東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

ベビーカー

2006-09-28 21:01:17 | 社会・経済

ベビーカーとかいう代物を日本で始めて見たのはいつだったか。10年いや20年ぐらい前になるかもしれない。日本の市街地の雑踏の中を押し渡るのを見て強い印象を受けたのをおぼえている。だから具体的におぼえているのだが、チャンっぽい女で舌足らずなら行が口中にこもるような発音で「すみません、すみません」とちっとも済まなそうな顔をしないで雑踏の中を突っ切る。赤ん坊は国籍不明、どこかの国のベビーシッターかなと思った記憶がある。

昨今はいたるところでベビーカーを見るようになった。日本人は真似をするとなると素早いからね。アレと自転車に幼児を乗せる母親、よく事故の不安を感じないものだと感心する。バスにベビーカーを乗せるときも、たたまずに赤ん坊を乗せたままだ。たびたび、危険な情景を見る。アレを抱えてバスのステップに乗せようとすると、たぶん前がよく見えなくて目測を誤るのだろうが、高さが足りなくてベビーカーがバスの床に激突する。また、乱暴な母親が多いから力任せに勢いをつけているものだがら、ぶつかって反動で衝撃が後ろにくる。その反動を支えきれなくてベビーカーを抱えたまま、母親が道路に後ろ向きにひっくり返る。

最近もそういう風景を立て続けに見た。見ているほうがはっとして寒気がする。母親は平気な顔をして起き上がると再度挑戦、今度はうまくいく。赤ん坊は何も分からずきょとんとしている。母は強しだ。しかし安全のためには抱っこがいいね。おんぶだと目が届かないから人ごみではよくないだろう。デパートのエスカレータも危険だ。このほうは慎重にやっているようだが、たとえ載せ方に注意していてもエレベーターには電源停止がある。バックアップの電源に切り替わるようになっているのだろうが、急に止まると慣性の法則でつんのめるかひっくり返るかする。ベビーカーと自分の体重を支えられないと大変なことになる。

そういえば、この間地下鉄で電車にベビーカーを載せ損なって赤ん坊がこぼれそうになったのを見たよ。線路に落ちたらどうなるんだろうね。このごろの若い女は見境も無く乱暴なのが多い。


大桂馬、安倍晋三の場合

2006-09-28 09:02:38 | 社会・経済

競馬の血統の場合もっとも注意して見るのは桂馬と大桂馬である。人間で言えばおじ、おば、大おじ、大おばの戦歴と血統である。おじは叔父と伯父、おばは叔母と伯母両方を見る。大おじ、大おばの場合もおなじ。血統図で見ると桂馬飛びにあたる個体が重要である。

安倍晋三の場合、祖父の岸信介のことが紹介される。もっとも母方の祖父であるが。母方を見ると、岸信介の弟でやはり総理大臣をした佐藤栄作がいる。例の

福島県
知事の佐藤エイサクと間違えないように。彼は競馬でいえば、名牝系である。

安倍晋三の容貌を見ると肉体的なDNAは岸より佐藤栄作の面影を見る。目つきなどは特にそうだ。両方とも総理大臣になったが、経歴上の安定感という観点からは佐藤栄作のほうが上である。安倍晋三の運も戦後歴代一位か二位の長期政権だったエーちゃん並みのものがあるやもしれない。


なにがINFAMYか

2006-09-24 15:48:39 | 社会・経済

ハイド委員長へのリトマス試験紙(8)

Yesterday, <date month="12" day="7" year="1941">

December 7th,1941

</date> ? a date which will live in infamy ? the <country-region><place>

United States of America

</place></country-region> was suddenly and deliberately attacked by naval and air forces of the Empire of Japan.

ハイド坊やはいくつだったかな。真珠湾攻撃の時は。中学生かな。端的に云おう。1941年12月7日と2001年9月11日とは同じ過ちを繰り返したのではないか。Who did?

