地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第三ジャカルタ炎鉄録 (7) 05系ド派手07F

2011-08-25 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 KCJ (ジャボデタベック通勤鉄道) 公式HPを見ておりましたところ、いよいよ今月末に迫って来たレバラン(断食明け)を控えて帰省ラッシュが過熱の度合いを加えつつあるため、去る23日から来月の2日まで、長距離列車が発着するガンビール駅とパサール・スネン駅は全ての電車が通過扱いとなるとのこと。そもそも断食期間中につき、私のジャカルタ滞在中は他に日本人撮り鉄を見かけませんでしたし、これから10日間ほどインドネシア全土が帰省ラッシュ大戦争に陥るさなかに趣味目的でジャカルタを訪れようとする奇特な方もそうおられないと思いますので、わざわざ記す必要もないのかも知れませんが……くれぐれもガンビール及びパサール・スネン駅を利用される際にはご注意を……(汗)。
 というわけで、ジャカルタ撮り鉄の続き……今日はド派手な05系07Fを (^^;



 前回も記しました通り、メトロ05系は既に5編成がジャカルタで就役し、さらにネットを見ておりましたところ川崎市営埠頭でしばらく放置されていた3編成も無事貨物船に載せられて日本を後にしたとのことですので、これはいよいよ東急8500系と並ぶ最大勢力となることが確定か……という勢いですが (滝汗)、車齢20年少々ながら東西線の車両計画変更でやむなく廃車となった05系を大量に購入したKCJは本当に良い買い物をしているなぁ……と思います。何せ05系が来ますと、非冷房でボロボロのエコノミー電車・客車が行き交う線路が一気に最先端都市のそれに化けて見えますので……(笑)。KCJとしてもそのような効果を狙ってか、05系を主に東~ブカシ線やスルポン線といった客車鈍行運行路線に集中的に投入しているのは興味深いところです(笑→とくにスルポン線の場合は回生ブレーキ装備車である東急8000系列が入線出来ないため、その分メトロ車が多く入るということらしいですが)。
 そんな05系のうち、07Fは先頭車の側面に超!ド派手なピンクの女性専用車ラッピングを施し、大いに人目を惹いています。ドアのラッピングは如何にも貼るのが面倒と思われ、今後他の05系、さらに他の車種にどの程度波及するかどうかは分かりませんが(いずれ取り上げますが、各車種とも一部の編成が既に対象となっています)、まぁ取りあえず一部の編成限定であれば良いかな……と (^^;
 ちなみに、冷房車では8両・6両編成いずれも2両設定されている女性専用車ですが、こうも編成中の比率が高いと男性客としてはどうしてもやっかみたくなるものです (1両のみで、かつ中間車であれば……と思うのですが ^^;)。しかし、女性専用車内には女性の鉄道警察官(または単に警備員?)が乗務しているほか、女性専用車に通じる貫通路にも男性の切符切り要員が立っていることが多く、男性客の闖入は固くブロックされています。というわけで、冷房車の女性専用車は実施後約1年を経てほぼ完全に定着しておりまして (余程混み合う朝方は「?」ですが、少なくとも日中と夕方は完璧に実施)、ホームの先頭車停車位置付近には最初から女性客しかいないというのが現状です。現地で乗り・撮り鉄される際にはお気をつけを……。

第三ジャカルタ炎鉄録 (6) ボゴール聖夜

2011-08-24 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 早いもので、今回のジャカルタ遠征の現地到着から2週間少々、そして帰国から1週間少々が経ってしまいました (汗)。連写に連写を重ねて1000数百カットも撮り貯めたものを整理し、その中から選りすぐってレタッチを施すのは途方もない作業ですので、とりわけお楽しみでカット数も多い東急車につきましては一体何時連載できることやら……と (^^;)。
 とはいえ、脳内での記憶が余りにも鮮烈であるがゆえに、鮮度を保ったまま記憶を文章にしておきたい出来事もありますので、とりあえずこんな光景をどうぞ……夜のボゴール駅に集う東急8000系列です! しかも、赤いマスクが強烈な印象を放つ8613F「JALITA」のみならず、幕が生きている8003F (今回の訪問時、8007Fは全く動いていなかったため、8003Fが代わりに超大当たり編成に!)、そして泣く子も黙る伝説の神秘的編成である8039Fの三並び!! (*^O^*)



