東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

プーチンはおわ?

2022-04-23 13:56:56 | 政治(内政、外交、軍事)

 不思議な絵を見ることが多い。例のプーチンが露出されるとき、あるいは演出されるときの映像が妙だ。そうは思いませんか。ロシアだってプレゼンテイションの専門家はいると思うんだけどね。どうしてあんな学芸会の立て付けでやるのか。
 最近では、二、三日前かな、ショイグ国防相から報告を受けて命令を出しているところだというのだが、粗末な小さな机に向かい合って二人が座っている。まるで警察の取調室みたいだ。もっとも小生はまだはいったこともみたこともないが、映画なんかで見ると、ああいう感じじゃないかなと想像する。しかも、ショイグが刑事に見えちゃうんだな。彼のほうがごつくて恰幅がいいせいかもしれないが。かれがプーチンを調べているみたいだ。ときどき上目使いにプーチンを見たりしていた。
 日本語への吹き替えだったからか、二人の肉声はまったく聞こえない。同様にプーチンの発言も音声はなかったようだ。もっとも穴のあくほど熟視していなかったから聞き逃したのかもしれない。日本語の音声によると、プーチンはショイグのミネアポリ(でよかったかな)の制圧報告を是として、製鉄所をハエ一匹出さないように封鎖しろと言ったことになっている。
 日本では、こういう政府高官、首相の発言の段取りは官房長官とか内閣府の下っ端が段取りをつける。アメリカだってイギリスだってそうだろう。それにしてはあの映像は異様だ。あれは国内向けにまだプーチンは生きていると、何らかの必要から、発信しているとしか思えない。発言内容からすれば、あんな段取りをつけなくても広報官の発表で充分のはずだ。
 あの絵ではプーチンは下半身まで丸見えだ。わざと見えるように足を定期的にバタバタするところを見せるようにしたとしか思えない。大統領執務室の、立派なデスクでやればいいのに、あるいは会議室のテーブルでやればいいものを。取調室で横から全身丸見えの椅子に座って(座らせて?)やることはあるまい。あの時のプーチンの足の動き、硬直したような上半身、倒れるのを防ぐようにテーブルを握りしめている姿など意図的に見せるように段取りしたとしか思えない。


ネオナチというレッテルはプーチンに貼れ

2022-04-20 11:19:09 | 政治(内政、外交、軍事)

 プーチンの、と言っておこう。あるいはちんちくりんの下院議長か副議長に取っておこう。ロシア国民全体を対象にするのはかわいそうだ。
馬鹿も休み休み言え。さてね、プーチンはウクライナに突き付けている条件は中立、ネオナチ化反対だ。ナチスに80年前にソ連が痛めつけられた事実は分かるよ。だからナチス反対は分かる。しかし、ロシアがウクライナに侵略したのはナチスの二番煎じだ。無条件の自国民優先だ。そのためには何をやってもいい。戦争犯罪を犯してもいいということだろう。ナチスドイツが80年前にやったことだ。同じことを自分たちがやっておいて、ネオナチ反対とはどういうことだ。


小さく感じる「モスクワ」

2022-04-16 07:44:48 | 政治(内政、外交、軍事)

 ロシアの黒海艦隊の旗艦が沈没したというニュースが昨日あった。テレビの映像を見てずいぶん小さいな、と思った。全長186メートルだそうだ。排水量1.2万トン。
 私の記憶に残っている旗艦と言うと、真珠湾攻撃を行った日本の連合艦隊旗艦「長門」ぐらいなんだが、その記憶に比べるとおもちゃみたいなんだね。それでインターネットで調べたのだが、現代の旗艦と言うのはあんなものらしい。アメリカ第7艦隊の旗艦、ブルーリッジだったかな、あれもモスクワと同じくらいだ。
 旗艦があっさりと沈没させられるとは呆れる。ウクライナの発表によるとたった2発のミサイルで撃沈されたらしい。もっともロシアは爆発事故という自沈説を主張している。
 ところで真珠湾攻撃の時の連合艦隊旗艦「長門」だが長さは225メートルとそんなに変わらないのは意外だった。ただし排水量は4.6万トン。と4倍だ。それに写真で見る威圧感が全然違う。もっとも長門は戦艦だった。現代の旗艦は主として通信の中心で巡洋艦クラスを当てるらしい。
 あっさりとウクライナのミサイルで沈没するのはお粗末だし、もし自沈とするなら、乗員の練度が相当に低いと見なければならない。ここでもアメリカは将来への貴重な情報を得たのではないか。
 たしか、ニュースでは沿岸から100キロぐらいの近海をウロチョロしていたらしい。ろくに防護手段もない通信専門の旗艦をそんな近海まで持ってくるのも素人考えでは無謀だ。旗艦らしく離れたところから指揮を執るべきじゃないかと、ド素人は考える。
 現代戦では核は持っていても使えない。使えば終わりだ。自分だけが生き残れる可能性はない。だから使えない兵器である。これからの現実的な戦争は、いわゆるコンベンショナルな兵力の戦いに必然的になる。従来型の兵器でも、いくらでも強力な兵器、戦術を開発で出来る。
 今回のウクライナ紛争はウクライナを支援するアメリカの軍事能力がロシアを圧倒している。ロシアは第二次大戦から進歩していない。
 要言すれば、ロシアは自爆的、ハルマゲトン型の世界戦争しか出来ない。分かり易く言えば、個人レベルでは日本でも多発する、例の「秋葉原事件」タイプしかできない。アメリカは地域的に精密な戦争能力があるということだ。
 ところでプーチン一派の精神状態はどうなのだろうか。秋葉原事件の犯人と似ているのかな。