アメリカが。策士策に溺れたのではないか。なにやら最近9・11はアメリカの自作自演ではないかという本が出ているらしい。ヤラセという言葉がある。積極的なヤラセであったかどうか、そこまでは断定しない。

様々な証拠からアメリカが日本の軍事攻撃の可能性を示す情報を得ていたことが明らかである。しかし、どの程度の詳細さ、確度がその情報にあったかはつまびらかではない。つまり何処を攻撃するのか、どの程度の規模の攻撃なるのか、いつ攻撃するのかなどである。日本が大規模な輸送船団を東南アジアに向けて南下させていたという情報は掴んでいたらしい。1940年からアメリカは日本の胸倉を掴んでねじ上げるような挑発的な行動をしていたから、いずれ日本が反撃してくることは予想していた。

というよりも、日本に先に手を出させるように持っていっていった。喧嘩上手である。あくまでも周りの目を気にする。味方に付けたい。国際世論の賛同を得たほうがいい。その上にアメリカの国内世論を戦争に駆り立てなければならない。自分から手を出しては国民の協力を得ることは難しい。

西部劇によくあるシーンだ。賞金かせぎのガンマンが酒場で見つけた相手に因縁をつけ、さんざん殴りつけてたまらず相手が腰の拳銃に手を伸ばしたようなそぶりを見せたら早撃ちで相手を撃ち殺す。あれと同じだ。映画は週に一回は見ておくべきだ。役に立つ。

当時の日本の国内漫画に描かれたアメリカ人の姿はうそではない。日本の軍部はジャズに現をぬかし、女の尻を追いかける享楽主義、厭戦気分を見てアメリカ人は戦争に耐えられないと見ていた。そこに唯一の希望を託していた。

日本漫画は正しい。しかし、相手から先に引っ叩かれれば別だ。それも予想もしなかったようなキツイ一発を貰えば話は別になる。だれだって逆上して馬鹿力を出す。そこが軍部には読めなかった。朝青龍だって千代大海に張り手を食らえば逆上する。

冒頭に引用した英文はアメリカのルーズベルト大統領が真珠湾攻撃の翌日アメリカ下院で行った演説である。今年小泉首相が訪米したときに、下院で演説する予定であった。立派に成長して下院外交委員長となったハイド氏はブッシュ大統領に書簡を送った。ルーズベルト大統領が歴史的な演説を行った下院で靖国神社に参拝する小泉首相に演説させることはルーズベルト大統領を冒涜すると反対したのである。これを三つ子の魂百までと言う。

情報の話に戻るが相手が何かをするという情報を得ているが具体的なことはわからない。しかし、相手に先に手を出させて、相手の手の内を分析するデータを入手したいということがある。こういうときには相手に攻撃をさせてみると言うことがあるのである。また、相手と一戦交えるつもりだが相手に先に手を出させたいと言う時もある。真珠湾はこれだろう。9・11もこのケースに該当する可能性がある。

いずれの場合でも正確な相手のプランは分からないが、大したことはあるまいと多寡をくくる。そうでなければ、攻撃させてみる、などという気にはならない。ボクサーが相手を見くびって先に打たせるようなものである。ところが、往々誤算がある。相手は大したことは出来ないだろうと見くびっていたのが、見事な攻撃を受けてひっくりかえることがある。

真珠湾はまさにそれだった。あんなに見事にやられるとは夢にも思わなかったろう。当時の科学技術、軍事常識からも不可能と見られていた作戦である。これでかっとなってINFAMYと口走る。INFAMYはある翻訳によると「恥ずべき行い」となる。大体が、日本の行為をだましうちと非難する意味で相手の行動を非難するわけだらから、そういう訳でいいのだろう。

あまり英語に詳しくないので辞書を引くと、INFAMYとは1・醜聞、汚名、2・非行、破廉恥な行為 3・市民権の剥奪、名誉剥奪とある。「恥ずべき行い」というのは上記第二項の意味だ。当座第三項の意味は排除して、第一項の意味だと、どうだろう。醜聞、汚名とすると、むざむざ敵にしてやられた不甲斐なさがアメリカの醜聞、汚名だということになる。つまり、ひとかどの武士が刀も抜かずに切り殺される不名誉みたいなものだ。江戸時代だったら、被害者であってもお家断絶となる不名誉である。ようするに、この言葉は不明瞭で両義性がある。

言葉の選択というのは無意識の呪縛がある。ジムクンド・フロイト先生によるまでもないことだ。ルーズベルト大統領がINFAMYという両義性のある言葉を選択したことは興味深い。

9・11テロでも事前に情報があったという。本当だろう。しかし、あのテロを正確に予測したわけではあるまい。もし知っていてやらせたのなら、それこそブッシュは悪魔である。予想外の敵の手並みにカッとなってアフガニスタンからイラクまで突っ走った。馬鹿げた話だ。

I ask that the Congress declare that since the unprovoked and dastardly attack by <country-region><place>

Japan

</place></country-region> on <date month="12" day="7" year="1941">

Sunday, December 7th ,1941

</date>, a state of war has existed between the <country-region><place>

United States

</place></country-region> and the Japanese Empire.

