東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

西野監督の采配は正解である

2018-06-29 20:09:46 | ワールドカップ

 サムライジャパンとしてワールドカップ・ポーランド戦の最後の十五分間の戦い方を評価する。

  観客の感興をそぐものであったのは間違いない。しかし、興業としてみるならば、勧進元すなわちスポンサーであるキリンビールにとっては三試合で終わるのより四試合か場合によってはそれ以上の可能性があるのは無条件に歓迎である。テレビ局にとっても三試合で終わるのと四試合以上放映できるのでは収益上雲泥の差がある。また日本サッカー協会としても収益という観点からはキリンビールやテレビ局と立場は全く同じである。西野監督の采配は正解である。

  また、スポーツマンらしくないとか潔く戦えという意見があるが、それはそれでいい。しかし、サムライ・ジャパンなんだろう。サムライという観点から見るとどう考えても西野監督の戦い方はサムライそのものの行動である。それもサムライがもっとも輝いた戦国時代の武士のありようそのものだ。

  最後まで敢闘精神だとか、玉砕というのはサムライの一般的な戦い方ではない。ほかに方法がないなら見境なくぶつかっていくのもいい。しかし、いやしくもサムライなら、特に戦国時代的なサムライなら勝つためにあらゆる可能性を追求しなければならない。ほかに手立てが全くなくなった場合には死を賭して最後まで戦う。あるいは「まな板の鯉」になる。それが武士道である。ポーランド戦の場合、もっとも確率の高い可能性がボール回しなら、それが大正解である。

  最後にワールドカップというのはスポーツなのか、という反問がある。関係者は謙虚に反省しなければならない。予測だが今回の日・ポ戦の結果、柔道のように消極的として指導という制度が導入されるかもね。すでにゴールキーパーには遅延行為としてイエローカードを出されることがある。川島は常連じゃなかったかな。そういう印象がある。今後はルール改正でボール回しがイエローカードの対象になる可能性もある。しかし、今のルールにはない。観客はつべこべ言う権利はある。金を払って見に来るお客の発言を制限してはならないが、業界関係者、マスコミにはつべこべ言う資格はない。

 

チョイ追加:

武士道華やかなりしころとして戦国時代をあげたが、徳川時代はすでに武士道は形骸化して「小笠原流」になっていた。戦う男たちの倫理ではなくて体制擁護の御用思想であった。武士道というと平安末期の源平、鎌倉時代、室町はチョイ休みで戦国時代ということになる。

「葉隠れ」は江戸時代の小笠原流である。「武士道とは死ぬことと見つけたり」とかね、あれは武士道ではない。徳川という体制擁護の御用思想である。戦う武士の倫理コードではない。持ち上げるやつはバカである。

 

 

 

 

 


サッカーが人を熱狂させるのは、それがパチンコだから

2018-06-28 07:55:57 | ワールドカップ

 日本人は日本が出ない試合でも見るらしい。そのせいか、このごろはどこの局でも、何時の時間帯でもサッカーのテレビ中継がある。テレビをバックグラウンド・ミュージック代わりにしているから最近は細切れだがサッカー中継を見ることが多い。

  それで分かったんだが、サッカーというのはパチンコだ、もう少し上品な言葉でいうとコリント・ゲームである。ただし、釘は試合中に曲がったり動いたりする。玉はボールであり、釘はサッカー選手である。穴(ゴール)に玉が落ち込む確率は大変に低い。パチンコそっくりだ。釘がたえず動くあたりはパチンコ以上だ。興奮するわけだ。

 


ワールドカップをハンデ戦で

2018-06-25 10:06:22 | ワールドカップ

 ワールドカップをハンデ戦にすれば、FIFAランキングが信用できればだが、日本は負担重量48キロでコロンビアは負担重量60キロだ。それを定量でおなじ斤量を負担させる。コロンビアが勝つに決まっているのが自然だ。

  ワールドカップをはじめ サッカーの大きな大会では公式、非公式に多数の賭けがおこなわれている。もっとも非公式というのは情報がないが、そう判断して間違いはあるまい。FIFAランキングが信用できれば、賭博行為が生業の一つであるマフィア、ギャングにとってコロンビア・日本戦は配当は低くても絶対に儲かるカードである。有り金を賭けるだろう。

  今回、ハンドで日本にPKを与え退場になった選手に殺害予告が出ている。過去にもオウンゴールした選手が殺害されている。いくらサッカーがコロンビア国民を熱狂させるといっても、一般市民が殺害行為に及ぶとは考えられない。

