東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

大阪地裁の注目すべき判決

2012-03-31 08:29:33 | 社会・経済

元特捜部幹部二人に対する有罪判決は極めて注目すべきと思われる。証拠判断については刑事訴訟法第318条で証拠の「証明力は裁判官の自由な判断に委ねる」とある。

これは当然に状況証拠を排除していないと判断すべきだろう。大阪地裁は元幹部二人が部下の証拠改竄を知らなかったという主張は合理的根拠がない、としたという。正確な判決文の文言は知らない。テレビニュースをちらりと聞いただけだが、今言ったようなものと理解した。

小澤一郎に対する判決がまもなく東京地裁で言い渡されるが、論点は大阪の場合とまったく同じである。四億円もの巨額な資金の処理について小澤がまったく報告をうけていないというのは合理的主張と言えないのは万人の認めるところであろう。

秘書が報告していないと言い、小澤が報告を受けていないと白を切れば罪を免れるならこの世は闇だ。そう思わないのは小澤一派だけだろう。物的証拠、自白だけに基づいて判決を下すなら小学生でも裁判官は務まる。一昔前のコンピューターでも裁判官は務まるだろう。


平成維新は不可能

2012-03-15 20:36:18 | 社会・経済

いまのままでは、平成維新は不可能だろう。

素っ頓狂なのは橋下徹君ひとりだろう。彼みたいなのが100人は出てこないとね。それでバトルロイヤルで最低でも30年、50年は揉みこまないといい味噌はできない。幕末みたいに。彼はたしかに素材だが、彼一人でしかも、大勢順応の自民党も、民主党も何とかすり寄ろうとか、すり合わせようとしている始末だ。失望したのは、石原、平沼氏あたりが議論らしい議論もしないで相乗りモードを示したことだ。

これじゃ橋下君はつぶれる。成功した場合でも堕落すると言ったほうがいいかな。

ドイツだってヒットラーみたいなのや、アンチ・ヒトラーが百人も出てきて、揉みこめばあんなことにはならなかったわけだ。そういう意味で言えば、ヒトラーひとりに手玉に取られたドイツ人と言うのは劣等人種かな。優生学的にいうとね。

ま、日本も人のことは言えない。

橋下君の目指しているのは家畜の王になろうとしていることだろう。それも大切には違いないが、アメリカや風向きが変わればチャイナの所有牧場の家畜の王になるだけだろう。

日本の維新を目指すなら、国の在り方、外交、防衛、世界戦略が最初に来なければ話にならない。家畜の王ならいいがね。

牧場の所有者はアメリカでもいいのか、その辺の問題意識はまったく橋下君にはないようだ。

家畜の優良管理人になれば橋本氏は満足なのか。

それと19世紀前半のような頼山陽の日本外史がない。司馬遼太郎なんかだめだよ。逆に言えば、彼がもてはやされるようじゃ見込みなしと言うことだ。


消費税以外のオプション

2012-03-08 08:59:54 | 社会・経済

どうも素人から見るとまともな議論がすくない。消費税を上げるというが目的がはっきりしない。

将来の年金資金を確保するためということになっているようだが、違うのかな。年金収支の帳尻を合わせたいなら、年金額の大幅カットと言う手もある。これは議論するのがタブーなのかね。おかしなことだ。重大な問題だよ、タブーを設けてはいけない。消費税値上げも年金カットも国民の痛みでは同じだ。

確定的に予測できる数字は支出カットしかない。消費税を上げて得る収入は「皮算用」にすぎない。それに生活必需品に特例を設けるなら、消費税率の値上げは今議論している幅の何倍も上げなければならない。

年金の支給額をなるだけ減らさないで、消費税を上げると言うなら国民にとって痛みはまったく減らない。同じで優劣はない。徒労である。

それに健康保険の問題もあるだろう。あれもべらぼうな赤字で年々増えているわけだろう。あれも消費税値上げでまかなうのかね。健康保険をアメリカ並みに切り下げる手もある。これもタブーらしいね。

赤字国債の内訳は年金と健康保険だけみたいな議論の仕方だ。そうじゃないだろう。いうまでもないが之は素人の議論だよ。素人を説得できなくて国民が納得させられるのか。

要は赤字国債を減らして財政を健全化するということだろう。それなら、関係する大きな問題を一緒にテーブルに出して比較することだね。政府もいけないが、マスコミがこの努力をしなくて、消費税問題の報道をしていると言えるのか。


順序が逆

2012-03-06 23:35:02 | 社会・経済

承前:休眠預金を盗用すれば景気が良くなるだと。そんなことはない。第一に額がしれているし、金があればあったで、無駄な使い方しかできないのが政治家だ、とくに民主党はその能力ゼロである。

消費者が金を使わないのにはわけがある。景気が良くなれば、禁止しても金はいくらでも使うようになる。そういう風に持っていくのが政治だろうが。順序が逆だ。

もっとも消費者が金を使わない、という議論には体感的に疑問がある。場末のおばちゃんたちの消費意欲はすざましいよ。この議論も胡散臭いところがある。統計的にもどこかでインチキをしているのではないか。