とルーズベルトは締めくくる。ここではDASTARDLYという言葉が使われている。これは小さな辞書には出ていない言葉で古語らしい。「非常に残酷な」という意味のようだ。

INFAMYではじめDASTARDLYで締めくくっているわけだ。

もう一つ云うと、UNPROVOKEDという言葉を選択したのも無意識のなせるわざだろう。意味は挑発によるものではない、ということだ。たしかにひそやかに行われたのだから挑発によるものではないともいえるが何か妙だ。引っ掛かる言葉遣いだ。作文の先生だったら何点を付けてくれるかな。ここは冒頭の文章を踏襲して

suddenly and deliberately

とするか、あるいはUNNOTICEDのような、あるいはもっと直裁にWITHOUT DECLARATIONのような言葉を選ぶべきではないかな。ルーズベルト大統領はよほど慌てていたのか、もともと演説が下手だったのかもしれない。ルーズベルトは正直だから、自分が日ごろから日本を戦争へ挑発していたことが頭にあったので無意識に「挑発によるものではない」と云ってしまった可能性が強い。この演説くらいルーズベルトの無意識が露出しているのはめずらしい。

DASTARDLY(非常に残酷な)であるが、真珠湾で日本軍が攻撃したのは軍事目標だけ、死者は確か軍人3千人弱(これも多いとはいえるが)。アメリカが日本空襲で狙ったのは民間人である。東京では3月10日だけで10万人以上の死者が出た。広島、長崎の原爆では30万人以上の死者である。アメリカが日本全土の都市への空爆で殺害した市民の数は百万人に達するのではないか。真珠湾をDASTARDLYというなら、このホロコーストを表現する英語があるのか、聞きたいものだ。


私の予想法

2006-09-24 10:26:59 | 社会・経済

昨日は朝青龍が負けたね。制限時間一杯まで賭けられる相撲賭博があれば儲けていたんだが。結び前の一番は琴欧州と白鵬だった。琴欧州が勝って居残りで千代大海に力水をつけていた。その段階で横綱は危ないと思った。安馬が負けて優勝が決まっていたしね。気の緩みもどうしてもある。

大相撲では負けた力士は力水をつけない。その日は神々に嫌われた、つまり穢れたと見なされて力水をつける資格がなくなる。次の力士も嫌がる。だから若い下位の力士が来て水をつける。国技館の電光掲示板を見ていると東なら東、西なら西に数番続けて勝ち力士を示すランプがつくことが多い。勝った力士(神に祝福された力士)にアテンドされた力士は幸運がついてまわる。何の不思議もない。

もちろんこれも一つの要素に過ぎない。実力が段違いなら関係ない。相性が好くなければ関係ない。そのほか、作戦やら色んな要素がもちろんあるが。今場所の白鵬はとくに神々に見放された力士だからね。その悪い気が横綱を錯乱させたのかもしれない。一方の琴欧州は今場所は運気が回復過程に入ったようだった。千代大海に良い影響があった。


ハイド委員長へのリトマス試験紙(7)

2006-09-21 21:29:17 | 靖国

ハイシー ドウドウ ハイシー ドウドウと一直線にやってまいります。

ローレン ローレン ローレン とカウボーイ・ハイドが西へ向かいます。

懐かしいですな。西部劇の最高傑作ですよ。

前回はアメリカ政界にも国共合作があることをご紹介したわけである。国共合作といっても分かるかな。説明しているヒマもないが、内戦を棚上げして抗日統一戦線を組んだ国民党(後に台湾に逃げる)と中国共産党の野合だ。

さて今回はカウボーイ一直線の物語だ。極東軍事裁判ではアメリカは歴史を満州事変で区切ったからああいうストーリーが出来た。存外このストーリーは客が呼べるということが分かった。この古臭い話が今でも朝鮮半島とか中国大陸のドサまわりの芝居小屋に行くと客に受けるというのだからいやになる。

