東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

石原慎太郎氏の時宜を得た寄稿

2015-01-25 08:39:22 | 舛添都知事
何日か前の産經新聞に石原氏が寄稿していた。趣旨ははっきりしないが、近代から始まったキリスト教国とイスラム教国の戦いはこれから本格化するということらしい。

らしい、というのはこの文章意味が捉えがたい。私は石原慎太郎のファンである。といっても「しゃべくり」専門であるが。彼の文章は昔からなじめない。衒いがあるというのかな。といっても政治的な文章だけである。彼の小説は全く読んだことがない。

彼の小説を読まないというのは単なる巡り合わせなんだろう。嫌いとか好きというのではない。興味が持てないというのかな。手に取る気がなんとなく起こらないとしかいえない。彼の「太陽の季節」が芥川賞をとったあとで文藝春秋にのったときにはたしか読んだ。それしかない。随分昔の話だ。内容もほとんど記憶していない。

さて、頭書の産経の寄稿に戻るが、趣旨がどこにあるか漫然としているのは、難しい現下のトピックに関係するので、意図的に韜晦しているのか。あるいは書いていた時に問題を整理しないまま書いたのか判断出来ない。

ここまでがマクラである。イスラム国の人質の件に関連して、おそらく石原氏もそれに触発された寄稿だとおもうので、別の角度から感じていることを書く。

陰徳という言葉がある。善行は隠れてするものである。今回の安倍首相の一連のプレゼンテーションは彼に同調する人たちから見ても宣伝臭が強かった。ま、税金を使うのであるから国民に説明する義務は有る。しかし、それは帰国してからしかるべき方法で国会に報告すればよろしかろう。

つぎはイスラエルとの関係である。安倍さんや側近の意図はアメリカを牽制するものであったろう。日本もイスラエルも最近のアメリカに強い不満を持っている。

イスラエルもアメリカの最近の態度は「裏切り」だと捉えている。両国は接近する理由が十分にある。

建国以来イスラエルはイスラム諸国から目の敵にされている。日本はイスラム諸国とは長いこと友好関係に有る。またいくつかの国とは石油の供給国として死活的に重要な関係にある。したがって、イスラエルと直接に接近することは避けていた。

もともと、イスラエルが建国される前は日本とユダヤ(イスラエル)との関係は非常に良好であった。同祖論まである(あった)。紀元前600年頃ユダヤが亡国の憂き目に遭い、ユダヤ12部族のいくつかが東へ東へと流浪して日本に来たという説まで有る。

この同祖論というのは日本よりユダヤ人の方に信奉者が多い。かって天皇が西日本としてユダヤを治めれば良いといった人もいた。アインシュタインじゃなかったかな。

戦前には満州にユダヤ国家を建設させるという案まで日本軍部にはあった。連合軍が勝利したからパレスチナにユダヤは建国させてもらった訳である。

当時ヒトラーが日本軍の支配下にあった中国在住のユダヤ人をドイツに送還してくれ、と要求したことがあったが、東条英機内閣は日本の民族政策に反するとして閣議でヒトラーの要求を拒否している。一外交官である杉原千畝のことばかり喧伝されるが片手落ちでおかしなことだ。歴史を認識するとはこういうことではないか。

ドイツ軍の占領下にあったフランスがフランス国内のユダヤ人を見つけてドイツの強制収容所に送るための組織まで作って協力していたことと比較してみるが良い。戦争に勝つということ、負けるということはこういうことなのだ。勝つということは「勝手に正義を振り回す権力を得る」ということと同義である。

どうも脇道に逸れて長くなったが、安倍さんがアメリカを牽制するためにイスラエルと接近するのはいいアイデアではあるが、プレゼンテーションにも側近は気をつけないと行けない。日本はイスラム諸国とも良好な関係を保持する必要があるのだから。

あたいはマール

2015-01-18 20:53:42 | 私はシャルリ
「先生、資料は読み込みましたが、お題の『70年前日本でなぜ、私はシャルリ』デモが起こらなかったには結びつかないのですが」

