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ミステリ感想-『黄昏のベルリン』連城三紀彦

2008年09月23日 | ミステリ感想
~あらすじ~
リオデジャネイロ、ニューヨーク、東京、パリ、ベルリンと、世界の大都市を結んで展開する国際的謀略事件。
ハーフの講師・青木優二は自分の意外な出生の秘密を知り……。


~感想~
場面が章を区切らずにダッシュだけで次々と切り替わるが、まったく読者を混乱させない手腕はさすが。
話が進むほどにミステリというより謀略小説へと様変わりしていき、最後はトリックなどどうでもいいようなロマン小説に着地するのが不満も。
だがそこまでの過程だけでも十分に良作と呼べるだろう。
連城三紀彦の謀略小説と聞いて想像するとおりの作品。期待は裏切らないが、上回りもしない。


08.9.23
評価:★★★☆ 7
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