詳しくはパクアン急行様のブログをご覧頂ければと存じますが……ジャカルタ・ガンビール駅と西ジャワ州の古都バンドゥンを結ぶ伝統の特急パラヒャンガン、及び1等オンリー列車のアルゴ・グデは、高速道路の開通のため、私が初めて訪れた2009年頃にはかなり落ち目になっており、しばらくすると減便・減車が激しくなり、ついにはパラヒャンガンとアルゴ・グデが統合されて「アルゴ・パラヒャンガン」となったものの、昼間はいつ見てもガラガラの青息吐息な状態が続いていました。機関車を含めて8両中、罐・電源荷物車・食堂車・アリンアリン (衝突対策の控車) を除けば、客扱いしているのは僅か4両で、しかも使い古しのボロが充当される割合が高く、さらにスッカスカ……。もうどう考えてもヤバいし悲しすぎる、と思ったものです。
しかし、列車を使えばバンドゥンまで3時間台で着くのみならず、途中のプルワカルタとパダラランの間は息を呑むほどの絶景の連続……(複線の新線に一部切り替わってしまいましたが)。乗れば本当に素晴らしく、ジャカルタから超お手軽に日帰りでインドネシアの長距離客レ気分を味わうことが出来るという点でも極上の列車だと思うのですが……。それだけに、ヘタすりゃ本当に高速バスや自家用車にKO負けして廃止になってしまうのでは、という危機感が外国人ヲタながらも募ったものです。
ところが何と! 最近は高速道路の渋滞激化により列車利用が劇的に回復しつつあり、最新鋭2018年製ステンレス客車も増発分として真っ先にアルゴ・パラヒャンガンとして投入され、長大編成が約1時間間隔でガンガン行き交うL特急状態が実現しているのだとか! パクアン急行様もおっしゃる通り、カーブと急勾配の多いこの区間に四国の振子DC特急の技術で造った特急車両を入れれば、チャイナな高速鉄道KCICに十分対抗可能だと思います……。
というわけで、2016年に撮影して未アップだったアルゴ・パラヒャンガンの画像を貼っておきます。最近は製品受注が立て込んであたふたしており、更新間隔が開き大変申しわけございません m(_ _)m