小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #360 火事場のいなり寿司!!

2021年10月11日 | 今週のキン肉マン
・なんだこのタイトル
・ジェロニモのキャラソンにいなり寿司が出てくるらしい
・キャラソンまで拾える編集者が変わらず有能すぎる
・巨体の構造というか肩に刀が付いてるという構造
・そのまま離さず押し付けたら真っ二つだったのでは
・瓦礫の山から立ち上がる姿勢は崩壊した五重のリングを支えていたシーンのオマージュか
・その瓦礫で殴るのは普通に凶器攻撃だと思うぞw
・テリーパンチからのチョップで締めるアレンジ
・止血しているとわかるなら不可解なポーズではないだろ
・今度こそ溶かし切ってしまうのか
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ミステリ感想-『セント・メリーのリボン』稲見一良

2021年10月10日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
ヤクザの情婦とともに逃げた男は追い詰められ、犬と静かに暮らす老人に会い…焚火
トーチカの中で暮らす老婆と少年。彼女らはいまだ戦時中にあり、存在しないはずの機関車が迫り…花見川の要塞
第二次大戦のイギリス。爆撃機乗りの男は非常事態に遭い…麦畑のミッション
消滅しかかった荷物運びの仕事を愚直に続けてきた男は、訪れた奇貨にある決断を下す…終着駅
猟犬専門の探偵の男が携わる、一風変わった事件の数々…セント・メリーのリボン

1993年このミス3位・日本冒険小説協会大賞短編賞

~感想~
「男の贈り物」をテーマに書かれた短編集。
いずれも短い分量ながら、圧倒的な筆力で情景を鮮やかに描き出し、読者を物語の中に引きずり込まずにはおかない。
これもこのミス3位とミステリ的に高評価を得てしまったが、基本的にミステリではない。しかしミステリ馬鹿でも十二分に楽しめる、いずれ劣らぬ重厚な、しかし読みやすい大人の童話ばかりで、「ダック・コール」が気に入ったなら絶対読んで欲しい傑作揃いである。

まず冒頭の「焚火」は男の子なら全員大好きなあるシチュエーションが描かれ、初っ端から心をつかまれる。

続く「花見川の要塞」はファンタジーで、まるで異世界の中で暮らしているような二人に近づくため、自身も幻の中へ踏み込んでいく男の苦心と、幻想的な情景が実に読ませる。

「麦畑のミッション」は父子ののどかな狩りから始まり、鉄の焼ける匂いの漂うような空中戦から、現実に根ざした、しかしこれも大人のファンタジーめいた結末へとたった36ページで至る出色の逸品。ラストもこれしかない。

「終着駅」は実直な男が下した決断が意外すぎて戸惑い、解説でも突っ込まれていた。「男の贈り物」としてはどうかと思うが、ファンタジーめいた面も多々ある本書の中でなら収まりがいい気もする。

そしてなんといっても表題作「セント・メリーのリボン」が最高だ。
THE・ハードボイルドな主人公は後に「猟犬探偵シリーズ」として独り立ちするそうだが、それも納得の魅力あふれる人物で、この短編一作で原尞の沢崎くらい気に入った。
本作だけはミステリとしても読め、中編ばりの94ページで数々の事件が描かれ、同時に主人公の竜門卓の生き様と信条が浮き彫りにされていく。
竜門卓は世の男の子が憧れるハードボイルドな男そのもので、決して揺るがない確固とした信念を持ち、それを貫けるだけの知恵と実力を持っている。
また相棒のジョーが犬好きにはたまらない、これもハードボイルドな犬で、単なる主従関係ではない竜門とのバディぶりも良い。ただビールを一缶飲ませるのは超危険なので令和のコンプラにはご用心だ。


21.10.5
評価:★★★★ 8
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ミステリ感想-『メルカトル悪人狩り』麻耶雄嵩

2021年10月09日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
美袋三条は大家のセクシーな未亡人から、何者かに狙われているかもしれないという不安を相談され…愛護精神
遭難した美袋はたどり着いた山荘で本格ミステリガジェット満載の事件に巻き込まれるが、メルカトル鮎は長編には向かない探偵だった…水曜日と金曜日が嫌い
メルカトル鮎はコロナ禍における銘探偵について語る…不要不急
殺したい相手がいる場合どうすればいいか? メルカトル鮎の答えは…名探偵の自筆調書
取材で鳥取に来た美袋はメルカトル鮎に出くわし、依頼に同行させられる…囁くもの
犯行予告めいたトランプを順に送りつけられる美人作家はメルカトル鮎に護衛を依頼し…メルカトル・ナイト
保養に招かれた美袋は天女とそれにそっくりな像を目撃し…天女五衰
過労で倒れたメルカトル鮎はいつになく不調で、次々とへまをやらかすのだが…メルカトル式捜査法