 既に8日付けの記事にて記しました通り、去る7日の到着初日は予想を良い意味で思い切り裏切るかたちで午後4時に宿に到着出来てしまい、荷物を部屋に置く間もなく、目と鼻の先にあるジャヤカルタ駅に繰り出して撮り鉄に興じたのですが、8613F「JALITA」を撮影した後はそのままこの列車に乗ってボゴールへ! (爆) その目的は勿論、急行廃止後も相変わらず力強い走りが期待出来るデポック~ボゴール間での8500系山登り激走サウンドを楽しむことでしたが、それ以上に重要な裏の目的として、ボゴール駅構内の超美味なミーアヤム(鶏そば)を1年ぶりにさっそく激賞するためでもありました (笑)。残念ながら、ミーアヤム屋は日曜日につき営業しておらず (T_T)、賞味は翌日の晩、103系に乗ってボゴールへの山登りを楽しんだ後へと持ち越しとなりましたが (103系を眺め、断食明けのアザーンを聴きながらのミーアヤムは美味かったぁ!^O^)、その代わりに展開していた超!美味しすぎる光景こそ、この東急8000系列特徴編成三並びだったのです……!!
 し・かーし! 基本的にジャカルタの電車シーンは日が暮れると本数がどんどん減って行き、駅周辺の治安も悪化するといわれることから、夜遅くまでバルブ撮影するために三脚を持って行こうという発想は個人的に全く持っておらず、当然このときも三脚の持ち合わせは無し……。超高感度にセットして、手ぶれ補正とのセットで何とかこの素晴らし過ぎる光景を撮影出来ないものかと粘ったものの、今回はEOS 5D MⅡではなくEOS 7Dを持参していたため、やはり画像が荒れまくり……。そこで、ホームの縁にカメラを置き、ストラップをレンズの下に挟んでビミョーに傾きを調整し、祈るような気持ちでバルブ撮影……(笑)。勿論、三脚があれば得られたであろう最適なフレーミングは得られなかった次第ですが、昔気質なボゴール駅の夜光に佇む東急8000系列特徴編成の三並びという神聖不可侵な光景を記録に留めることが出来たのは本当に幸せな出来事でした v(^O^)v 日によってはメトロ車や都営車が混ざることも当然有り得ますので……。

国鉄急行型電車を伊豆急塗装にする (上)

2011-08-23 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 先日は伊豆急2100系のうち登場時以来のトリコロールカラーで残っていた編成が塗装変更前の最終運転を行ったとのことですが、その後「それでは一体どのような色を塗るのか?」と思いまして伊豆急の公式HPを注目しておりましたところ……何と!!100・1000系の塗装をリバイバルするとは!! (*^O^*) 完成予想図を見ますと、結構……いやすごく似合っているではありませんか……。
 さらに驚くべきことに、現役引退後伊豆高原構内の入換車として現存しているクモハ103が再び本線を走れるよう整備を施され、イベント運転用車両として大胆に復活するとか!!\(^O^)/ ふぅぅ~~伊豆急50周年関連の仕掛けがここに来て大いにアツ過ぎるぜ!と叫びたくなりますね♪ 乗り入れて来る185系も斜めストライプが復活していますし……。
 このような流れは当然模型にも波及すると思われるわけでして、既にマイクロから100系最晩年セットの発売が告知されましたが、「2両固定編成を組んでいた1000系が何故1両しか入っていないのか?!」という猛烈な抗議がマイクロ本社に殺到したらしく、間もなく編成構成変更がマイクロから発表されたという顛末は記憶に新しいところです (汗……ちなみに私は予約しました ^^;)。そして今後は、2100系の旧塗装バージョンがKATO・マイクロのいずれかから発売される可能性が高いものと思われます (笑)。しっかり金策を立てなければなりません……(^^;)。