 


ロシアでも民主主義を教えているのか、というオドロキ !!

2022-03-29 07:21:40 | 政治(内政、外交、軍事)

  漫才師崩れみたいな顔をした男がいるでしょう、ロシア大統領補佐官でペシコフとかいう男が。彼がバイデン大統領の「プーチンは権力の座にいるべきではない」というすこぶる付のストレイトな発言に漫才師みたいに目玉をむいて向いて答えていました(おそらく記者の質問に答えて)。彼は言う、「ロシアの大統領はロシア国民が決めるのであって、バイデンが決めるのではない」
 それでロシアでも学校の社会科で民主主義を教えているのだという驚愕すべき実態を知ったわけです。それなら、ロシアの言うことを聞かないウクライナのゼレンスキーを排除して傀儡政権を樹立するために、威嚇的な大軍事演習をし、それが効果がないと非道乱暴な侵略を始めたのはどういうことですか。ペシコフの言っていることと逆でしょうが。ウクライナの大統領はウクライナの国民が決めるんじゃありませんか。


ロシアは北朝鮮並みになった?

2022-03-23 07:47:19 | 政治(内政、外交、軍事)

 冷戦後、世界の軍事警察秩序はアメリカが主導してきたが、その戦略の基本は通常兵器の威力向上、洗練、効率化によるものであって、核使用は排除してきた。冷戦に敗れたソ連、ほぼイコール、ロシアは遅れてきてチェチェンとかグルジアとかクリミアとかに出てきたが、通常兵器による戦略、戦術は帝政ロシア時代から進化はないらしい。
 この実態が白日の下にさらされたのが今回のウクライナ事変である。そして実質上失敗した、負けた。こうなると、頼れるのは貧者の武器である核兵器、生物化学兵器となる。
 核兵器などは最貧国の国力でも開発所持できるレベルの物である。そんなものは組織さえ動員できれば大学院生レベルで作れる。その威力は破壊的だが、戦略的戦術的にその威力を効果的にコントロールすることは不可能な兵器である。言ってみれば、手の付けられないヒステリー女のようなものなのだ。
 実質いまやロシアは北朝鮮並みとなった。アメリカや西欧はロシアに対して北朝鮮に対するのと同じ対策を取ることになるだろう。
 註:宣戦布告なき紛争を事変という。

 


攻撃を前提にした大演習ってあるの?

2022-03-14 20:12:53 | 政治(内政、外交、軍事)

?マークは軍事のド素人だからつけたんだが。攻撃侵略の第一段階として「大演習」というのは軍事常識に反するのではないか。プチンスカヤのやることは滅茶苦茶のように思われる。
大規模な軍事演習と言うのは防御的なものではないか。相手が攻めてきたらひどい目に遭いますよという威嚇ならわかる。侵略の第一ステップにするなんて逆だろう。相手は当然防御の態勢を固める。特に今回のロシアの威嚇的演習は一月弱も続いたんだろう。ウクライナも体制を整える十分な時間があった。西側も非公式レベルで最新鋭の武器供与や軍事指導、作戦指導を行うだろう。具体的に言えば、アメリカが強力な軍事顧問団的な役割を果たしていたに相違ない。
時代遅れのおんぼろ兵器で数だけはそろえていたロシア軍が苦戦するのは当たり前だ。
かって日本陸軍で、関東軍特別大演習(関特演)というのを満州でやった。これはあくまでも防御的な示威行為であった。ソ連はソ連最強の大兵力を極東シベリアに展開した。そこをついてヒトラーがソ連に攻め入った。そしてモスクワ近郊まで攻め込まれたわけだ。その時にソ連は日本軍対策に張り付けていた最強兵力を欧州に送り返してドイツ軍への反撃を開始した。ソ連がシベリアに張り付けていた兵力を欧州に送り返したのは、同国のスパイであるゾルゲや協力者の朝日新聞記者尾崎秀実が日本政府首脳から得た情報である。つまり日本の進出の方向は東南アジアの資源地帯であり、ソ連には向かわないといういわゆる南進政策の情報を得たからであった。
こののち、ヒトラーは守勢に転じた。ソ連、今のロシアでもゾルゲは偉大な英雄として尊敬されている。協力者の尾崎の墓のある多摩墓地にはロシア人の参詣者が絶えない。

