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ミステリ感想-『魔物どもの聖餐』積木鏡介

2000年03月14日 | ミステリ感想
~あらすじ~
縄文寺久羅のマンションを訪ねた野呂啓介は、自分あてに残された手紙を見つける。
そこには、幽羅が桔梗荘に集まる人々を皆殺しにしようと企んでいると記されていた。
幽羅とは、地獄のはらわたから産まれた傀儡師。
誰にでもなんにでもとり憑き、意のままに操ることができる久羅の呪われた兄弟。
そして桔梗荘では、まるでおとぎ話のような事件が次々と発生し……。


~感想~
奇作にして怪作。そして(ある意味)大傑作。氏に求められるすべてをクリアし、なおかつそれすらをも上回った。
こう見えて(本当にこう見えて)フェアなトリックと、狂い咲きのようなむっちゃくちゃな展開に、ただ拍手を送りたい。
メタミステリ史上に残る逸品。……ただし、好みが超極端に別れる作家なので、苦情は受けつけませんあしからずw


00.3.14
評価:★★★★☆ 9
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