ウクライナとNATOとの加盟交渉の実態こそマスコミが報道すべき最大の問題なのにどこもしない。ごちゃごちゃとテレビに出てくる無識者(一般には誤って有識者と呼ばれている)も解説しない。もっとも彼らにも知識がないのだろう。
NATOに加盟するためにはかなり高い(嫌がらせ的)なハードルがあると聞いたことがある。つまり政権運営でのクリアすべきクライテリアが高いらしい。例えていうと、銀行が融資をする相手を根掘り葉掘り調べてその経済運営能力とか、返済能力を調べるようにギリギリやると聞いたことがある。まてよ、これはEU加盟の場合かな。NATOの場合も同じことがあるような気がする。シンクロするからね。
ウクライナのNATO加盟審査はどのような現状なのか。いつから加盟申請が始まったのか。まだ正式に加盟の申請をしていないのか。このあたりの情報を、マスコミは持っていないのか、一切報道がない。
今回アメリカは早々とウクライナに軍隊を送らないと言っているが、その理屈はまだNATOの加盟国ではないからだろう。欧州主要国が軍隊を派遣しないのはおなじ理屈だ。
NATOがこれまでに手っ取り早くウクライナの加盟を承認していればプーチンも踏み切れなかっただろう。マスコミに調べてほしいのは、ウクライナの加盟交渉は何時から始まったのか。まだその段階でもないのか。加盟交渉中ならNATOが突きつけた条件は何か。逆にウクライナは加盟に当たって条件闘争をしていたのか。
もっとも、軍事同盟を結んでいないアフガニスタンなんかにアメリカや欧州諸国は勝手に派兵したがね、相手がロシアとなると怖気図いてNATOにまだ加盟していないからと理屈をつけるのかな。
ジャーナリストを名乗るならそのくらいのことは調べて報道しなさい。
空爆によってウクライナの制空権はロシアに帰したようだが、これによってアメリカとEU主要国の交渉は失敗に終わった。打開の可能性はなかったのか。交渉の失敗は双方の責任といえばそうだが、アメリカのほうが失敗の責任は大きいようだ。
大きな疑問の一つは何故、ウクライナが交渉に加わらなかったのか理由が分からない。ウクライナの問題でしょう。西側はなぜウクライナを交えたマルチの交渉団を結成しなかったのか。ウクライナが自分も交渉に加えろと要求したという報道もないのも変だ。ロシアがウクライナが入るなら交渉しないといったのか。もしそうならそのことをアメリカが公表すれば世論の大きな支持を得て情勢は変わったかもしれない。
二番目のカードはウクライナでの核ミサイルの設置に対するロシアの不安である。
ここで思い出すのはかってのキューバ危機である。アメリカからわずか二、三百キロしか離れていないキューバにソ連が核ミサイルを導入しようとしたことが発端であった。
今回のプーチンの表向きの主張は親ロシア住民の保護だが、実際はウクライナがEUに加盟して核ミサイルを配備するのではないか、というのがロシアにとっての安全保障上の最大の問題だったことは間違いない。ウクライナからモスクワまでの距離はキューバからマイアミまでの距離より短いらしい。核ミサイルを配備しないという約束は実質上強力な落としどころではなかったか。
しかも、ウクライナにはかってチェルノブイリなどなどの原発があり、核開発の能力はまだ温存しているとロシアは恐れたのだろう。そのためにも、この交渉にはウクライナが加わることが絶対に必要である。
アメリカはこのカードを使ったのかね、報道を見るかぎり使っていないようだ。素人がみても拙劣な交渉だったと言える。この失敗の影響で世界が不安定になればアメリカの責任は極めて大きい。
北京オリンピック開幕冒頭にジャンプのウェア規格問題で高梨サラ選手などの失格が論議を呼びましたが、女子フィギュアの場合はどうなんだろうか。ジャンプと違い技術問題はないでしょうが、どうなんだろう。
女子フィギュアなんて普段はテレビ中継なんて見ないんだが、昨夜はあのワリエワとかいうロシアの選手のドーピング問題があるので珍しくフリーの最終組の中継を見ました。普段はチャンネルでたまたまやっているのにぶつかっても、漫然と見て居るだけでしたが、昨日は興味を持って見たためか、いくつかの違和感を持ちました。
1:女子選手の場合は大体ストリッパーのようにからだの露出度が大きいので、品位を保つために、一定の申し合わせがあるのではないか。注意してみると、みんな肉襦袢(ニクジュバン)をしていますね。それも目立たないようにうまく着ている。しかし、昨日はだぶだぶの肉襦袢が目立った韓国選手がいた。あれはどうも興ざめですね。目立たないようにフィットするようにしたほうがいい。胸元がだぶだぶのアンダーウェアをしているようでみっともない。
2:ワリエワ選手(名前はこれでよかったかな)の場合は大きな違和感を関した点がいくつかある。
A;手袋がばかに目立つ。第一に色がほかの部分と全く違う。赤い色でしたがほかの部分のウェアとマッチしない。わざとかな。それと手に比べて馬鹿に大きい。一見して転倒による怪我を恐れていたのかな、と感じました。もっともショートや普段の試合でもあのスタイルなのかな。
B;シューズの甲の部分だけがスリッパの覆いのようで色もそこだけ白いので目立つ。普通のシューズよりも頑丈そうだ。普段からあのスタイルなんですか。これも、なにかアクシデントを予想していたように取れた。他の選手を見るとシューズの色もほかの衣装の色とマッチしている。
案の定(??)転倒を繰り返した。あのシューズは転倒時のけがを予防する目的があったのではないか。すくなくとも美的ではない。女子フィギュアでは美的に見えることに非常に腐心しているように見えるから余計不審に思った。
彼女の転倒の連続は、なにかまだ禁止薬物リストにない即効性の薬物を試合直前に使っていて、昨日はドーピング問題の渦中にあるのでその薬物を使用しなかった。そのためにけが防止用の装束になったというのは考えすぎかな。
以上ドシロウトの的外れ観戦記でした。