「それはだね、サンダル君、起こせなかったということもある。終戦の詔勅一本であれだけ激しい戦闘を一糸乱れず整然と止めた国柄でもある」

「本当にこんな国はほかにありませんからね」

「アメリカの恐怖の占領統治によることも大きい。アメリカの占領下では言論の自由、集会の自由はありえなかったこともある」

「敗戦というのは日本にとっては初体験でしょう。外国の軍隊に占領されるなんていうのは有史以来初めてですよね。初体験で茫然自失していたんでしょうね」

「それもある。しかし、終戦直後の動乱期には色々な動き、胎動はあったらしいが、冷戦が始まったことで状況が一変した」

「どういうことですか」

「アメリカの当初の占領政策は民間人への無差別爆撃と原子爆弾投下で日本人を絶滅して、すでに崩壊していた日本経済を完全に破壊することだったのは明瞭だが、冷戦が始まり、朝鮮戦争が始まると日本を味方に引き入れて利用するように占領政策が変わったのさ。

日本人もいやいや協力するふりをしながら、これが結構いい商売だと気が付いた訳だ。それが習い性になったわけだな」

「なーるほど」

「つまり日本人は『家畜病』という慢性病を治療する機会を失ってしまったのだ」

「わかりました」

「それともう一つあるな。マール病というのだ」

「なんですかそれは」

「レイモンド・チャンドラーの小説、高い窓、にマール・デイヴィスという若いようなババむさいような女性が出てくる。これが雇い主の鬼婆にマインド・コントロールされている。ありもしない罪をマールに刷り込んで贖罪と称して利用するわけだ」

「なんだか、日米の現状にピッタンコなはなしですね」

「そう、それに悪のりする中韓という端役を付け足せばとんだ幕間狂言が出来あがる」

「それで私がその田舎芝居の劇評を書く訳ですか」

「サンダル君、がんばりたまえ」

楽しみのためのホロコースト

2015-01-15 20:37:21 | 私はシャルリ

「パリの事件は窮鼠猫を噛む、という趣がある。追いつめられたネズミが捨て身の反撃をしたともとれる。絶対に認められないことだが、犯行の動機としては説明出来る。だがアメリカのやったことはほとんど楽しみのためのホロコースト、ということになるんじゃありませんか」

「サンダル教授、良いところに気が付いたな。アメリカは日本が原爆投下、ソ連参戦でも降伏しなければ、あと1ダースも原爆を投下した後で関東平野にサリンをまいてから上陸する作戦だったらしい。サリン散布による日本市民の死者を五百万人と計算していた」

「本当ですか」

「本当だとも、コロネット作戦なんてふざけた名前までつけていた。その前に九州上陸作戦を計画していて、これがオリンピック作戦と呼んでいた。

だから天皇陛下は終戦の詔勅で「敵は残虐な兵器で無辜の民を殺戮し日本民族を根絶やしにしようとしている」と述べられたわけだ」

* 終戦の詔勅から抜粋
「敵は新たに残虐なる爆弾を使用し頻りに無辜を殺傷して惨害の及ぶ所真に測るべからざるに至る。なお交戦を継続せんか終に我が民族の滅亡を招来するのみならず、すべての人類の文明をも破却すべし」

おやおや、サンデル君、まだ鉛筆を舐めて呻吟中か

2015-01-15 07:45:51 | 私はシャルリ
サンダル君、こういう資料がある。参考にしたまえ。

「70年前、すなわち1944年の秋から1945年の夏までに起こったことは次のようなことだ。1944年夏日本はグアムとサイパンを失った。これは何を意味するか。グアム、サイパン、テニアンなどの島に巨大滑走路を建設すれば日本国内は長距離爆撃機の攻撃圏内に入る。つまり敗勢は決定的となった。日本はこれを理解していた。サイパン陥落後東条英機内閣は総辞職に追い込まれた。

戦争終結をはかる動きも日本国内で出て来た。その一つは日本との間に中立条約のあった当時のソ連を通してのものであった。アメリカはお得意の諜報網で日本の動きを完全に把握していた。ルーズベルト・アメリカ大統領はカイロ、ヤルタ会談で千島、南カラフトという餌を与えることでスターリンに日本との中立条約を破り日本に攻め込むことを勧誘した。

アメリカは敗勢が決定的となった日本が模索する終戦交渉をことごとく妨害し無条件降伏を要求し続けた。同時にフィリピン、オキナワと攻め上がり、また南から島伝いに日本本土に接近する飛び石作戦を実行した。ここで予想もしなかった頑強な日本軍の抵抗に遭い恐怖に襲われた。日本本土に戦線が近づくにつれて、アメリカ軍兵士の損耗は激しくなったのである。つまり正規の戦争では甚大な損耗なしに戦争を継続出来ない。

