東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

バッハ会長は「東京は大丈夫か」と懸念を伝えただけ

2019-11-10 07:54:30 | 東京オリンピック

大胆シナリオ予想

 東京オリンピック・マラソン会場の札幌への変更はこれから一山もふた山も紆余曲折がありそうだ。今回はこれからのことではなく、これまでのシナリオを検証してみたい。

 不自然さ、その一

IOCバッハ会長はこれまで一言も発していない。バッハ会長の決定であるというのはIOCのコーツ氏と森氏が言うだけである。本人は完黙している。不自然極まる。当然バッハ会長が公に記者会見で公表すべきことだ、常識ではね。

 不自然さ、その二

IOCの意思決定プロセスは理事会の決議じゃないの。普通の組織体ならそうだよね。今回理事会が開かれこの問題が討議されて決定されたなら議事録があるはずである。マスコミは取材しているのかね。日本からの理事は今だれなのかな。竹田氏はたしかワイロ疑惑で辞任して後任がいるはずだが、彼にマスコミは取材しているの。いないだろう。したなら記事にしなければいけない。マスコミ・コードの++Aだよ。

そこでだ、予測じゃない経緯推測

 1・カタールのマラソンで選手の棄権が40パーセントになった。驚いたバッハ会長が森氏に「大丈夫かね」と連絡した。これなら大いにありうる。そのまえに国際陸連とバッハ会長のあいだに話があったと考えるのが普通だが、今回国際陸連はだんまりの一手だ。マスコミ君、国際陸連に取材したのかね。

 2・森氏はこれを聞いてチャンス到来と思った。札幌に冬季オリンピックを誘致する計画がある。また子分の橋本聖子オリンピック担当大臣は北海道出身だ。森氏はバッハ氏の懸念を払しょくするのが役目なのに、渡りに船とそれじゃ札幌に移しましょうと提案した。

  森氏は日本側の代表として、これまで日本や東京都がこれまで行ってきた暑さ対策を説明してバッハ会長に説得するのが役目だ。

 そして言った。「小池知事は反対するだろうから、IOCの決定だということにしてもらいたい」。バッハ会長はしぶしぶ同意したというのがもっとも実情らしい。しかしバッハ氏は自分から決定を発表せずにコーツ氏に責任をゆだねた。そして「IOCの決定」をぎりぎりまで小池知事に伝えなかった。

  再度強調するが組織委員長として森氏のすべきことは、まず当初計画を支持して日本国内の関係組織と協議して善後策をまとめることであり、東京開催対策をIOに説明して懸念を払しょくして説得することなのに二つ返事でOKを出す。(この動きがバッハ会長始動だとして、これは前述のとおり疑わしい)会長はカタール大会の結果を見て東京は大丈夫かと再確認したダケというところが実態だと考えられる。

 再度強調するが、これらの正規の手順を踏まずにバッハ会長が独断決定することはありえない。

 なお、森氏側だけを悪役するのもなんだから小池氏の思惑も考えてみたい。彼女は来年の都知事選挙で再選されたい。その際に自民党の支持がほしい。もし自民党から有力な対立候補を立てられると、これまで都知事としてあまりかんばしい成果をあげていない彼女は苦しくなる。言うことだけ言って降りたとも考えられる。喧嘩両方得なんて笑えないね。

 


札幌マラソンのdue processに疑問

2019-10-30 08:21:44 | 東京オリンピック

 だんだんと出てきた、漏れ伝わる報道の断片から判断すると、組織としての決定が適切な過程を経ているとは思えない。IOCのバッハ会長の発案であることは間違いないが、それが森(彼の肩書はなんだっけ)氏に打診され、森氏が日本国内での意思決定で手順を踏んだとは到底考えられない。しかも、自分の政治的利益(橋本聖子や丸川珠代ほかの子分への利益誘導)まで推測されているとあっては。しかもそれがバカに生々しいんだね。

 安部首相にも報告したと言われるが、首相まで累が及ぶことは無いだろう。首相としては、関係機関との調整や意思決定プロセスを踏んだうえでの結論の報告と理解したと言えるからね。しかし、森氏の政治生命はかなり危うくなるだろう。


JOC竹田会長の記者会見の批判(承前)

