ここ半年か数ヶ月のあいだに一気に数を減らしてしまった203系のうち、一部の編成が目出度くインドネシアに輸出されるはこびとなり、上越線を延々と北上して新潟に送られたことにつきましては、既にリンク頂いている複数のブログほかネット上のあちこちで報じられている通りですが、このたび無事ジャカルタのタンジュンプリオク港に到着し、さっそくマンガライ工場に輸送されました! インドネシア鉄道のアメロコに牽引され、救援用DLを控車として伴った回送編成がタンジュンプリオク~クマヨラン~ジャティヌガラ~マンガライというコースで運ばれたのは、ジャカルタ現地発の情報を見る限り先週後半の出来事だったようで、「うう……自分のジャカルタ入りがあと数日早ければ、または203系の到着が台風の影響などであと数日遅ければ、もしやすると自分も東線あたりで感動的なシーンを撮れたかも知れないのに……」という悔しい思いをしたものですが (^^;)、到着早々「あるいは今マンガライ工場を覗いてみれば203系の姿を確認出来るかも知れない」と思い直しまして、着いた翌朝(月曜)さっそくマンガライへ。すると……何と!普段は入換のない限り固く閉じられている工場の門が開いているではありませんか!!
そこで思わず鼻息が荒くなり (^^;)、草むしたヘロヘロな線路を歩いて行き、守衛氏に「スラマッパギ!」と挨拶して中を覗いてみますと (正式に中に入るにはややこしい許可証申請が必要とのことで、インドネシア語はカタコトしか出来ない私は当然入れません)……をををっ!本当に203系がいらっしゃるではありませんか……(*^O^*)。望遠ズームレンズで撮影して車番を確認してみたところ、マト66編成であることが早速判明したのですが、確かこの編成は、既に203系が激減していた去る5月、代々木上原にて奇跡的に遭遇しまして、本来ならば新宿経由で山手線内に向かうつもりだったところを思わず下車 (爆)、千代田線内にてしみじみと走行音を楽しませて頂いたという感動の編成……。そんなマト66編成と約3ヶ月後、東京から約6000km離れた熱帯の地にて、東京時代と同じ姿のまま再会することが出来たとは何という幸運なのでしょう!! そして、ジャカルタで先頭化改造を受けた都営6000系と並んでいるという……。東京では203系と都営6000系が顔を合わせる機会は皆無でしたので、これからジャカルタでの日本中古車両大同窓会に203系も参入することがはっきりと見て取れる光景に思わず胸が熱くなりました……。
さらにもう一つの幸運は、このシーン自体が超!期間限定であったこと……! 翌朝(火曜日)に改めてマンガライ工場を覗いてみたところ、203系がいたスペースはすっかり空っぽと化しているではありませんか……(どうやらデポックで整備するためとか)。というわけで、如何にもインドネシア的な鉄道風景の中に佇む緑帯203系を拝むのは、個人的にはこれが最初で最後となりそうです……。
203系の今後につきましては、恐らく最近のKCJ新規所属車 (メトロ7000・05系) と同様に赤+黄帯となりそうですが、現在の帯はそのままに黄色の帯を付け足す程度で良いのではないか……と思わなくもありません (^^;;)。