今日は1923年から始まる物語をしよう。この年からはじめるとアメリカの行動が一直線の電車道であることがよく分かる。1923年8月に日英同盟は更新されないまま満期失効となった。長年にわたるアメリカの執拗な工作が実ったのである。イギリスも第一次大戦が終わり国際連盟も出来るという状況で日露戦争当時のような熱もさめていた。

なお、日本の一部の評論家が第一次大戦でイギリスの要望に応じて欧州戦線に地上軍を送らなかったのが、イギリスが同盟を延長しなかった理由だと機会があるたびに云うがこれは疑問である。日本はインド洋、地中海に海軍を派遣して、ドイツUボートからの輸送艦船の護衛、海上補給路の確保などに活躍して相当数の死者を出している。イギリスをはじめ欧州各国から非常に感謝されていたという記録がある。もう少し、史実に即してものをいうべきだろう。最大の理由は大戦後のイギリスの疲弊とアメリカの工作だろう。

1921年、日本、イギリスに加えてフランスとアメリカを加えた四カ国条約というものが出来たが、これは日英同盟つぶしを狙ったものである。この四カ国条約そのものはなんらの実績も上げない有名無実のものであった。

1923年日英同盟の失効でアメリカは日本と戦争になってもイギリスから攻撃される恐れがなくなった。あとは日本に無理難題を吹きかけて自滅を待つだけである。この時期はちょうど明治政府を立ち上げ育てた元老が次々と死んでいった時期と一致している。高齢のために活動の最盛期は過ぎていたとはいえ、1921年の宮中某重大事件で政治的に失脚した山県有朋は1922年死去した。入れ替わって権力を握ったのが、ようやく成熟してきた高級軍事官僚の集団である。現在の経済官僚とまったく同じで、無責任集団である。政治的センスは皆無。外交的には鼻がきかない。臭覚異常をおこした痴呆犬である。

アメリカにとって1923年から1945年までの22年間は一直線のシナリオが描けた時期である。おまけにこの期間の大部分がルーズベルト、トルーマンの長期民主党政権であった。アメリカの大義とはこのようなものである。この大義にけちをつけることはハイド氏には認めることが出来ない。三つ子の魂百までである。遊就館展示の垂れ込みはだれがしたのか、効果抜群だったわけである。


ハイド委員長へのリトマス試験紙(6)

2006-09-21 09:08:20 | 靖国

ハイド委員長というのは思想的には共和党再右翼だってね。靖国神社の遊就館の展示も第二次大戦のアメリカの言い分に文句をつけているというので気に入らないわけだ。そのかれが民主党最左翼の人権主義者、中韓ロビーの影響下にあるエヴァンス議員などと共闘したわけだ。こういうのを野合というが、82歳ともなると節操も判断力も鈍るんだね。ハイド氏の政治経歴に大きな汚点を残すことになるだろう。

アメリカにとって東アジアはカリフォルニア、ハワイについで現在の最西部という位置づけである。ウエスタンの世界である。西部劇の世界である。そんなに単純でないって。単純なんだよ。間違いない。単純でなければ真理たりえないではないか。

カリフォルニアをスペインから強奪し、ハワイの王朝をアメリカ人のサトウキビ農園主の陰謀で転覆させて属領とした。ハワイの一件については日本もからんでいる。明治時代ハワイの王様は日本の明治維新を範として自国を近代化しようとして日本と親密な関係にあった。ハワイの王女を日本の皇室に嫁がせようとしていた。この女性はたしか有名なハワイアンを作曲した女性だ。

アメリカ人の農園主はハワイの王族一家を拘束し監禁した。ハワイとの親善関係から日本は海軍の艦隊をハワイに派遣した。このときの司令官が後の日露戦争で連合艦隊司令長官となった東郷平八郎である。びっくりしたアメリカはハワイ王室転覆の事後承認を日本に認めてもらうかわりに、日本の朝鮮半島政策を承認すると申し出たのである。

次にアメリカは米西戦争を仕掛けてスペインからフィリピンを奪う。最終目標は日本、中国大陸である。日本は日露戦争の前にイギリスと日英同盟を結ぶ。勿論ロシアの南下に対処することが目的であったが、アメリカも仮想敵国とみなされていた。当時の世界のスーパーパワーであったイギリスもアジアの植民地を守るためにはイギリスだけでは困難と判断した。日英同盟はイギリスが歴史上締結した唯一の軍事同盟である。

