーンが「ちらかっている」という所にあるので、1週間もすると元通りに汚くなっていきます。(この例えで子どもたち大いに納得する。)
そこで、コンフォートゾーンを高いレベルに動かすことが大事になります。
では、どうしたら良いのかというと、高くて大きくて遠い目標を自ら立ててみることが必要です。
その大きな目標に実感(現実味)を伴うようになれば一番良いのですが、その実感するということがなかなか難しい。実感できるようになるために、今回は3つの習慣を意識するようにしていきます。


(2)「3%理論」を意識する行動をすること

ものごとに成功する人は全体の「3%」しかいないということを意識することが大事です。実はこの話を6月11日にもしているのですが、子どもたちはまだまだ実感できなかったようで、まるで初めて聞いた話のように感じていたようです。
この「3%」という数字は何を根拠にして言っているのかというと、『望めば叶う』(ルー・タイス著)の中の次の引用からです。

目標を設定するかしないかで、ほんとうに最終的な達成感に違いが出てくるのだろうか。一言で言えば、答えは「その通り」である。わたしは何年も前から、みなさんの手伝いをして、正しい目標設定こそすべてを可能にする現実的な習慣であることを理解してもらってきた。こんな例がある。1953年のエール大学卒業生を対象とした調査だ。学生たちに、彼ら自身についていろいろ質問したのだが、そのなかに目標に関する項目が三つあった。
「あなたは目標を設定していますか?」
「その目標を書きとめてありますか?」
「目標を達成するための計画がありますか?」
全部の質問にイエスと答えたのは、学生の3%にすぎなかった。

20年後、追跡調査が実施された。その結果、目標設定に関する質問にイエスと答えた3%の学生は残りの学生に比べて幸せな結婚をし、選んだ職業でも成功し、家庭生活にも満足し、健康状態も良好だった。それだけではない。53年卒業生の総資産の97%は、この3%の手に集中していたのだ。これでおわかりになっただろうか。はっきりした目標を決めると、それまでは閉ざされていたチャンスが開かれ、これからお話しするような、一生を通じて役に立つプロセスが始まる。 


どんなことでもいいから、「3%」の中に入ることを意識することが大事です。2週間前に「トイレにどうして女神様がいるのか」ということを説明したのも3%に入るためでした。子どもたちにこんなふうに教えました。

「これから神様になる方法を教えます。トイレのスリッパが乱れているのを見たら、きれいに並べるようにするのです。それをするだけでも神様と同じ行動になります。なぜなら、そういうことをできる人は大人でもほとんどいないからです。君たちは、そういう誰も気づかない所、誰も見ていない所で細かい気を使える人間になりなさい。」

こんなことだけでも3%に確実に入ってきます。

私はいろんな研修会や勉強会では必ず「最前列中央」に座るように心がけています。これもまた3%に入る努力なのです。この「最前列中央」をやっている人は、おそらく3%どころか、「0.01%」もいないと思います。このように、3%を実践している人は数少ないので、必ずこう言われるようになるでしょう。「あの人、変わっているね。」と。それで良いのです。3%を実践している証拠であるし、自分への「ほめ言葉」だととらえれば良いのです。



(3)目標を紙に書いて毎日見ると実現する

これも6月11日に話したので、その内容を転記します。

「紙に自分の希望や夢、願い事、目標などをしっかり書いて、毎日見ると、それが叶いやすくなるんだよ。なぜなら、誰もが自分の目標を紙に書いて貼っておいた方が良いと思っているんだけど、実際にそういう行動を起こす人は3%しかいないんだ。世の中はそういう3%の人の成功のために、残りの97%の力が集中するようにできているんだって。紙に書くとそれは、夢から目標という具体的なものに変わるんだ。そして人間は目標の方向に、脳が自然に運んでくれるものなんだ。」



(4)目標実現する人の良い習慣

①自分を信じる
②自分をほめる
③自分を好きになる

この3つを意識することで「ポジティブ思考」「プラス思考」をする人間に成長できます。

ポジティブな人が話す言葉には次のようなものが多い。
「できる!」「やってみよう!」「大丈夫!」「次々!」「どんどんいこう!」「チャレンジ!」「やってみて考えよう」「よし!○○だ!」