突然ですが、大阪の橋下徹君もあっと驚くいいことを言うこともあるが、この問題や資産課税の問題は理解していない。周りに赤と言うかかって軍部と結託していた国家社会主義者的な幼稚な連中が相当いるのではないか。

この調子で行くと、世の中は、かってのように、宝石や貴金属は持っていても有効活用出来ないから供出しろと言いだすのは時間の問題だろう。

この問題では笹川陽平君のお父さんは大分活躍をしたのではないかな。国内およびシナ大陸で。


ならず者が幅をきかすマスコミと政界

2012-03-06 23:18:08 | 社会・経済

承前

庶民が現金をしまう場所は残念ながら銀行しかない現状である。家のたんすにしまっておくなどと言うことは、これだけ治安の悪化した日本では不可能である。治安のことも考えずに東アジアの悪徳国家からの入国者の制限を野放図に緩めた責任は重大だ。また国内の在日チョンチャンへの取り締まりをなおざりにしてきた罪も重い。銀行預金をせざるを得ないのだ。

さて、現在ある程度の期間が過ぎると休眠口座になり、取り扱いが変わるということを承知で預金口座を開設した人がいるだろうか。一人もいないだろう。通帳に約款が印刷してある、という理屈は通用しない。

本来なら、預金を開設するときに顧客に説明をして同意書を取らなければ休眠口座に移行することは違法である。

まして、休眠口座の金を盗用するに至ってはどろぼうと同じだ。これを当然のことのように論じるマスコミが多いようだが、恐れ入ったる次第である。こういう違法を立法化しようと画策する人相の悪い政治家は極悪人である。


ならず者がはびこる政界とマスコミ

2012-03-06 23:04:02 | 社会・経済

どう言ったらいいのか。呆れたと言うのか。恐ろしいというのか。むかむかすると言うのか。

おかしいね。たまたま休眠預金盗用というイシューをめぐって改めて現在の異常さを感じる。異常と感じるほうが異常なのか、異常と感じなくなっているから異常なのか。それも問題であるが。

順不同、繰り返しを含む、で行くが、

銀行預金とはなんだろうね。会社や商売人の場合の当座預金なんかはのぞいて普通の人が預金をするのは、なぜか。利息が一定のレベルでついたかっての正常の時代なら定期預金も利殖の一種だったろうが、ゼロ金利、人を馬鹿にしたような低金利の現在、銀行預金と言うのは、端的に言って現ナマ用の貸金庫にすぎない。

昨今の銀行のモラルの低さから本当の貸金庫に現ナマを預けると言うのも百パーセント安心、信用出来るだろうか。銀行預金と言うのは内容証明付きの貸金庫だよ(預金通帳で内容が第三者にも客観的に対抗できるという意味)。安全性をなんとか担保でいるかな、というわけ。それ以上の意味はない。

預金者に金を使ってもらって景気をよくする、なんて馬鹿のことをいうな。ゼロ金利と言うのは金融のプロが運用しても正常な金利プラス適正利潤では運用できないと言うことだろう。素人の預金者に運用しろと言う奴ははっきり言って犯罪者である。

金を預けてやっただけでも預金者に感謝しなくてはいけないのに、その上、ちょっと預金をすると生命保険を買えだの、投資信託を買えだの、騙しにかかる。そして官民の見事な連携でリスクは顧客が負担しろと説教する。これは犯罪である。

預金者から預かった金に間違いの起らないように管理するのが銀行の役目で、顧客の静安を乱してはならない。預かったら今度はそれで金融商品を買えというのは悪徳商人である。預金者の金で二度おいしい飯を食おうという不届きな考えである。

これをおかしいと思わない国民は馬鹿である。

つづく


国家の品格と休眠口座

2012-03-02 19:34:54 | 社会・経済

日本財団の笹川陽平くんがまた産経に寄稿していた。昨日か一昨日か、笹川君は国家の品格と言うことが分からないらしい。なにも笹川君に限らないが、この動きを推進しようとする連中は国家の品格と言うものを理解する能力がない。

銀行の場合、いわゆる休眠口座に関係するのは商事債権の時効の条項らしいが、旧郵貯や信金などは民事債権の条項が関係すると言う。いずれにせよ、債務債権と言うからには契約に双方が縛られるわけだが、債権者すなわち預金者は休眠条約条項を理解して預金する人は皆無と言って間違いなからろう。預金通帳に約款はあるからいいと金融機関はいうのだろうがそういうものではない。

民間銀行であれば通帳に約款が印刷してあるでしょう、と因業なことを言うこともありうる。読めない活字で印刷してあってもね、小さい活字で不鮮明な紙面に印刷してあってもだ。しかし、国家がそんなことをしてはいけない。国家はそういう因業な民間金融業者をたしなめるのが役目だ。

之をしない官僚には銀行業界を指導する権利はまったくない。

それを、民間銀行も躊躇することを率先してやるとは国家が強盗になったのか。こういうことが頻発したことがあった。昭和十年代である。軍部と結託し自己を革新官僚の美称で飾った連中である。

笹川君のお父さんもそういう官僚と絶妙の連携をした「輝かしい経歴」がある。血は争えないのかな。