アメリカ人のメンタリティを探るには西部劇を見るのがよい。あるいは現代の西部劇ともいうべきハードボイルド小説がよい。お勧めはダシール・ハメットだ。ポイズン・シテイなんかがいいね。つまり目的地の実力者を競わせて共倒れを狙う。20世紀以来のアメリカのアジア政策は日本とシナに地域の覇権を競わせ、どちらが一方が優勢になると、反対側を支援して両者を消耗させる。

よく、民主党は中国より、共和党は日本よりなんていうが、基本的に両天秤をかける政策にはかわりがない。たしかにクリントンの時には経済問題で日本たたきが露骨だった。それに反して江沢民あたりとはきわめて親善であった。これは当時の世界情勢による。冷戦が崩壊してアメリカは日本を無条件で庇護する必要がなくなった。当時、1990年代初めはバブルがはじける前で日本経済は放っておくとアメリカを圧倒して世界に覇権を唱えるのではないかとアメリカは恐怖した。世界第一でなければならないアメリカは何が何でも日本を弱体化しなければならなかった。

クリントン、そして江沢民は大成功した。売国無策派閥竹下、橋本及びその末流政権のおかげである。ブッシュが出てきたのはその後だ。小泉首相は何が何でも反撃に出ざるを得なかった。多少マンガチックなパーフォーマンスもあったが、一応流れを変えることには成功したといえる。共和党にはハイド氏のような人もいる。その時々の世界情勢も影響する。ゆめゆめ御油断めさるなヨ、おのおのがた。


ハイド委員長へのリトマス試験紙(5)

2006-09-18 21:52:52 | 靖国

記事を投稿すると何か間違ったことを言ってないかとか心配なものでしばらくはインターネットを覘くのだが、次のブログに公聴会出席者の発言の収録先が載っていた。PDF ファイルで各人別に分かれている。各氏の発言の一ページ目に所属する組織のレターヘッドが入っているのが分かる。発言内容を事前にプリントして提出するものとみえる(あるいは直後に)。

http://wwwc.house.gov/international_relations/109/hyde091406.pdf

http://wwwc.house.gov/international_relations/109/leach091406.pdf

http://wwwc.house.gov/international_relations/109/gre091406.pdf

http://wwwc.house.gov/international_relations/109/kot091406.pdf

http://wwwc.house.gov/international_relations/109/cam091406.pdf

http://wwwc.house.gov/international_relations/109/hyde091406.pdf

http://wwwc.house.gov/international_relations/109/tat091406.pdf

一番上からハイド氏、リーチ氏、グリーン氏、コトラー氏、キャンベル氏そしてユキ・タツミさんの発言だ。紹介してくれたブログは

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060918

今回の成り行きはどうも中韓のロビー活動にしてやられたようだ。前回私が言った裏の工作は日本も大物ロビイストを使っているようだが、表のアピールが駄目だ。もっとも業界用語ではそれぞれ、インサイド・ロビー活動、アウトサイド・ロビー活動というらしい。

裏のロビー活動というのはどうしてもその場しのぎの法案つぶしとか、上程延期だとかの小手先の手段に限られる。表でバンバンやるべきだ。ただ、のほほんと出て行っても袋叩きに会う。ようく作戦を練ることが必要だ。問題は上手な練り手がいるかどうかだね。はなはだ心もとない。日本は慣れていないからね。

ところで、今回の動きが無視してもよいのなら頭を煩わすことも無いが、どうもかなりな危険性を孕んでいるように思われる。ここは明治の元老たちのように世界を手玉に取る知恵者が欲しい。

軍事同盟の相手としてはアメリカしかないが、これがかなりの曲者だ。じゃじゃ馬ならしのつもりでやらないと、敵の真ん中に振り落とされる。日英同盟の相手とは違う。何しろ、太平洋に覇権を確立し、中国大陸に自由に進出したいというので、目の上のタンコブだった日英同盟つぶしに狂奔したのがアメリカだからね。


ハイド委員長へのリトマス試験紙(4)

2006-09-18 09:09:48 | 靖国

韓国SBS(テレビ、新聞?)の報道を翻訳したものをブログでを見つけた。

http://d.hatena.ne.jp/boutarou/20060918/

初めて訪問したブログなので詳細は分からないが、米国公聴会の記事を韓国語から日本語に翻訳したものらしい。9月15日すなわちNHKなど日本が報道したのと同じ日に記事である。構成は次のようになっている。

