東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

夕刊フジの一面、たまにはおやというものも

2018-02-20 21:05:29 | 朝鮮情勢

 観測アドバールーン記事が多い夕刊フジの一面である。だから、いつも最初のほうだけチョコっと読む。新聞記事などというものは最初の段落でだいたい程度がわかるものである。そこでいつもは先を読まずに打ち捨てるのだが、今日(二十日)のは信憑性70パーセントでおやと思った。タイトルは「米退避命令を出さず、3月奇襲」という。

  いつも疑問に思うのはアメリカの軍事戦略というのは(対ロシア、対中国の全面戦争は別として)通常兵器の質量の圧倒的優位を確保して核を使わずに戦うというものととれるんだがね。いくら北朝鮮が核戦争になるなると叫んでもアメリカは通常兵器で相手を殲滅できるというのが自然の見方ではないか。もっとも、そうアメリカの当局者が言ってしまってはネタが割れてしまうから言わないだろうが、日本の評論家やマスコミが核戦争になると口をそろえて言うのは理解できない。軍事問題の素人としてはだよ。

  イラクではどうだったか、とか、アフガニスタンではどうかとか、対ISではどうかという反問があるだろうが、あれは米国が自分で殲滅作戦に出ていない。あくまでも現地親善勢力の軍事顧問団的な立場を出ていない。武器供与、弾薬供与はアメリカの軍事産業に溜まった在庫整理ではないのか。北朝鮮の場合には当てはまらないだろう。中東での米国の紛争介入は戦争ではない。旧日本軍の用語でいえば戦争ではなくて「事変」である。これは詳しくないがこれらの戦闘でアメリカ政府は議会の承認も求めていないのではないか。

 アメリカは重大な局地戦争には通常兵器で圧倒することが基本的立場だと素人として理解している。中東での前近代的ぬえ的国家とちがい、北朝鮮は核(組織の中心という意味)がはっきりしているから通常兵器の圧倒的電撃戦で一挙に勝てる可能性があるのではないか。以上素人談義おわり。

 

 


核兵器は貧者の武器である

2017-08-22 07:04:39 | 朝鮮情勢

北朝鮮がしきりにアメリカを非難して核戦争を引き起こそうとしているという。笑止というほかはない。いまや核兵器は貧者の武器になりさがっている。貧窮家庭が一点豪華主義で50インチのテレビを六畳一間のあばら家に飾っているようなものだ。

 アメリカは何も言わないが、北朝鮮と交戦状態になっても核兵器を使わないだろう。もっと効率よく使える通常兵器を豊富に持っている。東西冷戦時代なら核兵器は戦略の中心であったが、冷戦終結後は通常兵器の多様化、強力化がアメリカの戦略である。アメリカの核戦略が発動されるのは大国同士の戦争しかない。そしていまやその可能性は極めて低い。

 なぜアメリカが大量の核兵器をいまでも保有しているかといえば、原子力発電と同じで核物質の地球上での廃棄というのは不可能といっていいほど厄介である。持っているしかないだけである。

 通常兵器だけの交戦で数時間のうちに北朝鮮は完全に制圧されることは間違いない。だた完璧とはいかない可能性がある。撃ち漏らしがあると、部分的な反撃を受ける可能性がある。部分的と言っても当事者にとっては大問題だからね。それでアメリカは慎重に戦術を練っているのだろう。

 北朝鮮にはアメリカの通常兵器に対抗できる武力はない。かって化学兵器が貧者の核兵器と言われたことがある。いまや核兵器そのものが貧者の一点豪華主義の象徴となっている。

 

 


ミサイルはハリボテか

2017-04-15 20:14:21 | 朝鮮情勢

北鮮の軍事パレードのニュース、色々なミサイルが出て来たが、NHKのニュースはあれを全部本物だとして少しも疑わない報道だが、どうかと思う。

勿論本物もあるだろう、有りそうもないが全部本物ということも有るかも知れない。よく敗色濃厚な軍隊は本当なら掩蔽して相手に知られない様にしておくのが当たり前なのに、兵器のハリボテを作って空から地上から見える様に展示することが有る。昔は日本軍もブリキで作った戦車やカミと木で作った飛行機を沢山並べて相手を怖がらせようとしたことがある。

孫氏の兵法にもあるのではないか、なんと呼ぶかしらないが。NHKともあろうところが、まるっきり信用しきって報道するのは報道機関とは言えない。 

勿論油断をしてはいけないが、このタイミングで大量に外国のメディアにさらすのは、自己を誇大に見せる擬態ではないか。それを検証するのがマスコミだろう。


クアラルンプール異聞

2017-02-21 10:38:39 | 朝鮮情勢

今朝も馬鹿みたいにテレビを見てしまった。例の金正男の暗殺事件、監視カメラの内容が大分公表されたようだ。全体で1時間弱らしい。しかし、その半分ぐらいはまだ公表されていない。朝の雑用をしていて通しで見た訳ではないので正確な時間は聞き漏らした。

この事件をテーマにスリラー、アクション、あるいはノンフィクションを書こうとする人たちがきっといると思うので、そのヒントになるかと思うことを若干。

> 仮説1:白シャツの女がなすり付けたのは毒物でもなんでもない。ただし、非常に不快感を与える物質である。臭いか肌触りが不愉快な物質。こう言う時に人はどうしますか。まず顔を洗って汚れを洗い落とすでしょう。それが画像の公表されていないトイレに駆け込んだ時間。そしてトイレ内で真犯人に襲撃された。

> 仮説2;女になすり付けられた物質は水と接触すると激しく反応し強烈な毒物に変化する。つまりトイレで洗顔した後で毒物に変化する。そういう物質があるかどうかはマスコミが取材することだ。

仮説に導いた事実。もし言われているような強烈な毒性を持っている毒物なら女も汚染する可能性が高いのに、画像では全くその徴候がない。たしかに犯行後逃走する女は黒い手袋をしていたが、その程度の防護で防げるだろうか。 

第一警察はその手袋の行方を追及して確保したのか。全然報道がない。日本の事件だとまず第一級の物的証拠として、手袋を探すのではないか。確保しているから発表を控えているのではないか。

いずれにせよ、女がなすり付けた段階ではその物質はまったく無害であったとしか考えられない。

ところでトイレ内の監視カメラの画像が公表されないのはなぜか。そう言う所にまで監視カメラがあると公表すると物議をかもすというのかな。しかし、上の推理の様に洗面所で顔を洗ったとするなら、そのような画像を公表することが問題になるとは思わない。そこには真犯人が写っている重要な証拠だから公表しないのだろう。警察がその他五人以上の人物を特定したのが早かったのもこの画像が決め手になっているのではないか。