~感想~
メルカトル鮎シリーズを集めた短編集。
10年前の前作(?)「メルカトルかく語りき」の収録作はある趣向で統一されていたが、本作はごちゃまぜ。なんと1997年初出の作品まで2つあり、それが最新作を挟んでいるのだからむちゃくちゃである。

その97年初出の「愛護精神」が冒頭に置かれるが、長年続くうちに大変なことになっているメルカトル鮎シリーズとしては内容はかなりおとなしめ。タイトルの意味が明らかとなるラストは良かった。

続く「水曜日と金曜日が嫌い」は例の新本格オリジナル・セブン(笑)が集まった「7人の名探偵」に収録されたもので、7人の中で一二を争ったド本格の、しかし麻耶ならではの魔球で、再読でも楽しめた。

「不要不急」は最新作の掌編で、コロナ禍のメルカトル鮎が描かれる。…ファンはこれを読むと言いたいことが山ほど出てくるのだがそれは言わぬが花である。

97年初出の掌編で、そういえば有栖川有栖も書いていた懐かしの「名探偵の自筆調書」が今さら収録され、まるでそれを前フリにしたように出てくるのが2011年の「囁くもの」である。
前評判は聞いていたがもう最高。このシリーズでしかありえない趣向で、なぜこのメルカトル鮎が某作であんなことになってしまったのか不思議でならないがそれを気にしてはいけない。

続く「メルカトル・ナイト」と「天女五衰」も一見ありがちな概要でありながら、終わってみれば作者らしいブレ球となっている。

そして掉尾を飾る「メルカトル式捜査法」がたまらない。病み上がりで不調のメルカトル鮎が、いつになく失策を重ねるのだが、タイトルの「捜査法」が開始されてからは悶絶した。馬鹿だ。やっぱり麻耶は大馬鹿野郎だ!(花束を抱えながら)

近年に書かれた新シリーズ物はわりと滑っていた、というか劣化麻耶だったし、「メルカトルかく語りき」で行き着くところまで行ってしまった感のあるシリーズだったが、まだまだメルカトル鮎と麻耶雄嵩は健在だった。
ミステリの常識を次々と飛び越え、粉砕してみせた、予想を裏切り期待は裏切らない傑作短編集である。


21.9.23
評価:★★★★ 8
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今週のキン肉マン #359 ジェロニモの急所!!

2021年10月04日 | 今週のキン肉マン
・ジェロニモの急所は完璧超人に2回突っ込まれた口じゃないかな
・知的なおたけび封じだったがおもっくそ刀使ったんだよね
・正体をものすごくほのめかすエクスキューショナー
・カピラリア、おたけびだけじゃなくてチョップにも乗っちゃうの!?
・普通の超人ならもうみるみる溶けてる
・序盤のチョップの打ち合いで相手をみるみる溶かす超人、もうプロレスできないよ
・心優しくて人間と触れ合いたいけど怪力で握り潰してしまう悲しきモンスターと一緒
・ジェロニモ最強説の誕生
・まるでバイコーンさんがそのネームド技で倒されたような優しい回想
・本当は名もなき落下技で負けたのに
・実況の声って普通に聞こえてるんだ
・そして全読者を混乱に陥れた謎の大穴
・エクスキューショナーがサンシャインみたいな砂の超人だったという説明はなかったはず
・アパッチのおたけびってそういう技だったの?
・我々が知らないだけで相手の材質関係なく崩壊させる技だった?
・これがカピラリア効果なら勝負ありだから、おたけび側の効果のはず
・ジェロニモが通過できるくらいの大穴ができたのになんでノーダメージなんだよ
・なんで塞がるんだよ
・内臓とかないの?
・説明求むーーっ!
・サンシャインの頭を叩いて喜ぶスグルww
・サンシャインうれしすぎて気づいてない
・また刀だ!
・その刀は卑怯すぎるって
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昨年9/8のNXT SUPER TUESDAYⅡ#581  5年ぶりの戴冠

