スパイク指導の新たな方法

今年の辰巳ジャンプチームは今の中学3年生が小学4年生だった5年前のチーム状況と似ていて、6年生が1人、4年生が5人のチームです。4年生が中心メンバーなので、すべてのことを長期ビジョンで進めることができます。もちろんたった1人の6年生は一気に伸ばすつもりですが、4年生は焦らず着実に育てていくことにしています。その4年生のスパイク技術を上げるために考え出したのが写真画像の「ネットゴム」です。これはアンテナにゴムをつけて高さの基準をつくるもので、多くのチームではサーブ練習の時に使っているものです。これをスパイク練習にも活用することにしてみました。

スパイク練習をする時に、相手コートの穴ををねらう技術が今の辰巳ジャンプにはありません。さらには相手コートに安全に返す、つなぎのスパイクを打つこともできません。そこでゴム活用です。写真のように、アンテナを利用してゴムを張り、ゴムに付箋をはって目印にする。ここに当てるようにスパイクを打つ癖をつける。すると子どもたちはゴムの高さを意識し、ネット上にはったゴムの付箋をねらってスパイクを打つようになります。この効果はねらい通りとても大きく、ネットにかけていたスパイクが相手コートでエンドラインまで伸びるようになりました。

ファミリーマートカップ予選が29日の休日からスタートすることが決まりました。早くもあと10日で本戦スタートです。今は試合の結果よりも、内容重視の辰巳ジャンプです。サーブレシーブもできなかった教育大会予選の時くらべて、どれだけ成長しているのか。保護者の皆様は、試合の点差や勝敗には目をつぶり、1本1本に一生懸命取り組む辰巳ジャンプの子供たちを応援してください。大会で子供たちのスパイクが1本でも決まったら、大いに喜び合いましょう。


今日の午後、子供たちに指導した教育学者・森信三先生の言葉を紹介します。

時を守る

場を清める

礼を正す

これ現実界における再建の三大原理にして、いかなる時・ところにもあてはまるべし。


練習ノートに書かせました。今後この言葉を意識させていきます。

さらに、今日の朝に放送された「テレビ寺子屋」で、私の勤務校に関係のある方が講師として出演されていました。論語の大家です。チームの精神的財産として「論語」の活用ができるように、しばらく学んだ上で、ファミマ杯以降に取り入れていこうと思います。

【論語の第一節】

子曰く「学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。」


『学習』という言葉の元になった考え方です。今の辰巳ジャンプは「ボトムアップ指導法」を使っていますので、子供も大人も学びに学んでバレーボールの楽しさを“自ら”つかむことを目標としています。
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