反対にネガティブな人からは、次のような言葉がよく聞かれます。
「無理」「え~・・・」「めんどくさい」「大変そう」「できない」「やりたくない」「やめようよ」「うざい」

自分を信じている人が「無理」とは言わないですし、自分をほめる習慣がある人が「できない」とは言わないでしょう。何事もプラスに考える習慣を身につけることが大事なのです。


*****************

このような話を聞いた後で、全員が「目標マインドマップ」をかきました。
自分の家に貼っておくと効果があります。

翌日、子どもたちからは、
「先生、昨日も3%をやりましたよ。」
という報告が次々と。実はこの「3%」という数字を示したことがとても大きな力を発揮してくれます。数字で表現をすると人間はイメージしやすいのです。100人中3人しかやっていないような良い行動をしよう。3人しかやっていないからすごいことだし、それに対して97%の人から悪口を言われても全然気にしない。だって3%の人にしか理解できないことなのだから。

小学生のうちからこうした哲学を学んだ子どもたちが大きく成長していくことは間違いありません。


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「メンタルリテラシー教育ジャパンバージョン」をまとめていこうと決意した

本日、私の所属している秘密の教育研究チームの会長先生(現役の校長先生)から、大変厳しい宿題を出されて目が覚めた井上です。

「今年一年間の個人研究のテーマを提出せよ」

「若手教員が理解できないようなものは認めない」

そんな投げかけをしていただきました。

この刺激的な課題を前にして、私の中に眠ってしまいそうになっていた大きな研究テーマが、いっぺんに目を覚ましました。

「メンタルリテラシー教育」という考え方を日本教育向けに作り直し、体系化していかなくてはならない。その中の小学校バージョンは自分が必ず書く!

大事なことを東日本大震災で忘れそうになっていました。

メンタルリテラシーとは「脳の使い方」を教育する方法です。

ただただ「考えてみよう」と子どもたちに指示するのではなく、この問題についてはこういう方法で考えてみよう、この課題についてはこんな考え方もある、というような問題解決型学習だとは考えていません。脳機能を開発していくためにはどんな方法を使って鍛えていくと、これまでの教授方法にはなかったような「脳力」の向上が見られるのかをまとめていくことになるでしょう。

しかもこの分野には、カウンセリングや医療、キャリア教育などの多角的な分野に亘っての研究をする必要があります。おそらく私一人では到底太刀打ちできないので、全国にいる力ある仲間たちと共に開発していくしかないと思っています。

その推進役の一人として大いに働くつもりです。

4月に入り、新年度もスタートしています。さっそく今から研究をまとめていかなくてはならないと決意しています。


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まだまだ増える部員 【AKBのプロモーションに学ぶ】

最近の辰巳ジャンプは毎週のように部員が増えています。もしかしたら江東区で1番部員の多いチームに復活したのではないかと思います。そのほとんどが子どもたちの「口こみ」であり、加えて、私が不在である水曜日を担当して下さっているコーチのおかげなのです。

チームのメンバーが一丸となって、「辰巳ジャンプ」を新しく変えようとしています。


実は1年前に、私の勤務校で活動する小学生バレーボールチームの保護者の方と語り合う機会があり、「辰巳ジャンプはまったく新しいタイプのチーム作りをしていきますよ。そのうちにアッと言わせるチームになります。」と宣言しました。

その一端を明かします。

この1年間、私は「AKB48」を日本一にした「秋元康」氏のプロモーションやマーケティング、マネージメント等を研究してきました。ご存知の方も多いと思いますが、25年前、「おにゃん子クラブ」で一世風靡したもの「秋元」氏です。チームビルディングの方法としては似ている「おにやん子」と「AKB」ですが、その中身は全然ちがうと私は判断しました。

マスコミの露出を利用して一気に駆け上がった「おにやん子」に対して、無名の下積みを5年間も重ねた上で、実力をつけながら、応援団を地道に拡大しながら時代に合ったものを作り上げてきた「AKB」と比較するのは間違いでしょうか。

秋元氏は、「いつでも会えるアイドル」という新しい切り口で勝負を挑みました。5年間の地下水脈のような目立たない流れの中で、根強い応援団が増加し、昨年やっと花開いたと言えるのではないかと思います。今は、「いつでも会えるアイドル」ではなくなりつつあるようですが、女子小中高校生がこれほどまでに熱中している「どうしても応援したくなるアイドル」という流れをスタッフさんたちが全力をあげて作りあげてきたのでしょう。