ここでアメリカは決定的な有利な立場にたった長距離爆撃機の攻撃目標を非戦闘地域の非戦闘員を対象とする大量虐殺作戦に変更したのである。グアム、サイパン、テニアンに完成した大滑走路から飛び立つB29は最初のうちは日本の軍事拠点、飛行機工場などに目標を絞っていたが、民間人家屋への攻撃にシフトした。これはアメリカ政府最高首脳による日本人ホロコースト作戦である。そのために日本の木造家屋放火用に特別に焼夷弾という爆弾を開発した。

「ということは、要約するとこういうことでしょうか。海軍や海兵隊による島伝いの作戦で一万人の米兵の犠牲を避けるためには、非戦闘地域の女、子供等の日本人を百万人単位で焼き殺してもいい、と」

「そういうことだ。そういう理屈が成り立つかという点でシャルリ・エブトとの比較をするといい。もっともパリの事件では比率は逆だが、非戦闘地域で非戦闘員を戦争手段として殺傷していいかどうか、という問題としては同じだ。悪質さということでは70年前の方がひどいけどね。許しようがないのは、アメリカは決定的に有利な立場に立っていて、日本が必至になって終戦交渉を模索していてすぐにでも終戦交渉に入れたのに無条件降伏を要求してホロコースト作戦を実行した。ホロコーストか無条件降伏か、なんて要求はジンギスカンでもしなかったんじゃないかな」

サンダル教授、書き直しなさい

2015-01-14 07:55:46 | 私はシャルリ
サンダル教授、論文が出来たかね。どれどれ見せなさい。・・・

なんだい、これは。ダメダメ。書き直しなさい。課題が最初に提示した命題のどれに該当するかはわかるかね。もちろん二番目の命題に関係する。すなわち「動機が戦争行為としての反撃であるなら、手段として認められない」が課題の「なぜ70年前に日本で『私はシャルリ』抗議デモが起こらなかったか」とどう関係するかで有る。そこのところは分かるかな。

サンダル教授資格審査論文課題

2015-01-13 06:40:57 | 政治(内政、外交、軍事)
サンダルかサンデルか、ひところNHKが肩入れをして放送を何回かしたせいか、書店に彼の著作が平積みされたことがある。ハーバード大学の哲学の教授らしい。五年に一度の教授資格再審査(この項確認必要)の論文の課題である。

公共倫理学とやらが専門らしいから得意の分野での問題としよう。

課題論文:「なぜ70年前に日本で『私はシャルリ』抗議デモが起こらなかったか」

マックと暖簾分けの違い

2015-01-08 10:22:38 | グルメ
燎原に火を放つ、とはこういうことを言うんだろうな。

日本マックが速射ロケット攻撃に晒されている。外部の人間には本当のことはわからないから今のマスコミ諸君の努力に水を差すつもりは無い。

補助的に、ほんの少々補助的、補足的な観測を述べてみよう。

言論の自由は大切だが、食の安全、生活の安全の分野では、つまり経済活動の分野では「自由」はときに破壊的な影響を及ぼす。自由化は野放図と同義と成る。歴史に多数の例がある。TPPなんかも原則賛成でいけるが、個別では戦略的対応が必要でアメリカと同様に所詮外交力が必要と成る。

外食産業においても野放図な自由追求は安全性の公理の前には頭を下げなければならない。ファストフードなどのチェーン店の経営形態はフランチャイズでしょう。よくしらないが違っていたら改めます。

利益追求の方法は規模拡大とコスト削減しかない、アメリカ的経営学では。チャイナの腐敗肉使用事件ではコスト削減の弊害が出た。今回の「出るわ出るわ」騒動は規模拡大に伴う弊害が出たと見るべきだろう。

規模拡大という考えは、食い物屋の分野では日本的経営にはなく、暖簾分けという形を伝統的に取る。すなわち本店で長い間修行して主人が大丈夫と認めた職人に出店を許す。技量、安全性にとんでもない問題が出ることは無い。注:最近では老舗でも金だけで支店を売り渡す例もあるが。

