年末は忙しくてね。今米国大使館のHPを見た。わずか3パラグラフの短いメモだ。
抑えるべきところはすべて抑えているようだ。よく、四方八方に気を配っている。
在日大使館のHPだが実際に執筆者、あるいは執筆指示者はどこなのだろう。あるいは誰なのだろうか。一部の報道では本国の国務省というが。まさかスイート・キャロラインではないと思うな。
日本のマスコミが心配しているのは第一パラグラフの『日本の為政者が緊張を加速するような行為をとったことに失望している 』という趣旨のところなのだろうが、最近何年かの経緯を見ると、緊張を高めていったのはすべて中韓のほうで、そのほうの理解もなしに靖国問題だけをとりあげるのは、きわめて論旨薄弱である。
そこへの認識が米当局にあるのか、なければ日本政府が米国に対するレクチュアを強化したらいい。
もっとも、日本から教えられるまでもなく、アメリカの外交関係者は自分で勉強していなければならない。
アメリカは日本を驚かそう、そして中韓にはアリバイを作るつもりで作った文章のようだが、なに、よく読めば心配することはない。日本政府は声明の真意はいったいなんなんだ、とアメリカを詰問すべきだろう。
防空識別圏設定の際は、ヘーゲル国防長官、ケリー国務長官が記者会見で非難した。それとの兼ね合いでみれば、執筆者不明で顔の見えないHPでのわずか三行のコメントはちゃんとバランスを考えているいうことだろう。
アメリカは「いやいや日本を非難しているわけではありません」と言い逃れができるようなワーデイングになっている。
そのくらいのニュアンスの差を読み取れなくてはジャーナリストといえない。