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ミステリ感想-『新本格魔法少女りすか』西尾維新

2004年08月29日 | ミステリ感想
~収録作品~
やさしい魔法はつかえない。
影あるところに光あれ。
不幸中の災い


~感想~
維新ファンタジィ小説、というかもともとファンタジィ味を内在した維新だけに、ミステリ味をごっそり削った本書はあくまでも(良くも悪くも)ミステリであることが魅力だった維新小説の良さが失われた感がある。
この程度なら凡百のファンタジィ作家たちと大差ない気がしてならない。(※ファンタジィ作家を愚弄した発言ではありません。非難できるほどファンタジィは読んでませんし、だいいち僕も趣味でファンタジィ書いてます)
どれもこれもミステリ慣れした目には見抜きやすいトリックばかり。
「戯言」と似通った主題。いーちゃん-面白味=主人公。
維新の力はこんなものではないはずだ。


04.8.29
評価:★★ 4
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