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ミステリ感想-『黄泉津比良坂、暗夜行路』藤木稟

1999年03月24日 | ミステリ感想
~あらすじ~
鳴ったらこの世の終わりと伝えられる「不鳴鐘」が、寂寥たる闇を震わせ、大音声で鳴り響く。
天主家に、十四年前の悪夢が甦る…。
『黄泉津比良坂、血祭りの館』続篇。


~感想~
で、後編。
二階堂の『人狼城の恐怖』と比較すると、後編・謎解きの段に及んでもまだ事件が起こりつづけ、煩雑な印象を受ける。展開するストーリーに追われて、謎解きが片手間に終わってしまうのも不満。
また、トリックが小粒に過ぎ、これだけの長大さを支えられるものではなかった。
ケレン味の濃い物語は好みなのだが、ミステリとしては……。


99.3.24
評価:★☆ 3
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