&& 構成

1・NHKなどの記事の紹介、やはり日本で報道されたか、どう報道されたかが一番気になるようだ。それが仕掛けた韓国筋黒幕の目的だったのだから当然だ。

2・次にワシントンから金ソンジュン特派員のアンカー報告、15日

3.ついで公聴会での各発言者の発言内容、

3-1 ハイド委員長、おそらく全文の逐語訳(英語>韓国語>日本語)約10分間(時間まで入っている。というのは公聴会は現地時間2時半に始まり、次のラントス議員の発言が41分07秒に始まったことが書いてある。韓国記者は周到な準備をして公聴会の記録を取ったに違いない。

3-2民主党ラントス議員

彼の発言時間は記録していないが「2時50分29秒あたりの発言」という注が入ったところがあるから2時50分過ぎまで続いたのであろう。つまりハイド委員長の10分間かそれ以上の発言であった。しかし、発言は極端にはっしょっている。あきらかにハイド委員長が冒頭にレクチャーされた靖国批判発言をすることを事前に記者は知っていたことを意味する。その発言内容こそが仕掛け人にとっては日本人に対する痛棒になるはずであった。

3-3 ジェイムス・リーチ氏の発言

この人物は議員か。証人名簿にはなし。

3-4 次に知日派のグリーン証人の発言、これはかなり原文を伝えているようだ。しかし、日韓関係のところは省略している。韓国にとって都合の悪く痛いところを突いた発言があったのだろう。

3-5 ミンディ・コルター証人

韓国記者は冒頭次のようなコメントを付け足している。

「中国側(?)証人のようで両者平等に扱おうという姿勢が顕著。逆にいえば、そういう証人ですら同盟国日本よりも中国を優先しようという話にならないのが議会の雰囲気を表している」とちょっとあてが外れて不満の様子。したがって発言紹介も極端にはっしょってあり、意味不明。

4・委員会の事前の開催案内に名前のあったユキ・タツミ氏の発言は陰も形もない。韓国メディアなら当然か。うっかり載せたりすると、読者から焼き討ちに合いかねない民族性があるからね。

4・日本の各紙面の紹介、毎日、時事、NHK、朝日。韓国記者は韓国SBSの方がましだと云っている。日本各紙の扱いが簡単すぎるとがっかりしているのだ。

&& 若干の観察

1・まずNHKの報道内容を最初に持ってくる。これからも韓国側が働きかけてNHKに取材報道させたことは明瞭である。こういう不自然なことはこれまでにも時々国内でもあった。朝鮮人の事大主義からNHKという「国営」放送を使えば日本人は恐れ入るという発想であろう。

2.久しぶりに50年前の海外旅行を思い出して時差を計算してみた。公聴会は14日午前10時半に始まった。日本時間で午前1時頃である。私がNHKのニュースを見たのは午前五時台である。もっと前の深夜ニュースで報道していたかどうかは分からない。いずれにせよ、公聴会は2時間12分13秒続いたらしい。韓国のタイムキーパーによる。5時のニュースまで3時間弱しかない。神業のような早業だ。特にハイド議員とラントス議員の発言録画をピンポイントで編集している。まるで事前に段取りの決まっているドラマ収録のようだ。

3.詳細な発言内容の全文をかなり早い時期に入手していなければ15日にこれだけ詳細な紹介は不可能である。一部の人たちからは公聴会前に草稿の段階で受け取っていた可能性がある。草稿作成にまで加担していたりして。

&& 最後に

前にも書いたがこれは月刊誌マターである。花田君のWILLあたり、頼みますよ。正式の議事録を手に入れて来月か再来月あたりで取り上げて欲しい。諸君や、正論でもいい。文芸春秋は富田メモの扱いでも明瞭だが、ヨイヨイのOB一家に支配されているから駄目だ。


ハイド委員長へのリトマス試験紙(3)

2006-09-18 00:57:35 | 靖国

公聴会がおかしいのか。マスコミのニュースがおかしいのか。普通公聴会のニュースというと招致されて意見を求められた証人の発言を伝えるものだ。特にNHKなんかはつまらない証人の発言まで満遍なく伝えるのが常だ。それが公共放送だと思っているのだろう。ところが今回は違った。