 というわけで、そんな余りにもアツい情勢に迎合するべく、国鉄急行型電車に勝手に伊豆急塗装を塗ってみたシロモノをアップしてみましょう~。いやその……これは別に2100系に旧塗装を塗ることが発表されたここ数日のうちに塗ったものではありませんで、そんな夢のような展開になるとは想像すらしなかった去る6月の段階でとりあえず1両塗ってみたものです。
 事の発端は、近所のいつもお世話になっている模型屋にて、ある日突如大量の中古ジャンク品放出大会が勃発したこと。1両300円という鉄コレもビックリの破格値ぶりに「あんなフリーランスを作ってやろうか、こんな塗装を塗ってやろうか……」と脳内妄想がグルグルと炸裂しまくり (笑)。そこで「もし伊豆急が100系の代替として国鉄近郊型ではなく急行型を導入していたらどんな感じだったか?」「国鉄東海型フェイスに伊豆急塗装はどれほど似合うか?」「あるいは、伊豆急も東京直通用として急行型電車を所有していたとしたらどんな感じだったか?」といった妄想に基づき、無造作に箱の中に転がっていたKATO153・455系の中から状態の良さそうな7両をピックアップしたのでした。勿論、出来れば全車直流車で揃えたかったところですが、165系で状態の良さそうなブツがなく (前の持ち主が相当粗っぽく使い、あちこちにヘボな改造を加えたため・・・)、結局「485系を183系に改造して使っているところもあることだし、まいっか」と妥協したのでした (^^;;
 帰宅後、さっそく1両を開封してバラしてみたところ、うはっ……窓・床下機器・屋根などなど全て汚れすぎ……(-_-;)。まぁ、安かろう悪かろうであるのは止むを得ないことですが……。そこで、まずは重曹入りのOAクリーナーをひたひたに吹いて拭き取り、何のかの言って汚れスッキリ♪ (良い子は真似しませんよう……あくまで自己責任でお願いします) その後車体はシンナーに浸したものの (KATO車体をIPAに漬けるとクラックが入るという話を多く見かけ、怖くて出来ません……)、全然色落ちしないため、そのまま上から伊豆急塗装を施した次第です。
 GMの伊豆急カラーはどうもイマイチ眠い印象なのがアレですが (苦笑)、なかなかイケていると思うのは私だけでしょうか? これであとは普通車5両、グリーン車1両を塗り替えてみようと思案しておりますが、完成は一体いつになるやら・・。

十和田観光電鉄、廃線の危機・・・

2011-08-22 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 三本木原台地の一隅が旧型電車やELの乱舞で熱く盛り上がった十和田イベントから早いもので1ヶ月少々が経過し、その具体的な模様のまとめが先日発売のRP誌においても詳しく紹介されていますが、とくに七百の撮影会には300名近くが殺到したとは……(@_@)。道理でその直後の貨物列車復活運転やEL+3401+EL運転も膨大な数のギャラリーで沿線が大変なことになるわけですな……。
 しかし、そんな十和田観光電鉄の日常は、イベントの趣意書や今回のRP誌記事にも説明されている通り、非常に厳しいものがあるようで……。去る週末の『東奥日報』によりますと、電鉄側が沿線自治体に正式に支援を要請し、もし支援を得られなければ廃線もやむなしとの判断に至ったとのこと (T_T)。