2022年三月十七日

若干の補強:ロシアが侵略に使った戦車は相当旧式らしい。だからウクライナに供与された対戦車ミサイルの前にイチコロなんだろう。衛星写真で戦車の大群が撮影されてtVで放映されているが、アメリカの軍事衛星は民間TVの数千倍の精度で映像をとらえているはずだ。そこで戦車の型式も分かる。それに最適のミサイルを供与できる。

ロシアはそれが分からないのかな。軍事演習と言う示威行為にはおもちゃみたいな戦車を何万輌並べてもいいが、侵略時には最新鋭の戦車を投入するのが軍事的な常識じゃないかな。それをアメリカの偵察衛星に一か月以上さらし続けた戦車を使うなんて幼児にも劣る知能と言わなければなるまい。

おまけに戦車群の移動方向とか位置も民間GPSの数千倍の精度を持つ軍事衛星GPSで捕らえていて、リアルタイムで地上のウクライナ軍に連絡されていた可能性もある。こうなれば、おもちゃの戦車を相手にしているようなものだ。今回の戦況を見るとロシアの軍事力は幼児のレベルにあるようだ。

だからどうしようもなくなって、第二次大戦で使ったような大砲でメクラメッポウに撃ちまくることになる。


auの犯罪行為 、これが経営の神様稲盛和夫の威光を反映する会社なのか!?!

2022-03-12 15:43:53 | 街で拾った話題

 友人でauの携帯、俗にいうガラケーを持っている人が呆れていた。怒っていた。
新聞でauのガラケーは今月いっぱいで使えなくなるという小さな記事を読んで慌ててauに行ったそうだ。
元来、使っている人にとっては重大なニュースは前ビロに公式に間違いなく顧客に伝達するのがあたりまえだが、友人のところには何も来ていないそうだ。それで職員に聞くと平然とそうだというのだ。もし彼がたまたま新聞を読まなけば、突然四月から携帯が不通になってパニックになっていただろう。職員にその広報の不備を指摘しても、面にションベンをひっかけられたカエルもかくや、と顔色一つ変えず悪びれず平然としていたそうだ。
 よくしらないが、auというのはKDDIの関連会社か子会社らしい。そして友人が使っていたのは京セラ製の端末だった。京セラというのも稲盛の作った会社じゃないのか。今でも役員なのかどうかは分からないがふつうなら創業者としての影響力は隠然としてあるはずだ。まして現役で経営陣にいるなら、経営者失格の烙印を押されて当然である。これが「心のこもった経営とは何ぞや」というCDや書籍を濫作している人物というからおそれいる。あきれる。
 auはその他にもかなり顧客を無視した不良営業を行っているらしい。友人のところにはインフォメールとかいって毎日十通以上の広告メールが来る。いちいち削除しているがあまりにおおいと、自動的に、機械的に削除したくなるが、間違えて重要なメッセージも一緒に削除する不安もあるので、いちいち内容を確かめて削除しなけらばならない。大変な労力と時間がかかる。auにメールを止めてくれと言っても、止めてくれない。
 それでメールアドレスを変更した。そうすると、どうだ。数分後には同じところから同じ広告メールが殺到する。メールアドレス変更の情報はauしか持っていないのだから、これは明らかにauが外部に顧客の大切な個人情報を流している。其のすばしっこさからして、電子的にプログラムされているのだ。悪質、破廉恥きわまりない。意図的な犯罪行為である。
 何回メールアドレスを変更してもすぐに同じところから悪質ビラ的メールが届く。これは犯罪ですよ!! 総務省さん
 それでauはなにがしかのコミッションを取っているのだろう。総務省さんよ、携帯料金の値下げもしないよりはましだが、auの悪徳、不正、犯罪的な営業を禁止するほうが先ではないか。

 


射界の清掃のプロとコン

2022-03-08 08:13:40 | 政治(内政、外交、軍事)

  軍事用語に「射界の清掃」と言う用語がある。いまの自衛隊で使われる言葉かどうかは知らない。これは対峙するA軍とB軍の間に障害物がある。それは深い森林かもしれない。また密集する民家であってもいい。「シャカイのセイソウ」とは砲撃によって両軍の間にある障害物を焼き払うことである。
 もっとも両軍の間の障害物は場合によっては障害ではなくて有利な状況となる場合がある。例を明治十年の西南戦争にとると、西郷軍が政府軍が立てこもっていた熊本城を攻略した時である。城下にはもちろん城下町の民家が密集している。これは薩摩軍にとっては有利となる。近代兵器の乏しい彼らにとっては、民家を盾として政府軍の砲撃を交わしながら城に接近できる絶好の遮蔽物となる。

