ビジネス書を読むと、「WIN-WIN-WINの関係」という言葉がよく出てきます。これを学校に当てはめると、「子ども‐保護者‐学校」の三者がすべて「WIN」になるようにマネジメントすることを「WIN-WIN-WINの関係」と言えます。私はこの法則を副校長登用試験の時にずっと訴え続けてきました。三者のトライアングルでみんな勝利者になれば学校は良くなるという主張です。
今、実際に副校長という立場になって、どうも学校という社会は、「子ども‐保護者‐教師」という三者では成り立たないのだということが、つくづく理解できます。そこでふと気づいたのが「WIN10乗の法則」です。
10の根拠は何か?
(1)子ども
(2)保護者
(3)教師
(4)地域
(5)協力者
(6)教育委員会
(7)ボランティア
(8)大学
(9)公共団体
(10)日本
このようにあげた10の要素がみんな勝利することこそ、私がやるべき仕事なのだと気づきました。
さらに、こう考えていくと「WIN 10乗」では足りないのではないかとも思えてきました。
学校という拠点を中心に、そこに少しでもかかわる人たちがすべて勝利者となれるようにマネジメントしていくことこそ、副校長の仕事の醍醐味なのかもしれません。
自分の力がアップしていったら、今想定できる「WIN10乗」が「20乗」にも「30乗」にもなるかもしれません。地球上で聞いたこともない学校を作ることができるように、今は目の前のことを着実に推進して、実力をつけていくことが必要なのだなと気づきました。
妄想段階ではありますが、大きな夢からの一筋の光が差し込んだ「気づき」でした。