こうなると「私もAKBに入りたい」という小学生が全国各地に表れ、人材の流れは尽きません。今後10年間はユニットを変えたり、見せ方を変えたりして継続できるチーム作りができたと言えないでしょうか。



これを辰巳ジャンプに応用したかったのです。

「どうしても応援したくなる小学生バレーボーラー」
「友だちがあこがれる小学生バレーボーラー」
「私もあんなふうになりたい」

今の辰巳ジャンプの練習量では、そこまで行くのは難しいかもしれませんが、次々と入部している子どもたちのモチベーションの高さを見るにつけ、「友だちがあこがれる」というポイントは打っているような気がします。その上、「他のチームの人も応援したくなるスーパーアイドル2年生」もいますしね。



秋元氏は、その著書「企画脳」の中で、このように言っています。

僕の企画ではじまった「AKB48」というプロジェクトがある。次世代の可能性のある女の子達を発掘し、もっともエネルギーのあふれる街、秋葉原から新たなアイドルを誕生させようという試みだ。コンセプトは「会いに行けるアイドル」。オーディションによって選ばれたメンバーが、専用劇場の「AKB48劇場」で毎日ステージを行いながら、全国区デビューを目指すというものである。
(中略)
発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところから始まる。その「記憶」はアットランダムに並んでいて、たとえば詞を書く、あるいは映画をつくる、小説を書くといったときなどに、何を引き出してくるか、何と何を結びつけるかということなのだ。



辰巳ジャンプの子どもたちは、けっこう大きな夢を見ています。それを達成できるかどうかはあまり関係ありません。自分で考えた「夢」に向かって努力する姿勢こそが、応援する人たちの心を打つだろう。「誰もが応援したくなる小学生バレーボーラー」、同世代のアイドル的存在として、あこがれの的になるだろう。一人一人が輝くことによって、「私も、僕も、あんなふうになりたい!」と思わせる選手になっていくこと。これが今の辰巳ジャンプの「チームビルディング」です。


企画脳 (PHP文庫)
秋元 康
PHP研究所


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「全脳思考マインドマップ」でスケジュール管理

全脳思考チャートとマインドマップをかけ合わせる方法を試してみました。

写真画像は私の手帳です。

これは何を書いたのかというと、明後日、2チームに来ていただき辰巳ジャンプを含めた3チームで練習試合をする予定なのですが、その予定を計画立てている「スケジュール管理マインドマップ」なのです。



スケジュール管理について、2年前にはB5の紙に時計のセントラルイメージを印刷しておいて、朝出勤一番に5分くらいでスケジュールを書き込んでいました。これをすることで、自分の仕事がかなりスピードアップしたわけです。

今ではアルマクリエーションズさんから「マインドマップ手帳」も発売され、小さなサイズでスケジュールマインドマップをかいていく方が増えました。私自身は発売されている「マインドマップ手帳」が分厚いので、自分の仕事形態に合わないと感じ、独自の手帳を開拓してきました。


今回の試みは、おそらくけっこう多くの方がやっているのではないかと思いますが、それでもたぶん参考にしていただける方も出てくるだろうなと想像し、情報発信しました。

(1)セントラルイメージに全脳思考チャートをかく

まずは長方形をかいて、6分割し、赤い曲線の矢印を書きます。さらにテーマを書けるように上段に長方形の枠を加えてみました。最後に「ニコちゃんマーク」と「吹き出し」をかいて準備完了です。

ここではまず始めに、右上のニコちゃんマークにある吹き出しに、1日の最後に発する言葉を記入します。今回の例では、参加して下さったチームの皆さんが、『今日は来てよかった!』と言ってくれれば、120%目標達成です。


(2)キーワードをチャートの中に書く

言葉を書ける枠が小さいので、キーワードだけでポイントとなるイメージを書き込んでいきます。画像に書いてあるのは、「ラインJ」「練習」「試合」「精神力」「マナー」だけですが、そのキーワードひとつひとつに私の思いが込めてあります。