  大損をしたマフィアによって当該コロンビア選手が予告通り殺害される可能性はかなり高い。場合によっては、マフィアは当該選手のハンドは日本に賭けて大穴を狙った客から持ち掛けられた八百長ととるかもしれない。

  八百長というのは絶対に有利とみられたチームがわざと負けることで成立する場合がある。ロシア大会でFIFA上位のチームがころころと負けているが、なにか不自然な気がしないでもない。

  聞くところによるとサッカーの試合は監督の采配一つで大きく変わるともいわれている。FIFAはよほど客観的な根拠がない限りランキングをつけるべきではない。そして現状から判断するとFIFAにはその能力はない。

 

 


金正恩を二度おいしく食べるトランプのレシピ

2018-06-15 08:40:06 | 東アジアの悪友

 シンガポールでいい加減なディールをしたが、案外計算ずくかもしれない。マスコミへの露出は性交したし、もとへ、成功したし(セイコウの変換第一候補が性交というのはどういうソフトなのだろうか)。少なくとも本人はそう思っている。あとはマスコミとアメリカの大衆の受け方だが、両方ともバカだから案外トランプの思惑は当たったのかもしれない。

  秋のアメリカ中間選挙に効果があるとトランプはふんだのだろう。そこでだが、今回の会談は派手な映像がふんだんに世界にばらまかれればそれでいいとトランプは考えた(らしい)。完全非核化は2020年前半までにできればいいとポンペイオ国務長官は発言している。

  もし、本当に検証可能な非核化がそれまでに実現すれば、トランプのことだ、今度のシンガポール興行のように派手なセレモニーを世界中に発信するつもりだ。すなわち2020年秋の大統領選挙への打ち上げ花火とするつもりだ。ということはトランプは再選されるつもりなのである。

  トランプの外交はこれまで何一つ成功していない。欧州に対しても、中国に対しても、ソ連に対しても、中東諸国にたいしても、米州各国にたいしても。ここは北朝鮮問題は格好の素材となった。トランプのおもわくはどんぴしゃりゴールの枠を捉えた。トランプはキムジョンウンをしゃぶりつくすつもりなのだ。

  もし、思惑が外れて北朝鮮の非核化が進まなければ、軍事攻撃の口実を得る。あれだけキムジョンウンのメンツを立ててやったのに約束を破ったといえば、アメリカ国民は軍事行動を支持して拍手を送るだろう。そして次期大統領選挙当選は確実となる。どっちに転んでもおいしい料理になるのである。

  あるいはその前にCIA出身のポンペイオがキム政権転覆計画を発動するだろう(すでに計画もあり、作業も進んでいると報道されている)。キムはほぼ出口なしの一方通行道路に追い込まれている可能性がある。

 


世紀のオナニー・ショー終わる

2018-06-13 06:19:38 | 東アジアの悪友

興行師兼主演:トランプ

ナレイター兼司会者:トランプ

相方:金正恩

 世紀のTVのぞき窓ショーが終わった。と同時に安倍首相のレーゾンデートルも無くなりつつある。

 このマスターベーション・ショーで気持ちがよくなったのは主役だけらしい。興行師が一生懸命あおって自分だけが気持ちよくなっているなんて締まらない話だ。

 テレビというのぞき窓の視聴率は結構とったようだが、これでアメリカの中間選挙は勝てるのかな。それが今後のポイントだろう。今朝は新聞を二、三紙買って読んでみるか。

 内容はない。内容のなさでは前回二回の合意をはるかに下回る。これまで合意があっても平然と破ってきた相手だ。公表できない合意があったのか。あっても明文化されていないやり取りなど約束を守らないとみるのが無難だろう。

 一体、びっしりと事前協議をやった(ふりをしてきた)のに、発表出来ない内容(があるとして)を信用できるのか。

 トランプが記者会見で言及した日本の財政的関与など安倍首相は事前に合意していたのか。

もしそうなら、安倍の得意な二枚舌、詭弁として非難される。今回のショーは決して安倍首相にプラスになることはないだろう。

安倍首相は直ちに経済支援などに応じられる日本の条件を明言すべきである。すなわち

核の完全廃棄後、短距離ミサイルを含む全部の射程のミサイルの完全廃棄後、拉致問題の完全解決後、それに日本海での不法操業などの一切の不法行為の中止すべてを完全履行したあとで応需面談と世界に向かって明言すべきである。経済支援の内容、規模はもちろん日本独自の判断が必要であり、アメリカが口を出すことではない、これだけの当たり前のことを安倍さんはトランプさんに言えるかな。言えなければ安倍氏には外交を任せられない。

