小金沢ライブラリー

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武勇伝は原爆の暗喩

2015年04月05日 | 拾い物
そんなこと言ったらオリラジの武勇伝も原爆の暗喩だぞ


オリエンタル(大日本帝国の暗喩)ラジオ(玉音放送の暗喩)でお願いします(GHQによる占領の暗喩)
あっちゃん(アメリカの暗喩)いつものやったげて(二度の原爆投下を暗喩)
おう聞きたいか(玉音放送の暗喩)俺の武勇伝(戦争の暗喩)
そのすごい武勇伝を言ったげて(繰り返すことで二度の原爆投下を暗喩)
俺の伝説ベストテン レッツゴー(5文字のカタカナはエノラ・ゲイの暗喩。2つ言うことで二度の原爆投下を暗喩)

※中田が腕を組み体を揺らす動作はパラシュートで原爆が投下されることを暗喩している




決めポーズのペケポン(ピカドンの暗喩)とカッキーンはもちろん

 

原爆の子の像と平和の像の暗喩だ。
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ミステリ感想-『ジェノサイド』高野和明

2015年04月05日 | ミステリ感想
 

~あらすじ~
アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは、30年前にハイズマン・レポートが予言した未来を意味するのか?
イラクで戦う傭兵イエーガーと、父を亡くしたばかりの薬学生・研人。
二人の運命が交錯した時、未曾有の冒険が始まる。

11年日本推理作家協会賞、山田風太郎賞、このミス1位、文春1位、直木賞候補、吉川英治文学新人賞候補、本屋大賞候補、東西ベスト(2012)94位


~感想~
高野和明が欧米人であるか、本作が欧米で出版されていれば、今頃は間違いなくハリウッド映画化されていただろう。
自作のドラマ化も手掛けた作者だけに読書中は終始、脳裏に映像が展開されていた。間違いなくこれを邦画で描くことはできないし、して欲しくもない。
月並みな言葉で言おう。息もつかせぬ展開、予想だにしない壮大な物語、SFの知的興奮、凄絶なサバイバル……どんな陳腐な形容詞でも当てはまるし、どんな形容詞でもこの作品を言い表すことはできない。
あらすじを書くのももったいない。SF、サバイバル、戦争、科学、そしてミステリ。どのジャンルのファンも受け入れる懐の深い作品だ。
少しでも興味があるなら迷わず読むべし。読み終えた自分が、まだ読んでいない誰かに言うべきことはそれだけである。


上巻15.3.27
下巻15.4.1
評価:★★★★★ 10
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