地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急8039Fリバイバル急行走る! (妙蓮寺編)

2007-07-01 19:01:36 | 大手民鉄 (東急)


 先刻の「白幕渋谷行きカブられ事件」がどうしてもトラウマとして心の中から抜け切らない中、さて次はどこで撮ろうか……と思い、当初やって来たのは妙蓮寺〜白楽間の急勾配を登り切ったあたり。ここの踏切で粘れば、元中行きは最後部が切れるもののカーブを行くダイナミックな構図で撮影でき、渋谷行きは勾配を駆け上がる雄壮なシーンを撮影できます。しかし、先客がもう複数。どう見ても2年前の「伊豆のなつ」運行時よりもギャラリーが多い……。
 そこで結局やってきたのが妙蓮寺駅。ここはどうしても人が多いのが難点ですが、それでも、妙蓮寺界隈も幼少時いつも母親に連れられて買い物に来た懐かしい場所! 人の多さに負けず、何としてでも成功させようと俄然執念が湧き上がります (^^;)。早めに着いて良い立ち位置を確保していたことが功を奏し、特製・赤幕の元中行き表示も凛々しく姿を現した8039Fを確実に記録成功! v(^O^)v コロコロと正面表示の内容が変わるのは、まさに「伊豆のなつ」と同じですね!!



 下り列車の撮影後は早め早めで移動し、今度は下りホームの先端2列目を確保のうえ、上り元住吉行きを撮影! 通過するまでのあいだ、駅前踏切から見たホーム先端は凄まじい雰囲気だったようで、20代の非鉄子さんたちがしばしばケータイでこちらの方を撮影していました (笑)。
 かくして姿を現した元住吉行きは、もちろん当時としてもイレギュラーな入庫運用だったわけですが、白幕だったこともあり、渋谷行きカブられの負い目をきっちりと取り返す撮影となったのでした! ちなみに、私は撮っていないのですが、最後部の幕は赤幕でしたので、今日の元住吉行きは恐らく先頭が赤幕になるのでしょうか?!  (この記事は30日深夜に作成しております)

 それにしても……8000系が「消え行く旧型車」だという事実は断じて認めたくないのですが、こうして撮影していても、急行サボ掲示時代にはなかった背後の横浜ランドマークタワーの存在などなど……いつの間にか長い時間が東横線沿線に流れていたようです。8000系の登場後間もなく生まれた私ももう決して若くはなく、8000系がそんな哀れで孤独な三十路を置き去りにして東横線から消えて行くのもまた諸行無常、避けがたいことなのでしょう。
 それでも、8039Fの運命が数奇にして数年延び今回の晴れ舞台に至ったことは、まさに偶然の成せるわざ! 当初8039Fは、絶不調で長期休車となった末に8000系初の廃車となった8041Fの後を追って、2003年に休車・廃車の運命をたどるはずでしたが、車両不足救済のため検査を受けて奇跡的に復活したのでした。以来、正面のLEDを回転幕に戻し、赤帯も外し……。その神秘的な活躍の姿は、このブログをご覧の多くの方の脳裏にも焼き付いていることでしょう! 
 しかし、その活躍もついに今日まで。私は別に用事が入っているため、2日目のリバイバル運行には参加出来ないのですが、最後まで隠し球を用意して力走してくれることでしょう! ファンがうなるほどの8000系引退企画を立案・準備されている東急の関係者の皆様には頭が下がる思いです。とくに、改めて渋谷・モトスミ行きの画像をよく眺めてみると……正面窓が白ゴム支持になっているではありませんか!!! 引退企画第2弾・第3弾 (?) ……へとへつなげるためにも、無事故で有終の美を飾って欲しいものです。

 ありがとう、そしてさようなら、東横線8039F!