2019-01-18 07:37:26 | 東京オリンピック

 色々な見方がある。質疑応答を受け付けなかったということに内外の批判が集中しているようだ。もっともな話だ。対応がまずかったことは間違いない。

 1:理由としては、竹田側でやはりまずい、というか微妙なところが出てくる可能性を恐れたのかもしれない。マスコミの論調もその線上のようだ。それと会長の読み上げた声明?で気になるところがある。『私は意思決定プロセスには一切関わっていない』という個所だが、これは部下に責任を押し付けようとしかとられないのではないか。意思決定のプロセスにかかわっていないという理屈は最高意思決定責任者としては通用しない理屈だ。これで免責になると考えていたなら如何にも元宮様風の世間知らずの態度と言うしかない。相当にお粗末である。しかもこの発言は言外に部下には贈賄の認識があったと竹田氏が理解していた(当時は別として、現在は)と受け取られてもいたしかたない。

 2:当初は勢い込んで記者会見をして質疑応答を受け付けるつもりだったが、周りで制止するものがいた可能性もある。正面から記者会見をするとフランス当局と全面的に対立することになり、まずいと意見する連中がいた可能性がある。

 3:前回のアップでフランス当局がしゃしゃり出てくる理由がよく分からないと書いた。そのせいかどうか分からないが、マスコミでも事件の経緯というか背景を報道しだしたが、あいかわらずすっきりとした報道は一つもない。前回述べたJurisdictionの問題を含めて、どうもフランス当局の動きにもうさん臭さが拭えないのではあるが、、

 


JOC竹田会長の裁判権の所在について

2019-01-12 08:14:56 | 東京オリンピック

 JOC竹田会長についてのニュースについてだが、昨夜からの報道を見ていると、どの局も裁判権の問題を解説していない。こちらは素人だから説明してもらわないと困る。

  この種の事案の裁判権はどこに(単数、複数)あるのか。当然根拠があるだろう。なければ世界の司法制度は滅茶苦茶になるからね。ニュースをみると事案発生(あるとして)にフランスは含まれていない。IOCの本部はたしかスイスにある。贈賄が送られたのはシンガポールの銀行だったかな。この人物がフランス国籍というわけでもないらしい。その銀行がフランスの銀行のシンガポール支店だったのかな。

  つまり、フランスに捜査権があるなら、イギリスやドイツそのほかのどこの国にもあるという理屈になる。そこでなぜフランスかということになる。つまりJURISDICTIONの所在はどこかということになる。

  捜査の端緒の問題となる。つまり告発者が当然いるだろう。その人物をフランス当局は四年以上経つのに明らかにしていない。告発者がフランス当局に訴えたからフランスに裁判権があるという理屈かな。

  当然この種の事案には告発者がいる。あるいはフランス当局への通報者がいなければ捜査を開始できるはずがない。この問題は四年以上前からというが、フランス当局はいまだに告発者の名前や捜査開始の理由を説明していない。相当にいかがわしい事案と言わざるを得ないのではないか。

  これもマスコミがこの問題を扱うJURISDICTIONがどこにあるか、明示解説してもらえれば、少しは分かるかもしれないが、今のままでは幽霊話の域を出ない。

 

 


新アマチュア・ボクシング連盟の立ち上げ

2018-08-12 13:01:11 | 東京オリンピック

 どんな団体でも解散規定がある。なければそんな規定は法的に無効である。あの悪名高いNHKにも解散規定がある。放送法の5*条だったと思うが。少なくとも国内で独裁的な権限をもつ資格はその時点(解散規定がないとう事実が発覚した段階)で現アマチュア・ボクシング連盟から剥奪される。

 山根氏が偽装辞任をしても、そのあとの処理にもたもたしている感じが否めない。今月二日にも簡単に示唆したが東京オリンピックまで一年半もない。もたついている暇はない。取りうる道は一つしかない。

 1:現連盟を解散する。解散規定がないなら解散規定を多数決で採択すればいい。そんなことをしなくても解散規定のない規約は無効だから無視して新団体を設立してもいい。そのほうが早いかもしれない。まぎれもない。

 2:現在の運動母体が新・ボクシング連盟を設立する。

 3:JOCや国(スポーツ庁、文科省)は速やかに新団体を公認して旧連盟の無効を宣言する。

当然だが旧連盟の保有する資産はすべて新連盟に強制的に移す。強制的執行による。

  ここまでの手順に瑕疵はない。IOCが世界アマチュア・ボクシング界の他の不正を問題にして東京オリンピックでのボクシング開催を中止する可能性は残るが、今回の国内の騒動を理由として日本の参加を認めないという恐れはなくなる。

