一目で分かるバゴー駅。ニャンキャシェ支線から戻って来たところでしょうか。
あ~あ、日本中古の王道を歩まれて来た斎藤さんもついにアブナい道に (笑)。
と思ったら、さっそく私の想像を遥かに超える究極の魔窟に潜入されたとは!!
ヘンタイ車両狂の私なんぞがこんなところを訪れたら鼻血出血多量死しそう (^^;
日本の旧型電車っぽい窓配置と、救援車っぽい雰囲気の後部窓がイイ!!
これ、ちゃんと復活整備の上、バゴーに回してくれないもんですかねぇ~。
産業用スイッチャー然としたボディに客室をくっつけたヤッツケ感が悶絶モノ!
砂埃舞う暑季にこれが走る姿は「緬甸(ビルマ)の戦車」? 復活しないかなぁ。
(↑元ネタは、静鉄駿遠線の「蒙古の戦車」ことDB600形)
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先月、いつもお世話になっております斎藤幹雄氏の鉄道友の会・島秀雄賞受賞記念パーティーが開催され、東南アジアにおける日本中古車両探訪研究&趣味が一定程度日本の鉄ヲタ界に認知されるに至る偉大なご功績が顕彰 (?) されたことにつきましては、当ブログでも既にお伝えした通りですが、その余韻も醒めやらぬ先月末に受賞記念 (?) ミャンマー再調査の旅を敢行された斎藤様から、ご帰国早々に最新画像をお送り頂きました! その中身は久留里に札沼……?ということで添付画像ファイルを開いてみたところ、何とまぁビックリ! いつものRBE=Rail Bus Engineではなく、ごく一部のミャンマー訪問経験者の間において、下手をするとRBE以上にマニアックな注目を集めているLRBEの百鬼夜行な顔触れではありませんか……!
しかも、この点においても斎藤様の驚異的な好奇心は一歩先を歩んでおられます (笑)。一枚目の画像で「をっ……齋藤さんもバゴーのLRBE見物に行かれたか! SL時代はさておき、無煙化された21世紀以後においてミャンマー鉄訪問をするとしたら、第一の狙い目は斎藤さんがパイオニアでいらっしゃるように日本中古DCであるに決まっているわけだけど、やっぱ現地ならではの風物にも関心が湧いてくるようになると、自ずとヘンテコLRBEもナマで見たくなるものだよなぁ……」と思ったのも束の間。さらに別の画像を開いてみますと、思わず「ぬをををを!」とオドロキの唸り声が!! 何と……熱帯のジャングル的魔空間の中に、一両一両が全てオリジナルで、全てゲテモノで、全て究極にユーモラスなLRBEが所狭しとひしめいている……!! 自分も含めて、各地でLRBEに触れた日本人鉄ヲタは他にいるものの、LRBEばかりがひしめき思わず脱力メロメロになってしまう空間に潜入された日本人は恐らく初めてでは?!」ということで、思わず鼻息を荒くして、斎藤様のメールの文面を食い入るように見つめてしまったのでした……。(原文中、私の姓が入っているところは「おっとっと」に変更)
>お世話になります。斎藤です。今朝ほど、ミャンマーより帰国
>しました。先日の祝宴出席のささやかなお礼を兼ねて、ぶっと
>び画像を添付いたします。
>日本型DC程度ではもはや動じないおっとっとさんをサプライ
>ズさせていただきたく、今回、日本人としては、”おそらく初め
>てではないか”、と機関区長に言わしめた、「お菓子のぷっちょ」
>がヒヨコの如くわらわらと発生している(爆)、LRBE機関
>区である、「パズンダン機関区」を訪問してきました。(+バ
>ゴー駅)
>画像の通り、北海道の簡易軌道か、はたまた軽便チックな個性
>あふれる顔がそれこそボウフラのように大量発生していました。
>同車の詳しい脚注は後日お流ししますが、ここはひとつ、表現力
>豊かなおっとっとさんのコメントに期待する方が私的には楽しみ
>(笑)ですので、是非とも「地味鉄」に掲載御検討をお願いいた
>します。
>まずは驚いて下さい。
……いや~~オドロキましたとも!! この手のLRBE、各地の機関区で一般のDLやRBEとともに日常的な検査を受けていると思われるわけですが、全般検査・重要部検査に相当する重検査や、壊れたメカの修復の場合には、日本中古RBEがヤンゴン駅南の工場で集中的に整備を受けるのと同じように、LRBE専門の整備工場が存在するとは!! しかも、そのLRBEが妄想の限りを尽くした脱力系的なシロモノであるだけに、ワラワラと雲集されると緩んだ頬が元に戻らない……(^^;)。ある意味で、現代世界のあらゆる鉄道シーンの中でも最も力が抜ける空間であることは間違いないでしょう……(汗笑)。
そして、ここは斎藤様らしく、工場長からいろいろお話を伺われたとのことですので、いずれこのLRBEの全貌がRP誌に詳しく紹介され、日本全国の鉄ヲタが誌面をめくりながら総脱力する日も近い……?! しかもタイミング的に、今後日本中古RBEがますます増加、または整備状態の好転に伴い、従来LRBEを使っていた線区にRBEが回ってくるようになりますと、LRBEは急速に存在意義を失って消えて行く可能性もあるわけで、いま機関区を御訪問のうえレポートされるということは、それ自体が鉄道史的記録への絶大な貢献になることでしょう。そんな激濃すぎる期待をしつつ……否、半分は禁断の世界を覗くのを前にした武者震いを感じつつ、斎藤様には心よりお礼申し上げます!!