地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ことでん激動の07夏 (2) 30形最後の今橋入庫

2007-07-14 12:07:40 | 地方民鉄 (琴電)


 7月7・8日の2日間にわたった30形のさよなら運転は (台風の予報を見るにつけ、今週末の運転ではなくて本当に良かったです。そもそも瀬戸大橋も渡れない?)、幸いにして狙い通りに乗って撮ることが出来まして、最後の力走を心から味わうことが出来ました。そこで最後はどこで撮ろうか……と思ったのですが、瓦町まで残りあと一駅という最後の花道として、かつ入庫シーンを撮る際の便を考えまして、今橋へ入線するところを後追い撮影してみました。1932年=昭和7年に製造されて以来、かれこれ地道に走り続けること75年! 頑丈で使い勝手の良い優れた電車だからこそ生き永らえることができた京急230形の車生も、あと1駅分を往復するだけで完全に終わるわけで……。蒸し暑い夏の日ながらも、ファインダーを覗き続ける私の心の中に凛として迫ってくるものがありました……。



 瓦町で名残を惜しむ乗り鉄の皆様を降ろした27+28は、間もなくいつものように瓦町から戻り、これまで長年にわたって今橋に入庫する旧型車たちがいつもそうしてきたように、申し訳程度の釣掛サウンドを響かせながら、てきぱきとした要領で入庫して行きました。
 しかし、これはさよなら運転終了後の入庫である以上、余程のことがない限り、もうこの線路を通って出庫することはないのです! 庫内の僅かな距離すら、もう二度と戻らない道……。さよならHMを除けば、余りにもありふれた志度線の日常風景であるだけに、23号が転属まで何らかの理由で動いたりしない限り、これが志度線での旧型車最後の入庫だとはにわかに信じられないものがあります。
 思い出してもみれば、去年の今頃はまだ今橋に計8両の旧型車が所属しており、日中はホーム脇の留置線で多くの旧型車が昼寝をしていたものです……(遠い目)。
 このシーンを撮り終えたあとはいったん瓦町へ戻りまして、地元民で大いに賑わううどん屋で超美味な冷やし天ぷらうどんに舌鼓を打ちまくり! 腹ごしらえを万全に済ませたうえで、午後の撮影会に向かったのでした。