例えば、「ラインJ」はラインジャッジのことで、今回集まるチームはみんなバレーボール経験の浅い子が多いので、ラインジャッジのやり方もきちんと教えてあげて、公式戦でのトラブルに巻き込まれないようにしてあげたいと思ったのです。また、ラインジャッジをしっかりできる子は「集中力」が高まりますし、「レシーブの形」も身についていく効果があります。

このように、キーワードのひとつから様々な思いが語れる状態にセントラルイメージを書き込んであります。


(3)テーマを書く

上段に作っておいた長方形の枠に中に、1日のテーマを書きます。

今回は『3チームとも成長』と書きました。
こうして書いておくことで、自分自身の1日の行動をコントロールしようと思っています。羅針盤のような働きをしてくれることを期待しています。別な言葉で言うと、潜在意識の底に「アンカー(錨)」を下ろした状態を作ったつもりです。今回の画像には「トリガー(引き金)」となるものは書いてありませんが、おそらく子どもたちがミスをしたり、私の指示通りになかなかプレーできなくてイライラしてしまった時を「トリガー」にしておけば、良い指導を続けることができるのではないかと思います。


(4)スケジュール管理のブランチを伸ばす

最後に1日のスケジュール管理をするためのブランチを伸ばします。
2日前の今日現在の予定管理なので、少ししか書き込まれていませんが、これからの2日間、すき間の時間を使って気が向いたらサブブランチが伸びていくことになります。



いかがでしょうか。

今回は日常的にマインドマップを活用している方の参考になるかもしれない情報を発信したつもりです。あくまでも自分流の使い方ですから、全脳思考やマインドマップの王道を行っているとは思っていません。亜流です。

どなたかコメント欄に「私はこんな工夫をしていますよ。」と教えていただけると嬉しいです。


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私のセミナーで語っている話題

【日本語訳】Did you know 3.0 ~あなたは知っていましたか?


鹿児島の“どっこい先生”が、あるサイトで動画情報を流してくれました。

今回お借りしてきた動画の内容は、私がここ2年間ほど、私が講師を務めるセミナーで語ってきた内容です。

少々長い内容ですが、一度見ておく価値があります。

すでに過去の教育が通用する時代は終わり、“新しい価値観”と、それを支える“普遍的な道徳律”を持ってチャレンジしていかなくてはならない時代に完全に入っていると私は思うのです。




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「7つの習慣」を井上学級に当てはめると

今週号の「週刊ダイヤモンド」ではスティーブン・R・コビーの「7つの習慣」を特集しています。690円とお安い買い物ですから、大人の皆様方にはちょっとだけお小遣いをこちらに向けて情報をつかむことをお勧めします。


この「7つの習慣」は、私が学級を前進させる時に使っている習慣づけでもあります。今日は週刊ダイヤモンド記事の一部をコピーさせていただき、学校の教員全員に配らせていただきました。真っ先に目をつけてくれたのが校長先生でした。そうです。「7つの習慣」は会社経営だけでなく、学校経営をする立場の方には必読書だと私は思うのです。こんなに有名な本を読んでいないのに、有能な経営者にはなれないはずです。その意味において、即座に反応された我が校長先生は流石だと部下である私は判断したりします。


それでは私がどのように「7つの習慣」を取り入れているのかを紹介します。


(1)主体性を発揮する

 問題を人の責任に転嫁することは簡単です。しかしそれでは問題はけっして解決しません。「時代が悪いから」「教育制度が悪いから」「地域が」「親が」「職場が」云々と自分の外に責任を回避する生き方に、主体性のかけらもありません。
 私は22歳の新任教師の頃から自分に果たしてきた責任感ワードがあります。

『管理職以上の責任感を持って学級経営に当たる』

そんなことは難しいことなのですが、意識しているかいないかで大きな差が出ます。

 子どもたちにも「人のせいにしない」という習慣づけを徹底的に行っているつもりです。



(2)目的を持って始める

 これまで私が仕えた校長先生の中で、私の学級経営を冷静に見抜いてくれる方には必ず言われた言葉があります。

『井上学級の子どもたちは常に目標を意識して行動しているから伸びる』

この言葉を投げかけてもらえた時こそ、我が意を得たり。この校長先生は私のやっていることをしっかり管理して下さっていると嬉しく感じます。
昨年の6年生の合言葉は『史上最高の卒業式を行う』でした。このミッションに向かって、1人ももれなく、しかも保護者の皆様も一緒に、同じ意識に立ちながら前進しました。そうなれば当然、劇的な大逆転ドラマが生まれるに決まっています。
今の4年生も同じです。4年生の子どもたちは、自分たちでミッションを決めました。