9月14日の公聴会のニュースでは意見を聞くほうの議員の発言のみが伝えられる。四人の証人(前号参照)のうち、発言を唯一報道されたのは日本でも名前の知られたグリーン氏のみだ。彼は国務省で日本問題を担当していた人物である。しかもグリーン氏の発言を紹介したのは朝日新聞のみで産経と読売は議員の発言のみを伝える。

完全なやらせということだろう。公聴会という口実でその実意見を聞く側の元締めであるハイド委員長のプロパガンダをニュースにのせることが目的だったのだ。NHKはだからテレビカメラまで用意して議員の発言のところを撮影したのである。朝日がおっかける。しかたなしに読売やそのほかのマスコミが追っかける、という経過だろう。

アメリカの議会というのはその程度のものかもしれないが、このハイドという委員長はとくにおかしい。この公聴会の前には矢継ぎ早に日本関係の公聴会をひらき、従軍慰安婦で日本政府が責任を認めるように決議までしたという。この公聴会のことはあまり報道されなかったようだ。それで14日には事前にNHKを呼び込んだのだろう。

それにしても、高齢者は使い勝手がどこの国でもいいようで。日本では富田メモで81歳の富田未亡人が手にブルーのマニキュアをして大活躍したばかりだ。アメリカでは82歳の翁が老いの一徹かなにか、狂い咲いたようにやたらと張り切っている有様だ。この背後には中韓のロビー活動がある。安倍首相候補はこうコメントした。外交委員会の発言は拘束力もないし、行政当局の意見でもない。アメリカにもいろいろな意見があるようで特別の対処はしない、という趣旨だったと記憶する。しかし、こういうことがきっかけだったと、後で振り返ると気がつくことがある。

政府、マスコミ、言論人、政府広報は全力で対処しておくべきだろう。いろいろな仕方がある。従来の日本のやりかただと、相手を気にして公衆に目立たないように、裏で話をしようとする。これはよくない。すでに報道されたことだ。反論もおおやけにしなければならない。もっとも阿部さんの若いブレーンにこのような言論、広報を達者にさばける人間がいるかどうかは心もとない。


ハイド委員長へのリトマス試験紙(2)

2006-09-17 07:35:46 | 靖国

下院外交委員会の公聴会については月間雑誌でじっくりと扱うのが適当だろう。議事録もまだ出来ていないようだ。正式の議事録が公表されてからでないと、つまみ食い論評しか出来ない。日本の国会でも議事録が出来るのは1,2ヶ月後だろう。テープや速記からおこして、なんだら、かんだら手続きがあって議事録が承認される。アメリカでも大同小異であろう。議事録が出てからじっくりと論評してもらうには月刊誌がいい。

さて、9月15日の読売夕刊は次の各氏の発言を載せている(勿論省略してだろう)

ハイド委員長(共和党)、ラントス議員(民主党)、ローバッカー議員(共和党)

朝日新聞の同日夕刊はラントス議員(上述)、ハイド委員長、グリーン前国家安全保障会議上級アジア部長の発言

翌日16日の産経はハイド委員長、ラントス議員、ローバッカー議員、に加えてチャンドラー民主党議員の発言を紹介

ところで、9月7日に外交委員会が公聴会の開催について出した通告によると、予定された証人として次の人物の名をあげている。

M.J.Green

Associate Professor, <place><placename>

Edmund

</placename>

 

<placename>

A

</placename>

 

<placename>

Walsh

</placename>

 

<placetype>

School

</placetype></place> of Foreign Service, <place><placename>

Georgetown

</placename>

 

<placetype>

University

</placetype></place>

Ms Mindy Kotler

Director, Asia Policy Point

この人物の発言はどの新聞も伝えず

Kurt Campbell, Senior Vice President, Henry A. Kissinger Chair in National Security,

And Director of International Security Program, Center for Stragetic and International

Sutudies

この人物の発言はどの新聞も伝えず。発言ありや、あるいは欠席か

Ms Yuki Tatsumi

Reserch Fellow, The <place><placename>

Henry

</placename>

 

<placename>

L.

</placename>

 

<placename>

Stimson

</placename>

 

<placetype>

Center

</placetype></place>

この人物の発言も伝わらず、日本人あるいは日系人の研究者だろう。どんな発言をしたか興味がある。

というわけで、今後の月刊誌の活躍に期待するところ大である。といっては愛想がないので、次号以下戯文を綴って皆様のご機嫌をとりむすぶであろう。請うご期待。