昨年6月を最後に偉大なる歴史に幕を閉じた京急1000形のうち何両かの先頭車はその後も解体されず、長らく久里浜工場の片隅でひっそりと保留され続けていましたが、このうち4両には新たに琴電1300形として生まれ変わるべく白羽の矢が立ち、秘かに (去る5月の久里工イベントでも全く見えない場所に置かれていましたなぁ……-_-;) 改造工事が続けられて来ました。それがこのたび無事完成を迎え、ここに来て急激にネット上での露出が増えているのは周知の通りですが、昨日『神奈川新聞』朝刊で琴電行きの旨が紹介されたのに続きまして、琴電公式HPの「ことちゃんツイッター」でも、1300形の増備車が間もなく仏生山に到着し長尾線に投入される旨が「ことこと」と (^^;) つぶやかれ始めたではありませんか!
というわけで、1300形4両を迎え、長尾線はさらなる一大変化を遂げることが明らかになりました。これまで旧型車引退後の長尾線では、元京急の1250・1300形と、全然車体が小振りな元名古屋市交の600形が入り乱れていたのは周知の通りですが、たとえ600形がラッシュのピークから外されているとは言え、その前後の時間帯でも余りにも輸送力不足過ぎ……。そこで琴電としては、朝夕の長尾線運用をほぼ京急車で揃え、余剰となる600形を琴平線のラッシュ時増結用として転属させ (仏生山以北は日中でも客が多いため、日中使用はちょいとキツいでしょう・・・)、老朽化が進む1070・1080形各1編成を廃車にするという方針のようです……。
そんな長尾線では、私が訪れた5月下旬の時点でも既にちょっとした変化がありました。何と……本来琴平線用として投入されたはずの1200形・1215+1216編成が長尾線色に塗られ、長尾線運用に入っている……(@o@)。塗り立てホヤホヤの姿に100周年記念HMもキリリと決まり、何とも衝撃的でウレシイ一幕ではありましたが (*^O^*)、さてかくなる上は、1200と1250の番台を分ける意味は奈辺にありや? (^^;) 1250は性能的にみて、1300形を除く全形式と混結できる点も含め、1200と全く同じであるはずだと記憶しておりましたので……。
ともあれ、こうして1215+1216が長尾線色となり、さらに1300形2本も長尾線に入るということで、600形は長尾線に1編成しか残らなくとも良いことに……(汗)。恐らくは「ことちゃん遍路号」編成あたりが残存し、瓦町での車両交換による日中運用で細々と走ることになるのでしょうか。そして長尾線は従来からの1250×3本と1300×2本を合わせ、計8本の京急天国に! もちろん琴平線も京急天国ですが、琴平線には元京王5000系の1100形も入りますし、今後は600形も連結されることから、京急濃度の高さという点では恐らく長尾線の方が上となるのでしょう (厳密に計算したうえで記しているわけではありませんので悪しからず ^^;;)。かつては小型車百花繚乱であった長尾線が、数年の時を経ていつの間にか圧倒的な京急700・1000天国となったという事実には、隔世の感を覚えずにはいられません……。