『宇宙一のクラスになる!』

この大きな目的に向けて着々と前進しているわけです。


(3)重要事項を優先する

現在の4年生井上学級では、「マイ新聞」という日記新聞に取り組んでいます。学級の目標は1年間で合計10000号を書くということ。子どもたちも日々意識しています。この習慣については、塾の先生の私への評価を紹介していきましょう。

多くの先生は、日記や作文を書かせると、ていねいに誤字脱字、文章の修正を赤ペンで指導することでしょう。しかし、私はそういうことに目をつぶって、あえて指導しません。理由はただひとつ。文章の細かいところに目を向けて修正をさせると、子どもたちのモチベーションが下がり、作文嫌いな子になる可能性が高まるというリスクです。

今の重要事項は何なのかというと、きれいに書くことではなく、『書くことに対する抵抗感をなくす』ということなのです。さらに一歩進めて、『書くことが楽しい!』と思えるようにするということです。

塾の先生はこのように言っていたと耳にしました。

『担任の先生は、最初は小さいことに目をつぶって、書く楽しさを味わえるようにしているんですね。素晴らしい指導です。』

この「楽しむ段階」を十分に耕してから、次の細かい指導の段階に入っていきます。


(4)WIN-WINを考える

「WIN-WIN」どころか、私は昨年の6年生の保護者会でも、今年の4年生の保護者会でもこう話させていただきました。『WIN-WIN-WINの関係が大事です。』と。
子ども-保護者-教員が『WIN-WIN-WIN』の関係になって、『三位一体』の姿を周囲の人たちに感じさせることができたら、100%子どもたちは良くなります。


(5)理解してから理解される

 これは学級経営の王道ですね。
 児童理解、児童を取り巻く環境の理解。これを抜きにして指導することはできません。1年間の前半、とくに最初の3日間、子どもたちのことを理解するために、たくさんの働きかけをしていきます。
 また、子どもたち同士でも理解してから理解されるようにするために、「学び合う」、自分でつかんだ知識を惜しげもなく「教え合う」ということに、大きな価値観を持てるように指導しています。


(6)相乗効果を発揮する

「競争原理を教育には用いてはいけない」という考え方があります。私はこれに反対です。健全な競争原理と、誤った競争原理があり、健全な競争原理を経営には用いるべきだと思っています。
健全な競争原理を分かりやすい言葉で表現すると、『良きライバル』ということになります。『良きライバル』がいるかどうかで、子どもたちの能力は大きく変わってきます。その関係が相乗効果を生み出します。
現4年生井上学級も、多くの子が『良きライバル意識』を持って勉強しています。


(7)刃を研ぐ

『7つの習慣』によれば、刃を研ぐために必要な項目は次の通りです。
①社会・情緒(家族活動・会話・お付き合い)
②肉体(運動・バランスのとれた食事・ストレスマネージメント)
③精神(奉仕・芸術・鑑賞など)
④知性(読書、執筆、学習、研究など)

毎日の授業の中で、刃を研ぐような努力をするように求めているのが私です。そこで最も必要になってくるのが「モチベーション」だと感じています。その一例をあげます。

私が新任教師の頃、肢体不自由児養護学校に勤めていました。
受け持たせていただいた子どもの中で、体を動かせる子どもたちを「東京都障害者スポーツ大会」に出すことにしました。その一人が「電動車いすスラローム」という種目で金メダルを取ることができました。彼女のモチベーションはその後長く続き、15年間も連続で金メダルを守り続け、最近競技を引退したそうです。


先にあげた4つの項目を我がクラスに当てはめますとこうなります。
①学び合うという価値観を育むことによって、男女分け隔てない会話やお付き合いが生まれる。
②目標を持った体育授業を行うことで自己鍛錬をするように仕向ける。給食指導(食育)をきちんとする。
③言われなくても奉仕をすることは、巡り巡って自分のためになることを教える。授業に芸術性を盛り込んでいく。たとえばマインドマップをかくことは、自分の中に眠っていた芸術性を引き出すことにもつながる。
④学級を「学ぶ集団」に変えていく。学校は学習の場なので、当然「知性」の項目は日常的に研ぎすまされている。


(8)自己の内なる声を聞いて行動する

「何のために」が指導のキーワードになっている。何のために学ぶのか、何のために協力するのか、何のために生きるのか。こうしたことを何かあるたびに考えさせる。この項目については書き始めると長くなるので簡単に書いておきました。


【参考文献】

7つの習慣―成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー,ジェームス スキナー
キングベアー出版

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第8の習慣 「効果」から「偉大」へ
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版

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達成感!!! 3か月分の宿題完了!!!

