地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

仙台海沿い鉄遊覧 (1) 仙石線205系青

2018-03-11 14:46:00 | 国鉄型車両


 東日本大震災から7年が経ちました。膨大な犠牲と被害には今でも粛然とする思いです。被害に遭われた方々にはご冥福をお祈り申し上げ、お見舞い申し上げます。そして私自身も東京で、凄まじい揺れと帰宅難民を体験したものです。あの日以来誰の心の中でも「何か」が変わったことは間違いないでしょう。
 とはいえ、起こってしまった天災は仕方がなく、長い復興の道はまだ続きます。そのことを胸にとどめるためにも、ヨソ者ながら東北を歩くのは悪いことではないでしょう。というわけで、昨年の8月に仙台出張した際、翌日は無罪放免で終日自由時間を頂きましたので、仙台港に面した日本最低峰・日和山 (津波で削られ再測量の結果、国土地理院が大阪の天保山を下回る日本最低峰に認定) への登頂を果たしたついでに、仙台港にほど近いあたりを鉄散歩してみました (7ヶ月経って,思いだした頃のアップでスミマセン ^^;)。



 周知の通り、震災後に進められた仙石線の復旧過程の中で、石巻への速達を図るべく仙石東北ラインが整備され、あおば通〜高城町間の仙石線は事実上石巻への主要都市間連絡路線としての座を失い、あくまで仙台近郊のベッドタウン・通勤路線へと性格を変えた感があります。とはいえ、実際のところ仙石線仙台口の利用者は非常に多く、区間列車も頻発していることから、仙石線の輸送力を純然たるコミュータ輸送に振り向け、東北線の輸送力の余裕 (?) を石巻直行輸送に割り当てたものと解釈することも出来るでしょう。
 というわけで、205系はもっぱら各駅停車でのんびりと走っていますが、これもまぁ205系の本来の使い方に徹しているといったところでしょうか。訪れた日は「やませ」が吹いて生憎のどんより曇り気味でしたが (線路脇での撮影は若干涼しくて助かりました)、だからこそブルーの濃淡帯が鮮烈に見え、東北の都・仙台の主要な足として、今後も引き続き頑張れよ205系……と思ったのでした。