 とくに、一つの節目となりそうなのが、十和田市駅ビル解体のタイミング……。かつて十和田観光電鉄が気合いを入れて建設した鉄道・バス・SC一体の駅ビルは、SCの撤退によりここ数年ゴーストタウンの様相を呈していますが (-_-;)、もしそれでも鉄道を利用しやすい構造であれば、次の店子が決まるまでそのまま建物を維持するという選択もあるでしょう。しかし現在の十和田市駅は一体何を考えているのか、鉄道に乗るために無駄に階段を上り下りしなければならない構造になっており、しかもエレベーターやエスカレーターの類はありません。う~ん……「何はさておき立体的であることこそ都会的で善」という、いささか短絡的な発想の産物であるとしか思えないのですなぁ……。そこで、存続するのであれば現駅ビルを全て解体し、大部分の敷地は売却し、道路から直接出入り可能な駅構造とするのでしょうが、仮駅をつくるにも費用は必要なわけで……。そこで電鉄側は、仮駅建設費用を含む支援を取り付けたいものの、もし得られなければ利用客減少と沿線道路整備の現状に鑑みてやむを得ず鉄道を廃止し、バス輸送に一本化したいようです。
 この問題は究極のところ、沿線住民が鉄道を欲するかどうかによって決まるでしょうから、遠方の一ファンが是非を云々すべきではないのでしょう。それでも、今月のRP誌記事にもある通り、貴重な車両陣を擁する保存鉄道的性格が集客と観光振興に寄与していることが、今後沿線自治体・住民に広く認知されることを祈らずにはいられません。3連休のイベントの間、十和田市に宿泊したファンも少なくないことでしょうし……。

【9.11補記】非現実的な「改善策」を当ブログへのコメントとして書き込まれた方がいますが、レスのしようがありませんので、ご自分のブログで持論を展開して頂ければと思います。

青い森鉄道を撮る (下) 701系オリジナル青

2011-08-21 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 夏の甲子園高校野球では八戸の光星学院が被災地北端域からの代表として大健闘を続けて来ましたが、あちゃ~~決勝戦で日大三高に敗れてしまったか……残念。西東京住民の皆様を敵に回すのは本意ではございませんが、こういうときだからこそ東北の代表に花を……(以下略 ^^;)。というわけで、八戸駅撮りの続きです。
 八戸駅で在来線の列車を観察していますと、IGRいわて銀河鉄道の青帯車と、JREから青い森鉄道に移籍されて間もない紫帯車はそれなりにやって来るものの、たしか昨年の八戸~青森移管に先立って登場した青い森新カラー編成はなかなか姿を現さない……。まぁそれもそのはず、この新カラーは青い森鉄道発足当初からの2編成 (IGRと近似の濃い青帯でしたっけ?) にイメチェンを施したものですので、自ずと当たる確率は低いのが実情です。



 しかし、三沢から八戸へ向かう途中、八戸駅青森方の留置線(DCがゴロゴロする八戸運輸区の脇あたりで、駅からは相当遠く見えない) にて、青い森新カラー編成が停車しているのを目撃していましたので、何とか八戸駅での撮り鉄時間中に動き出して駅にやって来ないものか……と待つことしばし。何と!レアな行先である二戸行としてやって来たではありませんか! (^O^) というわけで、入線シーンのみならず、発車シーンの後追いも頑張ってみた次第 (笑)。2・3番線の青森方先頭から、4・5番線の盛岡方先頭まで歩いて行くのは結構面倒なのですが……たかが「走るんです」されど「走るんです」。こうして独自のラッピングを施されて「地方民鉄電車」らしさを滲ませつつある701系を撮りつつ、綱渡りでカツカツの車両陣ゆえに冬の豪雪期にはダイヤ乱れが頻発したという青い森鉄道の今後になるべく光明が増しますように……と念じずにはいられないのでした。
 一応、現時点では青い森の青ラッピング車はレアな存在にとどまっているようですが、今後はJREからの移籍車にも徐々に同様のラッピングを施すとか。雪がこびりついて寒々しい雰囲気が増した姿を撮ってみたいものです (^^;
 ちなみに……二戸よりも北福岡の方がしっくり来る方はオッサンに認定~(爆)。