一昨日、NHK学園から小包が届きました。

「え?何だろう?何も申し込んだ記憶がないぞ。」

と不審に思いながら封を開けてみますと、中には分厚いテキストと3か月分の提出課題が入っています。

『日本体育協会公認スポーツ指導者養成テキスト』


ええええぇぇぇぇ~~~~eeee!
指導者講習会に行くだけじゃなかったんだぁ~~~~~!
知らなかったぁぁぁぁ~~~~!!!!

う~ん、そこまでしてこの資格を取ろうとは思っていなかったし、これはまいったぞぉ~・・・


それ以来、2日間、少し凹んだ気分でいたわけでして。



夏休みが明けて、学校が始まったら厳しいしなぁ・・・
この課題、見るからにすぐには終わりそうもないしなぁ・・・
どうしよう・・・・・



パラパラっとテキストのページを開きますと、おや? けっこう知識として持っていることが多い。
そこで、モチベーションのスイッチがオン!

「よし!できるところまでやっちゃおうっ!」

と持てる技術を総動員。

ブザン式速読術
フォトリーディング
自分(井上)式必要最小限速読法

すると!





3か月分の課題が90分でできちゃった!
自分で予想したよりも圧倒的に早くできた!
素晴らしい達成感!
やった!やった!




子どもたちにも、こういうスイッチの切りかえができるようにして、加速度的に学習を進め、達成感を味わえるような勉強をさせられたら、学習効果はすごいだろうな。
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大きなエネルギーが必要だが、巨大な気づきの生まれるマインドマップ活用法

今日の文章は、話があっちこっちへ飛びますので、読む方はマインドマップにかいて整理しながら読まれると良いかもしれません。



世の中に「コーチング」という分野が広がりつつあります。コーチをする相手の個性や能力を引き出し、その人(またはその団体)自身の力で問題を解決していけるように寄り添うようにして導いていくことだと私は認識しています。

このコーチングにマインドマップを活用すると大きな気づきが生まれるのです。

私は日本における「マインドマップフェロー」の1期生であり、小学校教師としては「世界初のマインドマップフェロー」だという自覚があります。この自覚のもとに、最先端の事例を創り続ける使命を感じてこの2年間取り組んできました。おかげ様で、様々な出版社や雑誌社、新聞社から取材を受けたり、出版への協力を依頼されたりしています。2010年内にも数冊の本へ関わらせていただいています。

そのような実践の中で生まれた「コーチングマインドマップ」は本当にすごいパワーを発揮しています。


学校の教員は、自分のクラスのことで四六時中、真剣に悩んでいます。もし学級運営を一人で悩み続けたら、間違いなく精神的におかしくなることでしょう。誰もが一人では抱えきれない重荷を両肩に抱えているのです。

幸いなことに私の職場は、職員室が本当に仲が良くて(というか、そうなるように働きかけてきましたが)、困ったことがあるとほっておかない雰囲気があります。そんな中から生まれたのが「二十四の瞳作戦」なるものでした。24人の教員の目で子どもたちを見守っていこう。また教員同士、心の壁を取り払って、お互いに学び合っていこう。そんな価値を生み出すための作戦です。


みんなで学びの交流をし、子どもたちも分け隔てなく見守っていこうという価値観を持っている職場です主幹教諭という立場を与えられている私は、たま~にこのような声をかけることがあります。

「その問題は一緒にマインドマップにかいていくと解決方法が見えてくることがあるよ。」

実は、問題解決をするためのマインドマップをかくには、ものすごいエネルギーを必要とするのです。かき始めるまでが大変です。私自身もこの「問題解決マインドマップ」だけはかくまでになかなか一歩を踏み出せないことがほとんどです。なぜなら「見たくないものまで見えてしまう可能性がある」からです。無意識のうちに避けてきた課題を真正面から見なくてはならなくなることがあるからです。苦しいたらありゃしない(苦笑)。