 鈴木大地君、直ちにアクションを起こしたまえ。

 


アマチュアボクシングの告発状

2018-08-02 21:54:39 | 東京オリンピック

  連日テレビをにぎわしているが吐き気がする現状だ。告発状は内部改善を要求しているようだが、この団体は任意団体というか一般社団法人なんでしょう。時間がかかるようなら、らちが明かなければ、あたらしい団体を作ったらいい。少なくとも全国にある支部の過半数を大きく超えた支部が告発状に名を連ねているのだから新しい団体(連盟)を立ち上げれば過半数は新しい連盟に参加するのではないか。国の助成もすこしあるようだが、まさか一業種(一競技)一団体と決めているわけでもあるまい。助成の可否はスポーツ庁などがその都度決めればいい。それとも国際アマチュアボクシング連盟が一国一団体とでも決めているのかな。東京オリンピックでもつれるようならIOCに直訴したらいい。


自転車保険は事故奨励策である

2018-05-02 07:46:22 | 東京オリンピック

 メールボックスに自転車保険のチラシがあった。とんでもないことだ。生命保険が殺人罪を誘発しているように自転車保険は加害者を保護することで、つまり加害者の責任を軽減することで、自転車による障害殺人事件を増加させる。

 自転車による障害殺人事件を抑止するには

1・刑法上の刑罰を自動車以上に厳しくすることである。自動車については車検があり、そして免許などの法規制がある程度整備されているが自転車についてはまったくない。したがって自動車事故よりはさらに厳しい懲罰が必要となる。加害者保護の保険など必要がない。

 2・歩道走行を一切禁止する。3メートル以上の幅のある歩道では自転車走行を認める自治体があるようだが、とんでもない話だ。道幅が広いと自転車漕ぎは本能的にスピードを上げる。また、広い歩道でも歩行者が漫歩していてちょっとでも横に行くと、歩行者に歩線変更を禁止しているつもりになっているのか、スピードを出してきた自転車にぶつかる。あやうく避けると、まるで歩行者が悪いように歩行者に罵声を浴びせる。したがって、都心などに多い幅の広い歩道では自転車は絶対に排除しなければならない。

 移行暫定措置として業務用の自転車には特例を認めてもいいが、スポーツタイプの自転車はいかなる場合でも歩道走行を禁止する。

 3・最近のLED技術の進歩で、自転車に自動車並みの照度をもったランプをつけるやつがいる。やつといったが、こういう自転車に乗るのは子供を乗せたバカな母親がほとんどである。

これも歩道走行は絶対に禁止すべきである。夜にはあの自動車並みの照明を歩行者が浴びると周りが真っ暗になって見えなくなる。特に自転車の照明の位置が目の高さに近い子供、犬などはひき殺される可能性がある。よければほかの自転車にぶつかる(目がくらんで周りの自転車が見えなくなるからね)。ああいう強度の照明をつけるなら車道以外は走らせてはならない。

 4・安易に自転車に乗らせないように自転車の消費税を特別に高額にすべきである。

出せるスピード、重量に比例して消費税率を設定すべきだろう。

 5・車道の一方通行の規制は自動車同様に厳守させるべきである。

 以上2020の東京オリンピックまでには実施して海外の観光客の安全をはかるべきだろう。

 

 


きみはヌーハラを知っているか

2016-12-28 15:22:23 | 東京オリンピック

ヌードル・ハラスメントというのがあるらしい。察するに音を立ててそばを啜る奇習に関連しているらしい。そばはズルズル音を立てて吸うのが通だというヤツがいるという。いるどころではない、現在では日本人の多数らしい。驚くね。昔はそば屋でびっくりするような音を立ててソバを吸い上げている客等いなかったような記憶が有る。ああいう食べ物だからどうしても音はすることもあるが、無理して不快な音を立てる客等いなかった。 

こう言う奇習は田舎者の文士とか新聞屋が「都会ぶって」得意になって広めるものだ。別に外国人が不快になるから止めましょう等とハラスメントをする気もないが、あれが通のソバの食い方だというのはさすがにあきれる。あれとともに不愉快なのは田舎の百姓が旅先のローカル駅の食堂などで熱い茶を一口吸うたびに、ハーッ、ハーッというのも不愉快だな。あれと同じだよ、ソバを馬鹿でかい音を出して曲芸師見たいに食うのは。