 一方西欧から導入した大砲などの近代的な圧倒的な火力を持つ政府軍にとっては、住民がいる民家を盾に接近する薩摩軍を砲撃できない。やすやすと相手の接近を許してしまう。気がついたら薩摩軍が城下に押し寄せている。そこで政府軍は城下町の住民を立ち退かせたうえで「シャカイの清掃」を行い薩摩軍を砲撃した。
 さて、今度のウクライナ戦争の場合であるが、停戦交渉の項目にある「住民の避難回廊」の場合、双方の思惑はどうであろうか。もし住民が避難すれば、あるいは避難したとロシアが例によって「勝手に言い立てれば」、その時こそ、ロシアの圧倒的な火力で大ホロコーストが起こるかもしれない。

 


誰も解説してくれないウクライナ問題

2022-02-27 08:00:49 | 国際・政治

 ウクライナとNATOとの加盟交渉の実態こそマスコミが報道すべき最大の問題なのにどこもしない。ごちゃごちゃとテレビに出てくる無識者(一般には誤って有識者と呼ばれている)も解説しない。もっとも彼らにも知識がないのだろう。
 NATOに加盟するためにはかなり高い(嫌がらせ的)なハードルがあると聞いたことがある。つまり政権運営でのクリアすべきクライテリアが高いらしい。例えていうと、銀行が融資をする相手を根掘り葉掘り調べてその経済運営能力とか、返済能力を調べるようにギリギリやると聞いたことがある。まてよ、これはEU加盟の場合かな。NATOの場合も同じことがあるような気がする。シンクロするからね。
 ウクライナのNATO加盟審査はどのような現状なのか。いつから加盟申請が始まったのか。まだ正式に加盟の申請をしていないのか。このあたりの情報を、マスコミは持っていないのか、一切報道がない。
 今回アメリカは早々とウクライナに軍隊を送らないと言っているが、その理屈はまだNATOの加盟国ではないからだろう。欧州主要国が軍隊を派遣しないのはおなじ理屈だ。
 NATOがこれまでに手っ取り早くウクライナの加盟を承認していればプーチンも踏み切れなかっただろう。マスコミに調べてほしいのは、ウクライナの加盟交渉は何時から始まったのか。まだその段階でもないのか。加盟交渉中ならNATOが突きつけた条件は何か。逆にウクライナは加盟に当たって条件闘争をしていたのか。
 もっとも、軍事同盟を結んでいないアフガニスタンなんかにアメリカや欧州諸国は勝手に派兵したがね、相手がロシアとなると怖気図いてNATOにまだ加盟していないからと理屈をつけるのかな。
 ジャーナリストを名乗るならそのくらいのことは調べて報道しなさい。


ウクライナ交渉の失敗

2022-02-24 20:36:36 | 国際・政治

 空爆によってウクライナの制空権はロシアに帰したようだが、これによってアメリカとEU主要国の交渉は失敗に終わった。打開の可能性はなかったのか。交渉の失敗は双方の責任といえばそうだが、アメリカのほうが失敗の責任は大きいようだ。

 大きな疑問の一つは何故、ウクライナが交渉に加わらなかったのか理由が分からない。ウクライナの問題でしょう。西側はなぜウクライナを交えたマルチの交渉団を結成しなかったのか。ウクライナが自分も交渉に加えろと要求したという報道もないのも変だ。ロシアがウクライナが入るなら交渉しないといったのか。もしそうならそのことをアメリカが公表すれば世論の大きな支持を得て情勢は変わったかもしれない。

 二番目のカードはウクライナでの核ミサイルの設置に対するロシアの不安である。

ここで思い出すのはかってのキューバ危機である。アメリカからわずか二、三百キロしか離れていないキューバにソ連が核ミサイルを導入しようとしたことが発端であった。

 今回のプーチンの表向きの主張は親ロシア住民の保護だが、実際はウクライナがEUに加盟して核ミサイルを配備するのではないか、というのがロシアにとっての安全保障上の最大の問題だったことは間違いない。ウクライナからモスクワまでの距離はキューバからマイアミまでの距離より短いらしい。核ミサイルを配備しないという約束は実質上強力な落としどころではなかったか。

 しかも、ウクライナにはかってチェルノブイリなどなどの原発があり、核開発の能力はまだ温存しているとロシアは恐れたのだろう。そのためにも、この交渉にはウクライナが加わることが絶対に必要である。

 アメリカはこのカードを使ったのかね、報道を見るかぎり使っていないようだ。素人がみても拙劣な交渉だったと言える。この失敗の影響で世界が不安定になればアメリカの責任は極めて大きい。