地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

名鉄パノラマカー礼賛 (2) 岩倉布袋編

2008-06-20 20:21:32 | 都市民鉄 (中京圏)


 時間が経つのはまことに早いもので、先月末に撮影した名鉄パノラマカー画像の続編を多忙のためにアップしそびれていた間に、今月29日の名鉄ダイヤ改正まであと10日を切ってしまいました (汗)。「名鉄といえばパノラマカー」という世代である私にとって (いや、私はそれ以上に「名鉄といえば岐阜600VとAL車」というひねくれ者だったりするのですが ^^;;;)、10日後には営業運転を続ける7000系がたったの3編成まで減少するとは、未だに信じられないものがあります……。しかし、こと既にここに至った以上、引き続き先月の撮り鉄・乗り鉄の記憶を文字に起こすことで、勢力大激減の前夜をかみしめることにしたいと思います。
 さて、本笠寺にてパノラマカーが2本連続で現れるスペシャルなひとときを堪能したあとは、優等待避で長時間停車中のパノラマ岩倉行の客となり、決してスピードそのものは出ないものの重厚な走行音と乗り心地を楽しみました (*^^*)。昭和30年代のデザインによる車内は、お世辞にもキラキラしたものではありませんが、決して飽きの来ない落ち着きと風格が漂っており、気ぜわしい大都会の生活に一服の潤いを与えているかのようです。嗚呼!こんな贅沢な料金不要車両が普通列車として運用されているなんて……。急行がロングシート車主体となってしまっただけに勿体ないのひとことですが、同時に「こんな普通列車だったら、時間を余計にかけても絶対に優等列車なんか乗らないよなぁ」と思います (いや、そんなの「鉄」だけでしょう ^^;;)。



 岩倉に向かう車中から沿線を眺めると、さすがにパノ激減まで1ヶ月を切り、DJ誌でも運用が公表されたこともあってか、ちらほらとカメラを構えている方を見かけましたが、まだ緊張感めいたものはなく、車内も上小田井を過ぎる頃からはスカスカになってしまいました。しかも、展望席の最前列に座っていた学校帰りの高校生が消えたことで、すかさず展望席に移動しまして、たった一人でのうのうと展望席を占拠! (笑) 岩倉までごく短時間に過ぎませんでしたが、ただ最高の全面展望と走行音のみを楽しむ至福のひとときを満喫したのでした……。
 終点の岩倉で下車後は、待ってました!のお楽しみで、折り返し東岡崎行が入線するシーンを激写! パノを撮影する際にはしばしば、様々な影が前面のガラスに写り込みガックリすることも少なくないのですが、このときは超大成功! (^O^) 側面の窓に別の建物が写り込んでしまうのは、気にしない……(^^;
 その後は犬山行きに乗り、2つ先の布袋へ移動。本笠寺で撮影したパノ1本目の犬山行が折り返して来たところを撮影してみました。時間的にはもう夕方の6時前、しかも曇り日ということで、かなり暗くなっていたのは否めませんでしたが、それでも撮影できてしまったのは日の長い季節ならではの恩恵でしょう (^^)。この編成の発車シーンを後追い撮影したあと後続の急行に乗りますと、さっそく岩倉にて追いつきますので、銀色の新型をあっさり捨ててこの編成に乗り換え! 再び名古屋まで重厚な乗り心地を楽しみ、翌日の用務に備えて英気を養ったのでした。