客も暖簾を信用して利用する。アメリカ式の場合は遮二無二拡大する。勿論市場調査はする。そうして品質、安全性については詳細なマニュアルを作成して品質管理をはかる。それはそれでいい。しかし利益拡大に急だと、直営店ではなく、フランチャイズ(つまり金を持っているアカの他人が支店の権利を買う)に頼る。マニュアルが如何にしっかりしていてもその施行がいい加減なものになる。どうも今回のマック騒動、とくに国内の騒動をみていると従業員教育の不備がおおいように思われる。

これはマックではないが、外食チェーンで繁華街にある店でも在日の格好の投資対象になる。客として入ってもこういう店は大体分かる。経営者らしき女性が妙な日本語を操る、とか、従業員がいかにもそれらしい(fishy、におう)。こういう言葉を使ってはいけないらしいが。

そのほか、色々な徴候が出てくる。腹も身のうち、といいますぜ。ご用心を。

食い物屋はその日商売で毎日日銭が入ってくる。ということは脱税しやすい業種である。またいざという時に簡単に店をたたむことが可能である。ということで在日には格好の投資対象となるのである。

NHKコピペの意図

2015-01-07 07:49:39 | 東アジアの悪友
NHKが毎回のニュースで執拗に安倍予告談話に対するサキ女と中韓の反応をセットで放映している。意図的に内外の反日勢力とシンクロしている。中韓の在米記者とサキ女が悪質な共謀を繰り返している。日本のマスコミも首相の記者会見で安倍首相の反論を引き出すべきではないか。

戦後70年の節目に首相談話を出すという。内容もこれから詰めるというのだろう。この段階で外国が談話の方向に枠をはめようとおせっかいを焼くのは非礼極まる外交儀礼をわきまえないということが分からないのか。東アジアの悪友についてはもともとゴロツキのような連中だからしょうがないとしても、アメリカがそのお先棒を担ぐというのは呆れた話である。

安倍内閣の当局者は間接的な表現ではなく、相手に分かる様に非礼に対する不快感を表明しなければならない。

マスコミ、言論人は明確に速やかに批判すべき義務がある。

それにしても、アメリカ国務省には他に報道官はいないのか。あの女二人は日本専用の報道官なのかな。あの幼稚な意見が米国国務省や大統領の意見を正しく反映しているかどうか、日本政府、在外公館は直接問いただすべきだろう。駐米大使は何のために給料を貰っているのだ。

安倍戦後70年談話の予告意図

2015-01-06 20:23:44 | 東アジアの悪友
安倍首相が昨日か一昨日の新年記者会見で「今年の終戦記念日に戦後70年の談話を出す」というようなことを宣言したという。正確かどうかは自信がない。ニュースはいつも「ながら」聞き流しているだけだから。ま、そんなことを言ったらしい。というのは早速いつものおばかさんや腹黒スポークスマンが反応したのをニュースでみたから大体あたっているのだろう。

わからないのは安倍さんの意図なんだね。予告なんかする必要がない。第一半年も先だろう。予告するような物ではない。ソニーの映画問題みたいに早速悪質な妨害にあった。曰く、サキ米国国務省報道官、中国および韓国報道官。ま、予想どうりの横やりだから、安倍さんもこういう反応が出ることは計算済みで発表したに違いない。

なにか意図があって安倍さんが仕掛けたとみるのが常識人の解釈だ。したがって、安倍さんの次の手がみたい。ま、それは楽しみに待つとして、すこし格調高く論じてみよう。

サキというのは本当に馬鹿な女で、安倍さんが靖国に参拝したときにも「失望した」といったのはこの女ではなかったか。失礼きわまる話だ。内政干渉だ。

まるで米国を代表しているつもりらしい。本当なら、アメリカが本気でそう思うなら、オバマが言うべきことだ。

もっとも、実態は中国、韓国に言わされているのだ。サキ女の記者会見で韓国か中国の記者がヤラセ誘導質問をして彼らに洗脳されたサキが模範解答をしたのだろう。中韓も最近狡猾になったから、まずサキに言わせてからフォローするみたいにおっかけ談話を出したとこういう段取りである。最近はこういうヤラセ、サクラが多い。

日本政府はサキのごとき女の発言は踏みつぶしてしまうべきである。癖になる。いいたければオバマが言え。もしそうなったら舞台が整ったのだから堂々とアメリカに「意見」をすればいい。サキ女のごときに鼻面を引き回されなさんなよ、安倍ブレーン。