六法全書を見ればいいのでしょうが、手元にないので質問です。
日米安全保障条 ではアメリカは日本の防衛義務を負うとしていますが、在日米軍は日本防衛のために必要な軍事力を超えてはいけないという規定はあるのだろうか。ま、ないと考えるのが普通だろう。そんなネガティヴなことは書けないだろうからね。しかし、条約の運用にあたっては当然日米両国で毎年協議すべきものではある。そしてこのような協議はなされていないと想像される。
実際には歴史的に見ても、在日米軍はアメリカの世界戦略の要として使われている。したがって米軍の能力は日本防衛に必要な軍事力を大きく超えていると考えられる。これまで、世界各地の紛争、戦争に在日米軍基地から直接出撃したこともあるし、重要な兵站基地あるいは後方支援基地として使われている。
辺野 古はヘリコプターの訓練基地として使用されているらしいが、そこで訓練された兵士は世界各地、米国本土へ派遣されていく。そのうちのどれだけが日本防衛プロパーに派遣されるのか報道されていない。
この辺も日米で常時点検するのが筋であるが、日本側には言い出せないわけがある。その淵源は昭和26年吉田首相がアメリカからの日本再軍備要求をはねつけたことにさかのぼる。アメリカがつむじをまげてそれなら在日米軍を引き上げると言われると日本は丸裸になってしまう。憲法九条がしばりになって機能不全な自衛隊しかもっていない。
ま、この辺の事情があって日米両国は阿吽の呼吸でやっているわけだ。もう一つ言っておくと上述のような検討を行って、たとえば普天間・辺野古問題が解決しても、米軍が引いた後で自衛隊の必要規模はどのくらいかという問題がある。カンでは現在の米軍基地よりは縮小されるだろうが、大部分の戦力は自衛隊が肩代 わりせざるを得ないのではないか。
以上すべて推測であるが、もう検討すべき時期にきているようだ。