そんな時に、隣で導いてくれる人がいたらどんなに楽でしょう。
このコーチングを私がよくやります。

「クラスの子どもたちの人間関係が今一見えない。担任としてどう働きかけたら良いのか悩んでいる。」という先生にマインドマップをかいてもらいました。

「Aさんはなぜそういう行動をするのかな?」
「AさんとBさんの関係が悪くなったのはなぜかな?」
「ではCさんはどんな行動をするの?」
「Dさんが話していたことを思い出して」

私からの質問への答えを出して、マインドマップにかいていくと、あれれれれ???
Aさんに大きな課題があると思っていたのに、実は被害を受けている側だと認識していたBさんの方に大きな課題があったんじゃない!
そのような「担任としての気づき」が生まれるのです。


ある先生にも、やはり同じように質問をしながらマインドマップをかいてもらいました。その時もかく前は、「Eさんのお母さんはどうして小さなことを不安に思うのか?ちょっと理解できない。」とどちらかというとマイナス感情を持っていた。ところがかき進めていくうちに、
「ん?! もしかしたら兄弟関係で過去にあった大きな問題に対するトラウマ的な不安感情があるんじゃないかな?・・・・・だとすると、お母さんの声は、自分が思っていたよりもずっと大きな不安じゃないか!!!・・・うわ~、すごいことに気づいてしまった!・・・保護者会の前に気づけて本当に良かった!・・・うん、これで保護者の不安を受け止められます!」



担任の潜在意識に“気づき”が生まれると、学級が劇的に良くなります。
なんと、担任が何もしないのに、子どもたちが良くなってしまったなんてことが起こるのです。それは深層心理から考えれば当然のことなのです。

顕在的に見えている個々の存在という表層へのアプローチでは根本的な問題解決にはなりません。潜在意識の底にある集団心理のドロ沼にアクセスしないとならないのです。その精神的なドロ沼の中に、担任が勇気をふりしぼって飛び込み、美しい蓮華の花を咲かせることができれば、何もしなくても問題解決するはずなのです。

学級という「人間的組織」「精神的組織」の動きは、すべては担任の一念の中に存在する「クラスイメージ」に左右されます。マインドマップはそうした「深い精神イメージ」を変革していける強力な道具です。パワーのありすぎる道具なので、一人で使うよりも複数人で協力しながら使うことが楽なのです。
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「全脳思考モデル」で発表計画させる

週末に予定されている「江東トンボまつり」で、我が4年生たちが江東区で唯一の学校発表団体として参加を予定しています。どうも年々、発表校が減っているようで、今年は1校もなかったところに、私が「ぜひともやらせてほしい!」と声をあげたので、だた1校だけの発表となったようです。

私がそこまで「発表」にこだわるには理由があります。
新学習指導要領に示された「表現力」を育てるためには、子どもたちの「相手意識」を育てる必要があると強く感じているからです。この「相手意識」をこれまで、私はこの数年間、独自の用語を開発して授業を展開してきました。、「外部意識」という言葉です。

「学校内部に発表するのではなく、学校外部に情報を発信していくこと」
これが『外部意識』です。

何年生であっても、この『外部意識』を持った途端に、より良い発表をしたいという意識に目覚めます。この向上意識によって、子どもたちの表現力は急上昇します。

私は教員という仕事をする人間として、子どもたちが何となく成長していくのではなく、“一気に伸びていく”という姿を現出したいので、この『外部意識』というものを有効活用します。


私のクラスでは代表の6人が「江東トンボまつり」で発表をします。
この6人で考えたのが画像にある「全脳思考モデル・・・ストーリーストリーミング」で考えた発表計画です。(くわしい解説はしないでおきます)

そして、子どもたちは実際の発表を「iMindMap」でやってみたいというので、すでにそのプレゼンテーション資料は子どもたちといっしょに作りました。

さあ、土曜日の代表発表、聞いて下さる方々を、120%満足させるものにできるでしょうか?楽しみです。
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子どもたちを伸ばす「ゴール意識」

