2校時。3年2組が10グループに分かれて、2年生3学級を回って学習発表をしました。
社会科の「地域調べ学習」と総合的な学習の時間の「発表プレゼン作成」という教科横断をさせた学習のまとめとして、2年生を相手に分かりやすく発表できるかどうかチャレンジしました。
2月から「1人1台タブレットPC」の体制になりましたので、こうしたまとめ学習は、とてもやりやすくなったはずです。
3年生が2年生に発表するのも、とても意味のあることです。
(1)3年生が相手意識をもって資料作りをすることで、自分たちの学習内容を客観的にメタ認知することができる。
(2)下級生にも分かりやすく発表するという他者意識が育つ。
(3)2年生としても、もうすぐ3年生になるこの時期に、3年生の学習内容を聞くことで、3年生の事前学習となる。
このようなよい効果が見込めます。
さて、3年2組が調べたテーマは、ざっと次のようなものでした。
大田区の、
・道路について
・池上本門寺について
・古墳について
・人口について
・工場について
・学校について
・公園について
・羽田空港について
・警察について
・蒲田について
・のり作りについて
それぞれのグループで、3分間程度の発表でしたが、初歩のPCプレゼンテーションとしては、よい経験になったのではないかと思います。
2年生の聞く姿勢を見ている中で、脳を鍛えるためにとてもよい習慣を身に付けている子がいたので、紹介します。
3年生の発表を聞きながら、自分にしか聞こえないくらいの小さな声で反応をしている女子がいました。
たとえば、羽田空港の発表を聞きながら、
「羽田空港、この前行った。」
「うん、国際線、知ってる。」
「どこの国のお客さんが多いのかな。」
「なるほど。」
という感じで、となりの子にも聞こえないくらいの声でつぶいていたのです。
これが脳を鍛えることに、とても大きな役目を果たします。
3年生の発表を受け身で聞いていないのです。
自分の学習として、主体的に発表を受け止め、脳が反応をしているのです。
これを繰り返していると、極めて回転の速い脳に育っていきます。
つぶやかなくても、心の中で言葉にしているだけでもよいのです。
「guess(ゲス)」・・・推測する。根拠がなくていいから答えを出す。何かを考える。・・・といいます。
このことは子どもも大人も関係ありません。
他者の発表を聞きながら、それを瞬間的に受け止め、guessすること。
これまでの私の指導経験上、最も力をもつ、天才脳の作り方だと感じています。