1961 (昭和36) 年に登場して以来、名実ともに名鉄の顔として余りにも偉大な活躍を続けてきたパノラマカー7000系……。80年代に岐阜600VやAL車を求めて何度も名鉄に通った頃は、特急専用の白帯車はもとより、料金不要の高速・急行にも当たり前のように7000系が姿を現していたために珍しくも何ともなく、フィルム代も余計に出せなかったことから、「記録しよう」という気すら起こらなかった車両でした (^^;)。しかしその一方、快適なシートに加えて展望席でなくとも素晴らしい眺望を楽しめる接客スペックや、威厳たっぷりの安定した走りを日常的に楽しめるというのは、首都圏民からみてホントにうらやましい限り……(80年代には既に京急2000系が料金不要特急としてデヴューしていましたが、やっぱり「夢」と「格」はパノラマカーの方が圧倒的に上だと思います)。広く知られている通り、それは道路網が早くから整備されたクルマ帝国・大名古屋で鉄道が生き残るための策でもあったわけですが、目の前を走るロマンスカー (特に展望車) なんて滅多に乗れない小田急沿線の貧乏中学・高校生だった私にとって、パノラマカーはとりわけ羨望の的! たまに乗ったときの感動は言い尽くせないものがありました (それでも横にAL車が停まっていたらALを選びましたが ^^;)。
そんなパノラマカーが来年の全廃を前に、来る月末のダイヤ改正からは4連×3のみとなり、運用が激減するということで……これも時代の流れでしょうか (T_T)。そこで、何とかまとめて撮る機会はないものか……と思っていたのですが、ここ2~3ヶ月余りにも忙しいため、結局機会を逃しておりました。しかし、先月末の名古屋出張のついでに幸いにして時間を確保することが出来ましたので (^O^)、勇躍沿線に繰り出してみることにしました。
今回の名古屋出張の用務は、午前の遅めな時間からスタートするということで、前日から名古屋入りして早朝から撮ろうと予め決めていたのですが (笑)、直前になって前日の午後も時間に余裕が出来たため、東京13:10発の「のぞみ31号」(N700) でいざ出発! 名古屋到着後はさっそく駅前の宿に荷物を置いて、名鉄の客となりました (笑)。そして向かった先は……名古屋本線の堀田~鳴海間! 事前にDJ誌最新号 (名鉄パノ特集) とにらめっこして、この区間で午後4時台に集中的に撮影できることが判明したためです。まずは急行の最前部でかぶりつきながらロケハン。当初は鳴海駅あたりで……と思ったのですが、あらら、いつの間にか鳴海駅は高架化されており、しかも異様に駅撮りしづらい……(-_-;)。
そこで改めて向かったのが本笠寺。2~3年前に名古屋臨海を撮影したのちバスでこの駅に至り、「結構良い雰囲気だなぁ……」と思ったものですが、やはりロケハンの結果もここがベストかなぁ……と思いまして (^^;)。最初にパノで姿を現す豊明行きは何と1380系による代走で泡を吹きましたが (^^; 後日扱います)、次の犬山行 (1枚目) はブック型の行先表示で御登場!! このカーブは6両編成のほうが決まるなぁ……と思いつつも、最早贅沢を言っていられる状況ではありません。副本線に進入するため減速している7043Fをファインダーの中で追いながら、「あぁ、この雄姿をファインダーの中で追えて幸せ……」という気分でした (*^^*)。
そして、次の普通列車(岩倉行)もDJ誌の記述通りパノ様で御登場! 今やこれほど効率的に7000系を撮影できるのは、ほとんど奇跡と言っても良いでしょう! うまく撮ることが出来たあとは、是非乗ってみたいもの。通過待ちですぐには逃げないことからのんびりと地下道を通りまして、とりあえず先客がいる展望席は避け、3両目車端部に陣取って走行音を楽しむことにしました……(つづく)。