昨年度担任したの6年生は、「史上最高の卒業式をする」という小学校生活のゴール意識を常に持って大改革を成功させました。巨大な目標を設定することで、子どもたちの心の安住地帯を高いレベルに上げる方法を使いました。

実は今、学校教育の世界は、どの学校も「学級崩壊」「学年崩壊」を起こす可能性があるようです。どうしてそのようなことを言うのかというと、他校の先生方と交流をさえていただくと、どこかしらの学級がうまくいっていない。これはその学校だけの問題なのではなく、社会のシステムが急変していく中で、教育界はその流れについていけていないことが大きな原因だと私は感じるわけです。


ある小学校の教務主任の先生にも「うちの6年生が大変なんです。」という相談を受け、昨年度、私がやってきた実践方法を、いっしょに学年担任を組んでいた「モジャ先生(マインドマップ公認フェロー第4期)」に託し、その学校の6年生担任の若手先生に伝授しました。

先週、その後の様子を教務主任の先生から報告を受けました。
「教えていただいた学年経営のやり方をしたら、6年生は見違えるように良くなりました。」
6年担任の先生は、私たちの言葉に素直に耳を傾けてくれたんですね。他校の子どもたちではありますが、立ち直ってくれて本当に良かったと思いました。


それではいったいどんなことをするのかというと、くわしくは秘伝!秘伝!(笑)

でも、少しだけ書いておきましょうか。


(1)卒業イメージを教師が強く心に刻む
 小学校生活最後の授業である「卒業式」を迎える時に、子どもたちがどのような姿でいてほしいのか。できるだけ高いレベルで、イメージ作りをしていく。教師に分かりやすい言葉で書くと、「育てたい児童像」を具体的に、また強く象徴するイメージで表現し続ける。
 昨年の私たちが作り上げたイメージは、「史上最高の卒業式をするんだ!」というゴールイメージでした。

(2)マイナス感情からプラス思考へ
 子どもたちを取り巻く大人の「マイナス感情」を止める努力をする。学年が乱れる最大の原因は、大人のマイナス感情にあります。「この子たちは、こうだから」「この子たちは力がないんだ」という言葉をストップします。もし職員室や保護者会で、このようなマイナス言葉が出ているようでしたら、断固として止める努力を続けて下さい。

(3)勝利からの逆算
 ゴール地点の「最高イメージ」ができあがったら、次にそうなるように時間を逆に進めて考えます。ゴールの1か月前にはどうなっているか、11月の学芸会ではどんな姿になるか、連合水泳や連合運動会ではどういう結果を出させてあげるのか、あの行事ではこういう力をつけ、この行事ではこの力を伸ばす。こうして勝利の姿から逆算して、子どもたちを着実に伸ばしていきます。

(4)モチベーションを意識する
 指導はすべて「ゴール意識」から発するものだということを児童にも感じさせる。ちょこちょこ起こる小さな問題を解決する際に、「史上最高の卒業式」にするためにはこんなんでいいのかな?という問いかけをしていく。

(5)教師が常に感謝と反省の気持ちを持つ
「この指導は、これでいいのか?」
「もっと良い指導をすることができたんじゃないのか?」
「問題を起こしてくれてありがとう!これでこの学年も、もっと高いレベルに行けるよ!」
ホ・オポノポノにあるような「生命のクリーニング作業」を心がける。
・・・・・ホ・オポノポノでは、「ありがとう」「ごめんね」「ゆるしてね」「愛しています」という4つの言葉を使って、マイナス感情のクリーニングをしていきます。

(6)授業を楽しく
 乱れた学級や学年を立て直すために、生活指導を重視していたら問題の解決はできません。やはり教師は「授業で勝負」しなくてはなりません。子どもの10倍勉強して授業を行う。本当にその「10倍の勉強」をしている先生の学級が崩れることはありません。なぜなら努力による自信の裏付けができるからです。




ちなみに、現在担任している4年生に対する、私の「ゴールイメージ」「育てたい児童像」は、次のようなものです。

『学校が楽しくて楽しくて、家にいるよりも、外で遊んでいるよりも、学校が楽しい!』
『このクラスで本当に良かった!このクラスはすごいんだ!=自分たちはすごいんだ!』
『楽しくて勉強がやめられない。もっと知りたい!もっと覚えたい!』
『私たちのクラスから、学校を良く変える!!!』
『6年生よりも6年生らしい4年生』
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