ハシシタの『統治』モゴモゴだが、こう推測して話を進める。国の官僚制度の統治能力がないから地方分権を大幅に行えば、めでたし、めでたしだ。こんな自明なことが分からないのか、ということらしいね。
同じような機能を国と地方が持つ不経済もある。決定が迅速に行えない。地方の実情を反映できない。こんなところかな。ハシシタくん。
大阪府と大阪市の統合なんてのはその例らしい。大阪の場合は国と地方の二重性どころじゃない。三重性だから、或る程度理屈があると言うのはわかる。戦時下の東京府と東京市統合のひそみにならう理由もあろう。
この考え方をいきなり、国と地方に齎すというのはどう考えても乱暴だ。中間項についての説明があればいいよ。彼はやみくもに言っている。違うなら訂正してね。
国の統治機構がにっちもさっちもいかなくなれば、普通は国の機構を根本的に変えるところに発想がいく。地方に権限を委譲すればすべてうまくいくと考えるのは馬鹿だけである。
おれが国政に出れば国の機構を効率的に変えると青写真を示して国政進出するならわかる。国民は彼の青写真を検討して投票を決めればいい。
地方分権、地方分権とお題目だけ唱えて仲間を募るなど下の下である。お相手も若干いるらしいが皆ゴミばかりだ。意外なのは石原氏だね。彼の思惑はよく分からない。
しかし、さすがに現在の地方首長でハシシタに同調するのはすくないようだ。
人には生まれて持った分際というものがある。これまで大阪の首長がやらなかった(実に驚くべきことだが)イレズミ職員の問題とか君が代斉唱徹底などは大いに結構である。その辺でやめておきたまえ。これだけでもこれまでの無数の駄目首長を凌駕する君の業績である。勲三等功三級の勲章もいずれもらえるだろう。ほどほどにして置きたまえ。