2021年10月02日 | 今週のNXT
NXT王座決定戦
フィン・ベイラー ◯-× アダム・コール
(雪崩式1916)戴冠

第1試合で大一番が組まれた。
2度のCMを挟み、フィンがクー・デ・グラを突き刺すが、事前に極められていたフィギュア―フォーで痛めた脚のせいでカバーが遅れ3カウントには至らず。
コールはラストショットを完璧に決めるが、フィンはそれを跳ね返して見せ、クー・デ・グラの体勢を崩されたがそのまま雪崩式1916で落とし、2015年7月に日本公演で獲得して以来の実に5年ぶりにNXT王座を奪取した。


・NXT女子王座の行方

ロバート・ストーンが恨み重なるショッツィ・ブラックハートの戦車を壊そうとすると、ショッツィが現れストーンはごまかす。そこへアリーヤが背後から襲いかかるが、突き飛ばした先に紫雷イオがいて、イオとショッツィに追い回される。
アリーヤはリングに追い詰められ、ストーンととともに懲らしめられたが、ショッツィはもののついでに女子王座ベルトに興味を示した。


アシャンティ・アドニス ×-◯ ベルベティーン・ドリーム
(デスバレーボム)

テフティ・マイルズから急に改名。完全に舐め腐っていたドリームは次々と技を浴びるが、レフェリーを盾にして隙を作り、すぐさまデスバレーボムで仕留めた。

だが勝ち誇っているところをKUSHIDAに襲撃されボコられた。


ブロンソン・リード ◯-× オースティン・セオリー
(スプラッシュ)

およそ9:1のポゼッションで延々とセオリーが攻められる。コーナーに頭を突っ込ませようやく反撃するが長くは続かず、必殺技のTKOも膝と腰のダメージで抱え切れずに自壊し、スプラッシュで押し潰された。


キリアン・デイン ×-◯ ロデリック・ストロング
(ジャンピングニーパット)

セコンドについたボビー・フィッシュが大車輪の活躍。おとりになり、足を蹴ってエプロンから落下させ、ストロングを引きずって飛び技から助け、最後は殴られている隙にニーパットを喰らわせたストロングが勝ちを拾った。

二人がかりで暴行していると、ドレイク・マーベリックが鉄パイプを手に救援に現れる。普通に返り討ちになったが、デインが息を吹き返し、二人を追い出す。マーベリックは握手を求めたが、デインは殴りつけて去っていった。


スティールケージ戦
リア・リプリー ◯-× メルセデス・マルティネス
(雪崩式テーブル直下リップタイド)

メルセデスはあらかじめ金網内に凶器を入れていくが、そこを背後からリアに襲われる。
だがイス直下のオクラホマスタンピートで反撃し、スパイダージャーマンで投棄しさらに飛び技を狙うも、リアはイスを顔に投げつけて阻止。
セコンドのロバート・ストーンが金網を上って助太刀しようとするがリアに捕まるも、メルセデスは竹刀で背中を殴り、雪崩式ネックブリーカーで落とすがカウントは2まで。
最後はテーブルを設置しスーパープレックスを狙ったが、逆にリップタイドで叩きつけられ、リアに軍配が上がった。
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10月の新刊情報

2021年10月01日 | ミステリ界隈
9月30日 南雲堂
鳥飼否宇 指切りパズル


10月6日 文春文庫
三津田信三 白魔の塔
倉知淳 ドッペルゲンガーの銃

7日 文藝春秋
柚月裕子 ミカエルの鼓動

7日 講談社ノベルス
森博嗣 歌の終わりは海

7日 実業之日本社文庫
伊坂幸太郎 フーガはユーガ

8日 徳間文庫
笹沢左保 招かれざる客 ※復刊
山田正紀 妖鳥 ※復刊

12日 東京創元社
芦辺拓 大鞠家殺人事件

12日 創元推理文庫
北山猛邦 アルファベット荘事件 ※復刊
詠坂雄二 亡霊ふたり

13日 光文社文庫
阿津川辰海 星詠師の記憶
鮎川哲也 白い陥穽
辻真先 焼跡の二十面相

15日 講談社タイガ
城平京 虚構推理短編集 岩永琴子の純真

15日 講談社文庫
辻村深月 噛みあわない会話と、ある過去について
麻耶雄嵩 夏と冬の奏鳴曲 ※新装改訂版

20日 小学館
今野敏 ボーダーライト

20日 集英社文庫
下村敦史 絶声

21日 講談社
北里紗月 アスクレピオスの断罪
真下みこと あさひは失敗しない

21日 角川文庫
柚月裕子 検事の信義

27日 幻冬舎
澤村伊智 怖ガラセ屋サン

29日 実業之日本社
月村了衛 ビタートラップ

29日 角川書店
辻村深月 闇祓
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