核、ミサイルの廃棄には日本独自による検証が不可欠であり、専門家、自衛隊を投入すべきことは当然である。

 

 

 

 


トランプ大統領はマレーの虎になれるか

2018-06-10 10:43:22 | 東アジアの悪友

 かってマレーと虎と言われた男がいた。山下奉文大将である。昭和十七年たしか二月マレー半島を南下した日本軍はシンガポールを包囲した。イギリス軍のパーシパル将軍との降伏会談に臨んだ山下大将は、のらりくらりと話をかわすパーシパルに対して机をたたいて「イエスかノーか」と迫った。ノーならシンガポールに総攻撃をかけると迫った。その結果パーシパルは降伏文書に署名して3年半にわたりシンガポールは日本の軍政下に入った。風貌言動からしてトランプ大統領はかっての「マレーの虎」を連想させる。

  ところでトランプ大統領はキムジョンウンに対して委員長とか役職や称号をつけて呼んだことがあるのか。ないような気がする。ミスターとも呼んでいないような記憶がある。トランプ大統領のふるまいをどうとるか、大事な点だがこの辺を分析する政治評論屋はみかけない。

  あれは痴呆の症状なのか。ときにはまともに見える。痴呆というのは進行段階では正常と痴呆が交互に現れて判断が難しい。それとも大統領はあえて演技をしているのか、ディールの達人として、いいようにキムジョンウンを引き回しているのかもしれない。あと二、三日で分かる。どうもキムジョンウンをのっぴきならないところに引っ張り込んでいるようにも見える。

 


加計学園の小使い頭渡辺某氏のニタニタ笑い

2018-06-03 06:54:29 | 加計問題

 加計学園の事務局長という渡辺某の記者会見をテレビで見た。「ありもしない安部と加計の会談を愛媛県に話しました」という弁明をしていたが、あのニタニタ笑いと人を馬鹿にしたような説明は渡辺氏が「本当は俺はうそを言わされているんだよ」というのを記者や視聴者に分かってほしいという本心を現わしている。平然とウソをつけない実直な人間なのだろう。安部首相や親分の加計に言わされているのは歴然としている。平然とウソをついた財務省の佐川に比べればはるかに人がいい。擦れていない。官僚の古手と違って悪人ではない。

  安部氏が愛媛県の文書を「伝聞の伝聞だ」と強弁したときから、加計の担当者が独断で愛媛県の財政支援が欲しくてありもしない首相との面談を持ち出した、という嘘で安部首相と加計氏の逃げ切りを画策するだろうと思っていた。加計問題が大きいか小さいかしらないが、こういう嘘を平然とつくということは精神病者、性格異常者に大型トレイラーの運転免許を与えるようなものである。ワシントンが桜の木を切ったのを正直に話したというのは、つまらないことのように見えるが為政者の基本の基本を教える教訓なのだ。


西野ジャパンの初戦は

2018-06-01 07:58:06 | ワールドカップ

 テレビでよく人相を見るんだが、これがよく当たる。写真で人相を見るほうが対面してみるより当たるといわれている。根拠を示せ? それが無いんだ。

  まあ、量子力学的には説明できるがね。観察者(実験者)と対象人物との間のDisturbanceというか干渉がないからだろう。

  で西野さんの代表メンバー発表の記者会見、陰気な顔をしていたね。まえのハリルホジッチ(名前間違っているかな、あの辺の人間の名前は覚えられないのでね)の特徴を一口で言えば陰気ということだが、西野氏も陰気がもろ出だ。かれは前はというか普段はそんな印象を与えていなかったと思うが。

  これをみて、まず初戦敗退、一次リーグ全敗は間違いないと思った。もっともこれが日本の実力だろう。これまでのワールドカップでも一次リーグを突破したことは無いし一勝も上げていないと記憶する。だから西野ジャパンがどうだからといって、これまでのチームより悪いということにはならないだろう。

  日本はゴール前には攻め込むが、その時には相手の防御陣形は整っている。ようするに日本にはスピードがない。ガーナ戦を見てもそうだった。シュートの技術や決定力がないのも言われている通りだが、相手が防御を固める前に攻め込まなければいけない。それが出来ないなら、密集陣形を突破する技術がないといけないが、そんな選手は一人もいない。

  期待するところはだね、ハリルホジッチの陰、西野の陰と続いて、陰の極が陽に転じることはありうる。よく易者が使う手だ。