思い出したけど、イタリアかどこかで、スパゲッティを食っていた男(イタリア人かなんかだろうが)ナイフとスプーンを曲芸的に操りながら食っていたのを思い出した。あれも見せるためにやっている大道芸人みたいな物だな。日本のOLなんかは感心させられるかもしれない。

大体ソバというのはどう逆立ちをしても下品な食べ物であることは間違いない。しかし昔の東京の人はもっと静かに食べたものである。常識の問題だけどね。

 


ケチのついたゾンビは切り捨てろ

2016-10-20 08:45:13 | 東京オリンピック

日露戦争の時に、連合艦隊司令長官に東郷平八郎を任命したことを明治天皇に上奏した時に、天皇は「東郷で大丈夫か」と心配して山県に聞いたという。

「東郷は運のいい男でございますので」と山県が答えた。東郷は確か既に退役していたのを引っ張りだしたのである。東郷は自分自身が目覚ましい軍功をあげた将軍ではなかったが、有能な部下を見抜く目をもっていたらしい。また部下に最大限実力を発揮させる才能もあった。

さて、2020の話ね。のっけから新国立競技場の白紙やり直し、エンブレムの白紙やり直しで森組織委員長はケチが山の様についている。この二つの問題は単に運のよしあしではない。彼の無能の証でもある。

経費の問題でも彼にはマネジメントの能力は全くない。ボート会場他の問題でもゼネコンや石原都政のもとで腐敗化した都庁官僚の押し込み計画を無批判に積み上げているだけだ。 

挙げ句の果ては、IOCを利用して(口実にして)巻き返しを図る。例のIOC関係者がボート会場を韓国に移しても良いという発言も、森組織委員長の情報工作であると報道されている。すぐにばれるような工作をするところが森チームの程度の低さである。

森のケチのつけ始めはおそらく首相を三ヶ月で辞めさせられたことだろう。確か大災害か大事故の直後にゴルフをしていたというので身内からの批判で簡単に首相の座を追われた。事の善し悪しはしばらくおく。あまりにも子供染みた批判だったからね。要はそれを口実にした身内の自民党内の森おろしにも無策であったことである。

森は組織委員長にどういうプロセスでなったのだろう。だれが任命したのか。どういう談合だったのか、不思議の一語だ。安倍首相、はやく辞めさせないと今後同様の次から次へと問題が出てくるだろう。

補足:バッハ会長が小池都知事の本家取りをして、野球やソフトボールを震災地でやるという提案も、おそらく森との談合で生まれたのだろう。今回ようやく復活させてもらった野球、ソフトボールをいうことを聞かなければまた廃止するぞという脅しだ。こいつはきっときくにちがいないと思ったんだ。国賊的発想だよ。

そして勿論そのかわりにボートは予定通り江東区でやれ、ということが言外に含まれている。小池さん、これからがあなたの腕の見せ所である。

 


IOCバッハ会長発言分析

2016-10-18 21:51:11 | 東京オリンピック

 バッハ会長が小池都知事と会談したニュースだが、テレビでピックアップされた範囲の内容で二つほど論評というと大げさだが、チョイト注釈をいれてみた。

発言趣旨1「東京は大変立派な内容の提案をされたので選ばれた。そのルールを変えてはいけない」

一つの解釈;たしか東京の提案の要旨は1:コンパクト五輪と2:復興五輪と記憶している。これは小池氏の変更方向を完全に指し示す。すなわちコストがIOC総会に提案した案の四倍になっている。提案した額に収めなさいということ、IOCとしても野放図にコストが上昇すれば、今後開催に立候補する都市は無くなりオリンピックそのものが危機に陥る。それ(コスト上昇)を抑えようとバッハ会長はアジェンダ2020という提案をしているという。この解釈は完全に小池氏を支持する物である。(ルール)という文脈にふさわしくない表現をつかったのも韜晦を目的としたとも受け取れる。いずれにしても英語は彼の母国語ではないというエクスキューズもなりたつ。

また、復興五輪という趣旨からいえば宮城県でのボート競技実施は是である。

もっともバッハ会長もさるもの、ストレートにはいわない。彼の発言は別様にも、全く反対にもとりうる曖昧な物である。しかし絶対反対でないことだけは明瞭である。

発言要旨2:「もったいない(日本語)ことをしてはいけない」テレビでは語尾明瞭ならず。意味不明。日本語がわかっているかどうかも分からないし、人によって好きな様に解釈するだろう。

全体的な印象として、きわめて外交的な表現で流石と思わせた。以上