考慮すべき点は以下のようなものであろう。
: 外交には二国間(日本語ではバイというらしい、bilateralのことであろうか)と多国間の関係がある。多国間の関係を優先しなければならないという理屈はない。優先順位を付け、各懸案の処理の塩梅を考えるのは不可侵の日本の主権である。
: 各外交懸案については各国独自の優先順位がある。他国の掣肘、干渉をゆるすものではない。
: 具体的にはウクライナ問題を巡る制裁合戦がある。日本はG7として限定された制裁をロシアに対して課している。ロシアも対抗措置をとっている。はっきり言えばそれだけの話である。これがあるから領土交渉をしてはいけない等とは、どの外国も日本に言うことは出来ない。ウクライナ問題で制裁を科し合いあいながら、日本に取っては極めて重要な領土交渉を行うのは日本の権利である。
: ウクライナ制裁とプーチン訪日(領土交渉)はパッケージではない。
: 日本と不可侵条約を結んでいたソ連を利をもって誘い込み、ほとんど何の犠牲もなく、南樺太、千島列島をソ連に与えたのはアメリカの理不尽きわまるルーズベルト大統領である。千島列島のうち北方四島だけについては日本の主張を認めたのは、冷戦のさなかでソ連日本間にリバレッジとして刺として残して操るためであった。
: 竹島も両国の間の刺としてアメリカのさじ加減がきく様に残している。だからアメリカの犬である民主党の前島代議士は後のことを考えずに北方四島はロシアに不法選挙されているといって、直後にメドベージェフ大統領(当時)の反撃を許している。しかし、竹島のことは一切しゃべらない。こんな男があるか。
: 尖閣も日中のあいだに意図的にアメリカが残しておいた刺である。だから紛争が始まるとどっち付かずの曖昧な表現をしていた。さすがに最近では中国の傍若無人ぶりに多少シナにタフになりつつある。しかし、あいかわらず、尖閣は日本の領土であるとは言わない。実効支配をしているというだけである。同盟国なのか。同盟国なら最初から日本の領土主権を無条件に認めるのが当然ではないか。
: 北方領土問題は以上述べた歴史的経緯からアメリカが日本に対してあがなうべき原罪といえる。アメリカにプーチン訪日についてコメントする権利は一切無い。
もっとも、私は日本に来てくれと言っている訳ではない。それは安倍首相や政府が段取りを考えてやるべきことである。一部の(大部分かも知れないが)識者の間にプーチン訪日を認めると日本はウクライナ制裁でG7の足並みを乱すという珍妙な意見があるので釘をさしておく。むしろ、この問題が停滞することにより将来長期間にわたる国益の毀損をもたらすことを政治家ならおそれなければならない。
& もっとも漫然と招致してもいけない。この機会に四島返還の共同声明を出すことを約束させなければなるまい。ロシアとしても訪日問題を日本と他G7との離間に利用しようとする思惑もあるだろうから、こちらも大きな譲歩を領土交渉で事前に確約させる必要が有る。安倍首相のブレーンにこうした絵図を描ける黒田勘兵衛的な人材がいるかどうかだ。
すべては交渉者としての人材を持っているかどうか、ということに尽きるのである。本当の外交交渉というのは芸術家とは比較にならないほどの創造性を必要とするのである。
: 外交には二国間(日本語ではバイというらしい、bilateralのことであろうか)と多国間の関係がある。多国間の関係を優先しなければならないという理屈はない。優先順位を付け、各懸案の処理の塩梅を考えるのは不可侵の日本の主権である。
: 各外交懸案については各国独自の優先順位がある。他国の掣肘、干渉をゆるすものではない。
: 具体的にはウクライナ問題を巡る制裁合戦がある。日本はG7として限定された制裁をロシアに対して課している。ロシアも対抗措置をとっている。はっきり言えばそれだけの話である。これがあるから領土交渉をしてはいけない等とは、どの外国も日本に言うことは出来ない。ウクライナ問題で制裁を科し合いあいながら、日本に取っては極めて重要な領土交渉を行うのは日本の権利である。
: ウクライナ制裁とプーチン訪日(領土交渉)はパッケージではない。
: 日本と不可侵条約を結んでいたソ連を利をもって誘い込み、ほとんど何の犠牲もなく、南樺太、千島列島をソ連に与えたのはアメリカの理不尽きわまるルーズベルト大統領である。千島列島のうち北方四島だけについては日本の主張を認めたのは、冷戦のさなかでソ連日本間にリバレッジとして刺として残して操るためであった。
: 竹島も両国の間の刺としてアメリカのさじ加減がきく様に残している。だからアメリカの犬である民主党の前島代議士は後のことを考えずに北方四島はロシアに不法選挙されているといって、直後にメドベージェフ大統領(当時)の反撃を許している。しかし、竹島のことは一切しゃべらない。こんな男があるか。
: 尖閣も日中のあいだに意図的にアメリカが残しておいた刺である。だから紛争が始まるとどっち付かずの曖昧な表現をしていた。さすがに最近では中国の傍若無人ぶりに多少シナにタフになりつつある。しかし、あいかわらず、尖閣は日本の領土であるとは言わない。実効支配をしているというだけである。同盟国なのか。同盟国なら最初から日本の領土主権を無条件に認めるのが当然ではないか。
: 北方領土問題は以上述べた歴史的経緯からアメリカが日本に対してあがなうべき原罪といえる。アメリカにプーチン訪日についてコメントする権利は一切無い。
もっとも、私は日本に来てくれと言っている訳ではない。それは安倍首相や政府が段取りを考えてやるべきことである。一部の(大部分かも知れないが)識者の間にプーチン訪日を認めると日本はウクライナ制裁でG7の足並みを乱すという珍妙な意見があるので釘をさしておく。むしろ、この問題が停滞することにより将来長期間にわたる国益の毀損をもたらすことを政治家ならおそれなければならない。
& もっとも漫然と招致してもいけない。この機会に四島返還の共同声明を出すことを約束させなければなるまい。ロシアとしても訪日問題を日本と他G7との離間に利用しようとする思惑もあるだろうから、こちらも大きな譲歩を領土交渉で事前に確約させる必要が有る。安倍首相のブレーンにこうした絵図を描ける黒田勘兵衛的な人材がいるかどうかだ。
すべては交渉者としての人材を持っているかどうか、ということに尽きるのである。本当の外交交渉というのは芸術家とは比較にならないほどの創造性を必要とするのである。