地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急一日散歩 (5) 7700系・非「歌舞伎」車の活躍

2005-05-06 22:47:53 | 大手民鉄 (東急)


 先日、期間限定の東急一日乗車券でのんびり撮り鉄した際の最大の狙い目は、池上・多摩川線で今も活躍を続ける7700系 (7000系のVVVF改造車) です。特に、正面を「歌舞伎」風デザインにしていない車両が狙い目。正面の赤ライン、それにLED表示やクーラーを除けば、かつて東横線を往来していた7000系のイメージをありありと思い出すことが出来ます。さらに、あくまでシンプルな装飾と原型の正面を保っているということは……地方私鉄に引っ越した7000系よりも本家に残った車両の方が全然撮り甲斐があるというものです (^^)。

 ただ、この車両は「歌舞伎」デザインになった車両に比べると本数が少ないだけでなく、さらに困ったことに、池上・多摩川線はいつの間にか (運用の都合によって変わりますが) 3~5割ほどの列車が割と新しい1000系 (日比谷線直通用として登場した、9000系の18mバージョン車) で運用されるようになってしまいました。それゆえ、昼間は池上線・多摩川線それぞれ1本ずつ運用に入っていれば御の字という感じでしょうか……。私が中学生だった頃はちょっと待てば釣掛の名車・3450形や3500形 (さらにまだ目蒲線だった頃の現・多摩川線には元祖5000系も) が頻繁にやってきたものですが、それも遠い昔の話になってしまいました……(-_-)。
 ↑の画像は、約20年前のRP誌・釣掛式電車特集号にて、3450形の快走シーンが表紙を飾った場所……洗足池のカーブです。(いつの話だ ^^;)

 池上線は他にも、架線柱のウルササにめげずにロケハンすれば結構撮りやすいところがあるのですが、天気の良い日は逆光に悩まされることが多いですね (^^;)。
 目蒲線改め多摩川線で一番撮りやすいところのひとつは……やはり蒲田駅に一番近い踏切で蒲田行き電車を後追いすることでしょうか。蒲田駅周辺の賑わう街並みに吸い込まれて行く、池上+多摩川の複々線……そんな如何にも都会的な風景の中を走っているのは中型車の3両編成……。そんなアンバランスな雰囲気が魅力ですね (^_^)。

 VVVF化に加えて車内もピカピカに更新されているなど、乗っている分には新車とそれほど変わらない7700系ですが、如何せん車体は昭和30年代の作品ですし、天井が低く2段窓な車内も、ボロいと言えば確かにボロい……(まあファン心理的にはそこが良いわけですが ^^;)。そういうわけで、意外と先は長くない?と思われるのですけど、少しでも長く活躍し、かつての東横線を思い出す存在として残って欲しいものです。

 ところで、地方私鉄に引っ越した7000系と言えば……水間鉄道が会社更生法の適用を申請したそうで……。もっとも、ここの場合も琴電と同じように不動産投資が焦げ付いたためで、鉄道自体は悪くない経営だったとのことですので、まあ恐らく運行を続けながら、そしてどこかの会社に路線を譲渡しながら再建されるのかも知れません。個人的に、7000系の水間鉄道バージョンはデザインがアレですので (さらに、南海1201形が走っていた頃に撮りに行ってみたかったのですが、中学生になって計画を立て始めた頃にはもう遅し、赤とクリームのシブい塗装を止めて、どこかの遊園地みたいなヘンテコな塗装になってしまいました T_T というわけで、水間には行ったことないです)、例えば「南海水間線」として、同じ東急車輌製の6000系などと同じようなラインを貼られれば撮りに行ってみたいですね (^^;;;;;)。