土曜日に練習試合、日曜日はミカサ杯教育大会一次予選、月曜日(成人の日)は練習試合と、新チームにとっては試練とも言える強化日程で三連休を戦い続けました。精神的にも限界だと思いましたので、昨日の練習試合後のミーティングでは、「明日の練習は根詰めることなく、遊びのような楽しい練習をしようか」と投げかけておきました。指導者として、そのように言ったからには楽しくなければウソになりますので、どんな練習をしようかなと歩きながらでも考えていました。そこで思いついたのが、「偶発性の高いものが、子供たちの楽しみを増すに違いない」ということです。偶発性があると人はドキドキ感が高まります。
どのように偶発性を高めたか。それが写真のトランプです。
「今日は部内練習試合ばかりやるよ。チームをどうするかは、このトランプのくじ引きで決めます。今からトランプをひいてもらって、ダイヤチームとスペードチームに分かれて試合します。もしかしたらものすごく強いチームと悲しいほど弱いチームに分かれるかもしれないけど、それでもそのまま試合します。チーム分けのくじ引きは、1セット終わるごとにします。全部メンバーのちがうチームで試合します。サーブ順はトランプの数字の順番通りで打ちます。エースを引いた子がキャプテンをします。」
このように説明した時、子供たちはどんなチームで試合をするのか、とても期待感が高まった感じがしました。
今日の練習に参加したのが、6年生7人、5年生4人、3年生1人、2年生2人の14人だったので、7人制バレーボールで6セットも試合できました。
いつもとは違う、神のみぞ知るくじ引きで同じチームになったメンバーで試合をすることは、子供たちにとってとても刺激的だったようで、一人一人の長所がどんどん引き出され、これまでの練習で見たこともないようなラリーが続きました。誰一人お客様的な試合参加はしていない。2年生や3年生もチームの中心メンバーとして意欲的にボールに向かっていきました。そんな全員参加の雰囲気を感じてか、今日の子供たちは全力プレーはもちろん、全力の声出しをしていましたから、体育館の音量は最高レベルになりました。6年生の中には、試合中に「もう声がかれてしまったよ。」とつぶやく子もいたほどです。
連続試合のクールダウンのつもりでくじ引きチームによる部内練習試合にしたわけですが、クールダウンどころか、新しい練習方法が見つかったというくらいに、全力でバレーボールを楽しむ子供たちの姿がありました。はい、その楽しさが一番の心のクールダウンなのでしょうね。