俳句教育への理解をうながすマンガを読んで研修を積む教師チーム

私の勤務する小学校は、学校俳句研究会代表の小山正見先生から様々にご指導をいただき、3年間かけて俳句の教育に力を注いできました。その成果が各種俳句コンクールであらわれていて、今や東京都を代表する俳句学校となったと自負しています。昨年も今年も東京都教育委員会児童・生徒表彰に俳句の成果を出した児童を推薦し、さらにその予備軍までいるくらいです。今日時点では発表することができませんが、1月の終わり頃には、学校としてもとても大きな表彰を受けることが決定しています。

このような取り組みをしてきた私たち教員チームが、3年間の反省で最も多く出たことは、子どもたちの俳句を確実に見取り、より効果的に評価することのできる教員の実力をどう高めるかということでした。おそらく教員が俳句を通して、自ら楽しむことができれば道は開けるだろうと思った私は、昨年末に「校内大人俳句大会」を企画・推進してみました。その効果は大きく、教員の中には本気で入賞をねらい、練りに練って俳句をひねり出した人がたくさん現れ、その人たちがみごと入賞しました。この大人俳句大会が私の予想以上に盛り上がったので、年が明けた1月からは、保護者や地域をも巻き込んだ大々的なものにしようと企画拡大をねらっています。これこそ地域の「言語能力向上」を推進する力となることでしょう。

さて、題名にはマンガのことを入れました。こと俳句というと、難しく考えてしまいがちなので、我が校の教員はマンガで研修を積んでいます。今は「あかぼし俳句帖」を回し読みしているところです。私自身の今のおすすめは「ぼくらの17-ON!」です。高校生が俳句甲子園の優勝を目指して、俳句仲間とともに成長する姿は、俳句のことをそれほど分かってはいない我々現場の教員の姿ともかぶります。私が読み終わったので、来週から次の教員に回す予定です。このように、あまり、難しいことを考えずに、楽しいマンガで俳句に親しむことが、多忙な教師にはストレス解消にもなるかもしれません。そのようなメンタルヘルスまで考えての、私発信のマンガ研修であります。

あかぼし俳句帖 1 (ビッグコミックス)
クリエーター情報なし
小学館


ぼくらの17-ON! (1) (ジュールコミックス)
クリエーター情報なし
双葉社


俳句トゥ ザ フューチャー (芳文社コミックス)
クリエーター情報なし
芳文社
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