何を今さら……という感じでアップして参りました首都圏私鉄雪シリーズも今回が最終回 (^^;)。
武蔵境駅にたどり着いた当初、立川以西に向かって115系を撮るという選択肢もあったのですが、既に時計は2時を回っており、本数が少ない115系列車を撮るために時間をつぶすのは勿体ないと思いまして、自ずと足は東へ向かいました (後で知ったことなのですが、この日はいつもなら積雪量が特に多くなる多摩西部で余り積もらなかったとのことで、この点でも正解でした。あと個人的に申しまして、最近話題の201系はあのブラックフェイスが余り好きではないもので……^^;)。途中吉祥寺で下車し、井の頭線3000系を撮っても良かったのですが、最近は昼間余り3000系が来ないことから、ここもボツ (^^;)。そういうわけで、新宿からさほど離れていないところで、個人的にツボな電車が割と頻繁にやって来る所と言えば……辛うじて8000系の密度が高い東武東上線!
考えても見れば、野田線に5070系が走っていた一昨年の秋まで、8000系は野田線を訪れた際の「圧倒的多数を占めるハズレくじ」であり、非常に滑らかで静かな乗り心地であることも手伝って、面白みが感じられない車両の代表格でした。
しかし、野田線から5070系が消え、さらに50000系が登場した (そして他のJR・私鉄において一層の車両置き換えが進んだ) 結果、急に8000系がシブ味を増して見えるようになりまして、そのモーター音もよく聴いてみれば実に優しく力強い……。しかも東上線では、正面未更新の車両を見かける確率も伊勢崎・野田線に比べて高い (ような気がします) となれば、なおさら「たくさん走っている今が華なのではないか?」という気になります。恐らく、近い将来の地下鉄13号線・東横線直通に合わせて50000系が大量増備され、大所帯を誇った8000系が急激に廃車されることにもなるのでしょう。そこで「もう日没まで余り時間がないものの、東上線で8000系雪景色も撮っておこう!」と思ったのでした。
午後3時に池袋駅に着いてみますと、いきなりお目当ての正面未更新車・クハ8112が普通・志木行として停車中! まずはこれに乗り、志木から折り返して来るところを上板橋で撮影することにしまして、それまで中板橋・ときわ台・上板橋を転々とし、次々に現れる8000系を更新・未更新問わず撮影しました (^^)。しかし、時間が経つにつれていよいよ光量は少なく、かつ雪は激しく降りしきる……という過酷な撮影条件に。構内では保線担当の方々が出て、あちこちに融雪剤を散布しています。こういうとき、折り返し時間が長いことが一般的 (?) な志木始発の電車を撮るのは待ちくたびれます……(-_-)。しかし待った甲斐がありまして、もう暗くなる間際のギリギリの時間、一層強く降りしきる雪を突き破るようにヘッドライトを輝かせてクハ8112が出現! とても板橋区内とは思えない雪のドラマに感激しながら一日の雪中撮影を締めくくったのでした (^_^)。
しかしこの時点では、もう1本待てば成増で折り返した50002Fが現れることが分かっていましたので、この8000系には乗らず、田園都市線で50050系が営業運転を開始する前に一足お先に50000系の初乗車を果たしました。その、良い意味で従来の東武らしさを大きく塗り替えた外観に期待しながら、一歩車内に足を踏み入れてみますと……確かに車内も洗練されてはいました。しかし次の瞬間……座ってみてガッカリ。椅子がものすごく硬く、しかも少なくとも私の体型と背もたれの形状が一致していませんでした……。まあ、空前絶後の座り心地の悪さと勝手に思っている小田急3000形一次車よりはマシでしたが、E231よりも硬い椅子とは……。これで中央林間~半蔵門線内を日常的に移動することを想像すると、ちょっとブルーな気分にならざるを得ない、というのが偽らざる気持ちです (-_-)。最近の鉄道会社は椅子を設計するとき、果たしてきちんと試作品チェックなどしているのでしょうか……??